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新型コロナウイルス感染症—現場からの報告
新型コロナウイルス感染症流行に伴うコロナフレイル予防の取り組み
著者: 石光雄太1
所属機関: 1国立病院機構山口宇部医療センターリハビリテーション科
ページ範囲:P.246 - P.247
文献購入ページに移動 世界規模で爆発的な速度で拡大した新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)は直接的な感染症状や治癒後の後遺症以外にも,間接的な影響として外出自粛に伴う不活動や食生活の乱れなど日常生活に影響を与えていることが報告されている1,2).
第8期宇部市高齢者福祉計画3)によると山口県宇部市では2020年4月時点で高齢化率33.1%と全国平均を上回っている状態である.さらに日常生活圏域を6つに区分し,調査されており,各地の高齢化率が最小30.6〜最大49.7%と,どの地域でも高齢化が進んでおり,その幅も広いことがわかっている.介護度も経年的に高まっており,市全体で健康増進に向けて日々取り組んでいる.2020年6〜7月の同市における調査4)では地域在住高齢者中心の116名を対象としCOVID-19が日常生活に与えた影響を調査した.友人・家族とのコミュニケーションが全体の55%,運動機会や量が45%の者で減少しており,COVID-19に伴うフレイル,コロナフレイルリスクであることが示唆され,早急な対策が肝要と考えた.
第8期宇部市高齢者福祉計画3)によると山口県宇部市では2020年4月時点で高齢化率33.1%と全国平均を上回っている状態である.さらに日常生活圏域を6つに区分し,調査されており,各地の高齢化率が最小30.6〜最大49.7%と,どの地域でも高齢化が進んでおり,その幅も広いことがわかっている.介護度も経年的に高まっており,市全体で健康増進に向けて日々取り組んでいる.2020年6〜7月の同市における調査4)では地域在住高齢者中心の116名を対象としCOVID-19が日常生活に与えた影響を調査した.友人・家族とのコミュニケーションが全体の55%,運動機会や量が45%の者で減少しており,COVID-19に伴うフレイル,コロナフレイルリスクであることが示唆され,早急な対策が肝要と考えた.
参考文献
1)Yamada M, et al:Effect of the COVID-19 epidemic on physical activity in community-dwelling older adults in Japan:a cross sectional online survey. J Nutr Health Aging 2020;24:948-950
2)Visser M, et al:Self-reported impact of the COVID-19 pandemic on nutrition and physical activity behaviour in Dutch older adults living independently. Nutrients 2020;12:3708. doi:10.3390/nu12123708
3)宇部市:第8期宇部市高齢者福祉計画.2021.https://www.city.ube.yamaguchi.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/005/423/8kikoureishafukusikeikaku.pdf(2022年10月1日閲覧)
4)石光雄太,他:新型コロナウイルス感染症が地域住民の日常生活に与えた影響と今後の課題.日サルコペニア・フレイル会誌2021;5:173-175
5)宇部市:手軽にできる健康づくり.2021.https://www.city.ube.yamaguchi.jp/kenkou/kenkouzukuri/1004996.html(2022年10月1日閲覧)
6)国立長寿医療研究センター:体力向上パック.https://www.ncgg.go.jp/hospital/guide/data/data_tairyoku.pdf(2022年10月1日閲覧)
7)宇部市:令和2年度第3回「ふるさと元気懇談会」会議録(要旨).2020.https://www.city.ube.yamaguchi.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/011/990/gijiroku_20200807.pdf(2022年10月1日閲覧)
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