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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル57巻7号

2023年07月発行

文献概要

連載 臨床研究のススメ—エビデンスを創ろう・第7回【最終回】

システマティックレビューとメタアナリシス

著者: 森山英樹1 髙村大祐23 井上翔太2

所属機関: 1神戸大学生命・医学系保健学域 2神戸大学大学院保健学研究科保健学専攻博士課程 3神戸市立医療センター中央市民病院リハビリテーション技術部

ページ範囲:P.837 - P.840

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エビデンスレベル

 臨床研究がどのくらい信頼できるか,すなわちエビデンスの強さは,研究デザイン(研究の種類)により決まっている.それがエビデンスレベルであり,専門家の意見,症例研究・ケースシリーズ,コホート研究・症例対照研究・横断研究,非ランダム化比較研究,ランダム化比較試験(randomized controlled trial:RCT)の順に高くなる.ところが,RCTは治療効果を立証するための最良の方法であるにもかかわらず,同じ研究テーマであっても異なる結論が得られることがある.これを補完するものが,RCTのシステマティックレビュー(systematic review:SR)を行い,それをメタアナリシス(meta-analysis:MA)により統合したものである.それゆえ,SRとMAは,エビデンスレベルの最上位に位置づけられる研究デザインとなっている.

参考文献

1)森山英樹(編):理学療法研究の進めかた—基礎から学ぶ研究のすべて.pp219-236,文光堂,2014
2)森山英樹,他:運動器疾患に対するストレッチングの効果—システマティックレビューとメタアナリシスによる検討.理学療法学2011;38:1-9
3)平林由広:初めの一歩 メタアナリシス—“Review Manager”ガイド.克誠堂出版,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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