文献詳細
文献概要
特集 関節間トレードオフ
しゃがみ動作の関節間トレードオフ
著者: 滝澤恵美1
所属機関: 1茨城県立医療大学保健医療学部理学療法学科
ページ範囲:P.536 - P.541
文献購入ページに移動Point
●理論的には,動作は与えられた身体機能の範囲で,関節運動のさまざまな組み合わせによって遂行できる
●しゃがみ動作のような基本的動作は,ステレオタイプかつ協調的な関節運動で実施される
●基本的動作に現れる協調的な関節運動は,選択圧によって合目的的に選択された結果である
●理論的には,動作は与えられた身体機能の範囲で,関節運動のさまざまな組み合わせによって遂行できる
●しゃがみ動作のような基本的動作は,ステレオタイプかつ協調的な関節運動で実施される
●基本的動作に現れる協調的な関節運動は,選択圧によって合目的的に選択された結果である
参考文献
1)長崎 浩:動作分析のこれから.理学療法科学2003;18:147-151
2)田上義之:スクワット動作における協調性.リハビリテーション科学 東北文化学園大医療福リハ紀2006;2:27-37
3)長崎 浩:動作の意味論—歩きながら考える.pp74-107,雲母書房,2005
4)文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課(監):児童生徒等の健康診断マニュアル(平成27年度改訂).日本学校保健会,2015
5)松永夏来:児童生徒等の健康診断の見直しについて.小児保健研2016;75:2-7
6)滝澤恵美,他:児童におけるしゃがみ動作の可不可および関節間協調性に関連する要因.理学療法学2019;46:225-232
7)滝澤恵美,他:股関節肢位の変化に対して大内転筋が発揮する股関節伸展トルクの特徴からみた役割.理学療法科学2018;33:127-132
8)Yoshioka S, et al:Computation of the kinematics and the minimum peak joint moments of sit-to-stand movements. Biomed Eng online 2007;6:1-14. doi:10.1186/1475-925X-6-26
9)Yoshioka S, et al:The minimum required muscle force for a sit-to-stand task. J Biomech 2012;45:699-705
10)Takizawa M, et al:Issue of thigh splints triggered by squatting exercise:focus on the adductor magnus. Annual Meeting of Orthopaedic Research Society. San Diego, 2017.3.19-22
11)古川康一:スキルサイエンス.人工知能会誌2004;19:355-364
12)吉岡伸輔:逆動力学計算を用いた筋張力推定法—関節モーメント,筋骨格モデル,数値最適化計算について.バイオメカニクス研究2010;14:21-28
掲載誌情報