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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル57巻10号

2023年10月発行

文献概要

特集 ACP—個人の人生史を尊重し受け入れる

慢性呼吸器疾患患者のACPと理学療法

著者: 川越厚良1 菅原慶勇1

所属機関: 1市立秋田総合病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.1184 - P.1189

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Point

●非がん性呼吸器疾患(non-malignant respiratory disease:NMRD)患者における終末期の判断は難しく,アドバンス・ケア・プランニング(advance care planning:ACP)は診断された日から,できる限り早いうちに導入する

●呼吸リハビリテーションはACPに必要なコミュニケーションを図る重要なプラットフォームとなり,安定期から始められるとともに主たる柱となる

●終末期における理学療法は「症状の緩和」を念頭に,患者個々の要望,価値観,思いに配慮した呼吸器疾患特有の手技・動作指導が求められる

参考文献

1)日本呼吸器学会COPDガイドライン第6版作成委員会(編):COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン2022,第6版.pp35-42,メディカルレビュー,2022
2)3学会合同セルフマネジメント支援マニュアル作成ワーキンググループ・日本呼吸ケア・リハビリテーション学会呼吸リハビリテーション委員会ワーキンググループ,他(編):呼吸器疾患患者のセルフマネジメント支援マニュアル.pp177-187,日本呼吸ケア・リハビリテーション学会,2022
3)日本呼吸器学会・日本呼吸ケア・リハビリテーション学会合同非がん性呼吸器疾患緩和ケア指針2021作成委員会(編):非がん性呼吸器疾患緩和ケア指針2021.2021
4)Lynn J:Perspectives on care at the close of life. Serving patients who may die soon and their families:the role of hospice and other services. JAMA 2001;285:925-932
5)Patel K, et al:Advance care planning in COPD. Respirology 2012;17:72-78

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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