文献詳細
文献概要
特集 理学療法の2040年 エッセー 2040年への思い
臨床5年目理学療法士が考える2040年への思い
著者: 奈良猛1
所属機関: 1千葉大学医学部附属病院リハビリテーション部
ページ範囲:P.432 - P.432
文献購入ページに移動 弱冠,臨床5年目の私が17年後の2040年に対して思うことは何か.周知のとおり,2040年にはわが国の人口が1億1000万人となり高齢者数がピークを迎えると推計される.この人口構造に対応すべく医療・介護の制度改革も進められている.このターニングポイントである 2040 年へ向けて,20歳台という若手理学療法士の立場から今思うことを述べたい.
現在私は,千葉大学医学部附属病院リハビリテーション部の脳神経内科チームに所属し理学療法に従事している.対象疾患は,筋萎縮性側索硬化症やギラン・バレー症候群,脊髄小脳変性症,パーキンソン病,重症筋無力症など多岐にわたる.その多くは希少疾患であるため,リハビリテーション関連の学会での発表や論文の数では,他分野と比較するとまだまだ発展途上の領域と言える.しかし,いったん患者に目を向けると人工呼吸器管理下や四肢麻痺を呈する場合,または生命・機能予後を宣告されてしまうといった苦しい現実が存在する.
現在私は,千葉大学医学部附属病院リハビリテーション部の脳神経内科チームに所属し理学療法に従事している.対象疾患は,筋萎縮性側索硬化症やギラン・バレー症候群,脊髄小脳変性症,パーキンソン病,重症筋無力症など多岐にわたる.その多くは希少疾患であるため,リハビリテーション関連の学会での発表や論文の数では,他分野と比較するとまだまだ発展途上の領域と言える.しかし,いったん患者に目を向けると人工呼吸器管理下や四肢麻痺を呈する場合,または生命・機能予後を宣告されてしまうといった苦しい現実が存在する.
掲載誌情報