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特集 理学療法の2040年 エッセー 2040年への思い
妊娠期・産後のトラブルを見落とさず,一生涯にわたる健康管理をめざして
著者: 吉田李沙1
所属機関: 1
ページ範囲:P.434 - P.435
文献購入ページに移動 「産後の腰痛はしょうがない」という会話を産後女性の間でよく聞くが,本当に我慢して過ごしてもよいのだろうか.
妊娠・分娩により,腰痛・骨盤痛をはじめとする骨盤輪不安定症や排泄障害といったマイナートラブルを生じる産後女性は多い.そして,1か月健診時まで遷延するマイナートラブルの要因として,妊娠中の頸部・肩の凝り,便秘,腰痛,恥骨痛,殿部・骨盤痛といった骨盤輪不安定症との関連が明らかとなっている1).
妊娠・分娩により,腰痛・骨盤痛をはじめとする骨盤輪不安定症や排泄障害といったマイナートラブルを生じる産後女性は多い.そして,1か月健診時まで遷延するマイナートラブルの要因として,妊娠中の頸部・肩の凝り,便秘,腰痛,恥骨痛,殿部・骨盤痛といった骨盤輪不安定症との関連が明らかとなっている1).
参考文献
1)田舎中真由美,他:褥婦903名の産後及び1ヶ月健診時遷延する妊娠期マイナートラブルの実態調査とその関連要因の分析.理学療法学2017;44(Suppl 2):1625
2)Tokumitsu K, et al:Prevalence of perinatal depression among Japanese women:a meta-analysis. Ann Gen Psychiatry 2020;19:41. doi:10.1186/s12991-020-00290-7
3)Tsuno K, et al:The effect of social restrictions, loss of social support, and loss of maternal autonomy on postpartum depression in 1 to 12-months postpartum women during the COVID-19 pandemic. J Affect Disord 2022;307:206-214
4)厚生労働省:子育て世代包括支援センター業務ガイドライン.2017
5)日本公衆衛生協会,他:令和2年度地域保健総合推進事業 リハビリテーション専門職の活動の実態及びその有効性についての調査.2021
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