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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル57巻10号

2023年10月発行

文献概要

連載 難しい症例のみかた・第4回

10歳女児の環軸椎回旋位固定に対する理学療法

著者: 西川正一郎1

所属機関: 1医療法人大植会葛城病院リハビリテーション部理学療法課

ページ範囲:P.1227 - P.1229

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はじめに

 環軸椎回旋位固定(atlantoaxial rotatory fixation:AARF)は,1977年にFieldingら1)による病態分類が提唱された当時から治療法が大きく変わっておらず今日に至っている.また本疾患に関する理学療法士による治療報告は少なく,難治例に至る場合は手術適応となっている.今回,AARFを発症した患児を担当し理学療法評価およびcomputed tomography(CT)画像をもとに治療効果を判定して良好な結果を得たので,若干の考察を加え報告する.

 本報告に関することで使用する情報は本人・家族に個人情報保護法に基づいて個人情報を厳守することを説明・同意を得た.

参考文献

1)Fielding J, et al:Atlanto-axial rotatory fixation.(Fixed rotatory subluxation of the atlanto-axial joint). J Bone Joint Surg Am 1977;59:37-44
2)山田 圭,他:小児の環軸椎回旋位固定の保存的治療アルゴリズムの検討.整外と災外2014;63:501-504
3)今城靖明,他:発症後1ヵ月以上経過した環軸関節回旋位固定に対する保存的治療.中部整災誌2011;54:139-140
4)村角恭一,他:環軸椎回旋位固定のおける3-DCTの有用性.整外と災外2000;49:982-984

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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