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連載 単純X線写真 読影達人への第一歩・第2回
間質性肺疾患
著者: 竹内里奈1 名倉弘樹12 及川真人12 花田匡利12 神津玲12
所属機関: 1長崎大学病院リハビリテーション部 2長崎大学大学院医歯薬学総合研究科理学療法学分野
ページ範囲:P.499 - P.504
文献購入ページに移動●基本情報:50歳台,男性.過去喫煙(30本/日,34年間)
●診断名:特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis:IPF)
●主訴:労作時呼吸困難
●現病歴:X−3か月にIPFの診断にて,在宅酸素療法(安静時1L/分,労作時6L/分)の導入ならびに抗線維化薬の投与が開始された.呼吸機能の低下が進行し,脳死肺移植術適否のための精査目的でX日に入院となった.
●呼吸機能検査:努力性肺活量(%予測値)3.8L(104.4%),1秒量(%予測値)3.1L(106.1%),1秒率83.2%,一酸化炭素肺拡散能(%予測値)7.9mL/分/mmHg(38.6%)
●呼吸困難:modified Medical Research Council息切れスケール グレード3
●身体所見:呼吸数20回/分,吸気時の頸部呼吸補助筋群の収縮あり,胸郭拡張運動は減少.両側下葉背側に捻髪音を聴取.四肢末梢は冷感,ばち指を認めた.
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