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進行期パーキンソン病のリハビリテーションプログラムの紹介
著者: 渡邉志保12 髙橋寛人1 松浦美香1 信太春人1 佐藤暢彦1 渡辺雄紀1 西舘亜希子1 武田芳子3 阿部エリカ3 小林道雄3 和田千鶴3 豊島至3
所属機関: 1国立病院機構あきた病院リハビリテーション科 2国立病院機構福島病院リハビリテーション科 3国立病院機構あきた病院脳神経内科
ページ範囲:P.613 - P.615
文献購入ページに移動パーキンソン病(Parkinson's disease:PD)は人口の高齢化とともに有病率が増加し,指定難病のなかでも特に有病率の高い疾患の一つである.PD治療において薬物療法は必須であるが,近年,運動療法の重要性が強調されている.
PDの既存のリハビリテーションプログラムの代表的なものとして,Lee Silverman Voice Treatment BIG(LSVT® BIG)1)と,ParkFit2)があるが,これらのプログラムは軽症から中等症を対象としていて,進行期である中等症から重症例を対象としたリハビリテーションプログラムの報告は少ない.
あきた病院では,これまでPDリハビリテーションプログラム開発として,国立病院機構の共同研究であるtraining strategy for PD(TSPD)に参加した.しかしながら,TSPD-A群(中等症・重症)患者の身体状況が幅広く,設定したプログラムの個々の症例に対応する自由度が不足し,実施上の困難が実感された.そこで,TSPD-AをA1,A2,A3,A4の4つに細分化し,対象者である中等症から重症PD患者それぞれの患者の重症度に合致したプログラムを策定した.本稿ではプログラムの内容について紹介する.
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