文献詳細
文献概要
Close-up 最新物理療法
ラジオ波療法
著者: 烏野大1
所属機関: 1城西国際大学福祉総合学部理学療法学科
ページ範囲:P.446 - P.450
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ラジオ波療法(radio-frequency therapy)は従来ある電磁波エネルギーと電磁界エネルギーの両方の特徴を有している新しい物理療法である.ラジオ波療法は,1MHz以下で主に0.3M〜0.5MHz(300k〜500kHz)の周波数を利用し,分子の移動や分子間の摩擦熱(ジュール熱)で生体組織を加温するエネルギー変換療法の一つである.医療認可上は超短波治療器に分類されているが,超短波の周波数の1/100程度の周波数を使用している.
従来の温熱療法のデメリットは,広範囲の加温や加温部位を調整することができないことであった.ラジオ波療法では,広範囲の加温や加温部位の調整を実施することができ,特に,筋や関節へのストレス負荷を利用することで加温部位を調整できる.つまり運動療法やストレッチなどと併用することで治療効果が得られる点が,従来の温熱療法と異なる.
ラジオ波療法(radio-frequency therapy)は従来ある電磁波エネルギーと電磁界エネルギーの両方の特徴を有している新しい物理療法である.ラジオ波療法は,1MHz以下で主に0.3M〜0.5MHz(300k〜500kHz)の周波数を利用し,分子の移動や分子間の摩擦熱(ジュール熱)で生体組織を加温するエネルギー変換療法の一つである.医療認可上は超短波治療器に分類されているが,超短波の周波数の1/100程度の周波数を使用している.
従来の温熱療法のデメリットは,広範囲の加温や加温部位を調整することができないことであった.ラジオ波療法では,広範囲の加温や加温部位の調整を実施することができ,特に,筋や関節へのストレス負荷を利用することで加温部位を調整できる.つまり運動療法やストレッチなどと併用することで治療効果が得られる点が,従来の温熱療法と異なる.
参考文献
1)烏野 大:Topics(2)ラジオ波療法.烏野 大,他(編),最新理学療法学講座 物理療法学.pp259-262,医歯薬出版,2021
2)Mazurek B:Clinical application of impact capacitive:resistive electric transfer 448kHz on human cells. Int J Biomed Sci 2018;6:65-69
3)Takahashi K, et al:Clinical effects of capacitive electric transfer hyperthermia therapy for lumbago. J Phys Ther Sci 1999;11:45-51
4)Kumaran B, et al:Treatment using 448kHz capacitive resistive monopolar radiofrequency improves pain and function in patients with osteoarthritis of the knee joint:a randomised controlled trial. Physiotherapy 2019;105:98-107
5)Yokota Y, et al:Effect of capacitive and resistive electric transfer on changes in muscle flexibility and lumbo-pelvic alignment after fatiguing exercise. J Phys Ther Sci 2018;30:719-725
6)Tashiro Y, et al:Effect of capacitive and resistive electric transfer on haemoglobin saturation and tissue temperature. Int J Hyperthermia 2017;33:696-702
7)Yokota Y, et al:Effect of capacitive and resistive electric transfer on tissue temperature, muscle flexibility, and blood circulation. J Nov Physiother 2017;7:325. doi:10.4172/2165-7025.1000325
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