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連載 臨床研究のススメ—エビデンスを創ろう・第3回
尺度研究—信頼性と妥当性
著者: 楠本泰士1
所属機関: 1福島県立医科大学保健科学部理学療法学科
ページ範囲:P.339 - P.343
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「海外で使用されている英語の評価法を自分で日本語訳して使った」,「自分で日本語訳した英語の評価法を使用して,英語論文で発表する」,「英語の評価法のまま,日本人の患者さんに使用する」,これらは誤った手順,考えである.
2022年度,実際に出版されている理学療法士の論文のなかにも上記のように,誤った使用法で公表されている論文がある.使用する評価法が信頼性や妥当性を担保しているかを確認することは,臨床研究を始める前に,評価者が確認するべきことである.
「海外で使用されている英語の評価法を自分で日本語訳して使った」,「自分で日本語訳した英語の評価法を使用して,英語論文で発表する」,「英語の評価法のまま,日本人の患者さんに使用する」,これらは誤った手順,考えである.
2022年度,実際に出版されている理学療法士の論文のなかにも上記のように,誤った使用法で公表されている論文がある.使用する評価法が信頼性や妥当性を担保しているかを確認することは,臨床研究を始める前に,評価者が確認するべきことである.
参考文献
1)Mokkink LB, et al:The COSMIN study reached international consensus on taxonomy, terminology, and definitions of measurement properties for health-related patient-reported outcomes. J Clin Epidemiol 2010;63:737-745
2)Terwee C, et al:Rating the methodological quality in systematic reviews of studies on measurement properties:a scoring system for the COSMIN checklist. Qual Life Res 2012;21:651-657
3)Portney LG, et al:Foundations of clinical research:applications to evidence-based practice, 3rd ed. pp115-140, F. A. Davis Co, Philadelphia, 2019
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