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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル57巻6号

2023年06月発行

文献概要

連載 臨床実習サブノート 臨床実習で技術のステップアップをめざそう・第3回

評価② 筋力検査

著者: 磯邉崇12

所属機関: 1昭和大学保健医療学部理学療法学科 2昭和大学横浜市北部病院リハビリテーション室

ページ範囲:P.723 - P.727

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はじめに

 基本的な理学療法評価技術の学修目標として「筋力低下の程度と関連要因を把握する評価が実施できる」ことが掲げられています1).この「筋力低下の程度と関連要因を把握する評価」として筋力検査が挙げられます.筋力検査の目的は,① 筋力低下の有無,範囲と分布,程度を明らかにする,② 疾病経過指標とする,③ 発達の指標とする,④ 介入法選択の資料とする,⑤ 帰結評価と予後推定の資料とする2)ことです.代表的な筋力検査として,徒手筋力検査(Manual Muscle Testing:MMT)や徒手握力計が挙げられます.MMTは特別な機器を使用せず実施することができ,その簡便性から臨床で広く用いられています3).本稿では臨床場面で実践する機会が多いMMTによる筋力検査について述べていきます.

参考文献

1)日本理学療法士協会:理学療法教育モデル・コア・カリキュラム.2019.https://www.japanpt.or.jp/assets/pdf/activity/books/modelcorecurriculum_2019.pdf(2022年11月20日閲覧)
2)中山恭秀(編):Crosslink理学療法学テキスト 理学療法評価学.pp109-124,メジカルビュー,2022
3)後藤圭介:筋力—MMT,HHDによる筋力検査,握力.畠 昌史,他(編):PT臨床評価ガイド.pp49-61,医学書院,2022
4)日本理学療法士協会:臨床実習教育の手引き,第6版.2020.https://www.japanpt.or.jp/assets/pdf/activity/books/education_01/tebiki6_201225.pdf(2022年11月20日閲覧)
5)亀田メディカルセンター(編):リハビリテーションリスク管理ハンドブック,第4版.pp123-134.メジカルビュー,2020
6)Avers D, et al(原著),津山直一,他(訳):新・徒手筋力検査法,原著第10版.pp14-22,協同医書出版社,2020
7)聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーションセンター(編):疾患別リハビリテーションリスク管理マニュアル,第2版.pp406-418,ヒューマン・プレス,2022
8)ニルソンLB(原著),美馬のゆり,他(監訳):学生を自己調整学習者に育てる—アクティブラーニングのその先へ.pp63-80,北大路書房,2017
9)中原 淳:フィードバック入門—耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術.pp118-121,PHP研究所,2017
10)斉藤 徹:だから僕たちは,組織を変えていける—やる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかた.pp72-77,クロスメディア・パブリッシング,2021
11)エドモンソンEC(原著),野津智子(訳):チームが機能するとはどういうことか—「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ.pp150-194,英治出版,2014
12)中原 淳:「対話と決断」で成果を生む 話し合いの作法.pp177-180,PHP研究所,2022
13)池上敬一,他(編):救急活動シミュレーション学習—受講者と指導者,通信指令員のためのワークブック.pp112-120,真興交易株式会社医学出版部,2016
14)鈴木克明(監修),市川 尚,他(編):インストラクショナルデザインの道具箱101.pp84-89.北大路書房,2016
15)松尾 睦:職場が生きる 人が育つ「経験学習入門」.pp87-101,ダイヤモンド社,2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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