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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル57巻4号

2023年04月発行

文献概要

連載 単純X線写真 読影達人への第一歩・第1回【新連載】

重症慢性閉塞性肺疾患

著者: 名倉弘樹12 及川真人12 花田匡利12 竹内里奈1 神津玲12

所属機関: 1長崎大学病院リハビリテーション部 2長崎大学大学院医歯薬学総合研究科理学療法学分野

ページ範囲:P.371 - P.375

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症例情報

●患者情報:70歳台,男性.

●現病歴:5年前に慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)と診断され,2年前より在宅酸素療法が導入された.呼吸困難の進行を認め,精査目的に当院入院となった.

●身体所見:Body Mass Index(BMI)16.1kg/m2.呼吸数23回/分,頸部呼吸補助筋群の収縮・肥大を伴う胸式呼吸パターンであり,胸郭拡張運動は低下.打診上,全肺野に鼓音を,聴診では,全肺野にて肺胞呼吸音の減弱,強制呼気時に喘鳴を聴取した.

●呼吸困難:modified Medical Research Council 息切れスケール グレード3.

●呼吸機能検査:肺活量(%予測値)1.32L(40.0%),努力性肺活量(%予測値)1.15L(34.8%),1秒量(%予測値)0.45L(18.8%),1秒率39.1%.

●動脈血液ガス所見(酸素1L/分投与下):pH 7.36,PaO2 50.7Torr,PaCO2 53.7Torr,HCO3 30.7mEq/L.

参考文献

1)日本呼吸器学会COPDガイドライン第6版作成委員会(編):COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン2022,第6版.メディカルレビュー,2022
2)Evans RA, et al:Pulmonary rehabilitation is successful for COPD irrespective of MRC dyspnoea grade. Respir Med 2009;103:1070-1075
3)日本呼吸ケア・リハビリテーション学会,他(編):呼吸リハビリテーションマニュアル—運動療法,第2版.照林社,2012
4)神津 玲,他:慢性閉塞性肺疾患患者に対する横隔膜呼吸法の臨床的問題点.日呼吸管理会誌2003;13:307-310
5)植木 純,他:呼吸リハビリテーションに関するステートメント.日呼ケアリハ学誌2018;27:95-114

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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