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連載 臨床研究のススメ—エビデンスを創ろう・第7回【最終回】
システマティックレビューとメタアナリシス
著者: 森山英樹1 髙村大祐23 井上翔太2
所属機関: 1神戸大学生命・医学系保健学域 2神戸大学大学院保健学研究科保健学専攻博士課程 3神戸市立医療センター中央市民病院リハビリテーション技術部
ページ範囲:P.837 - P.840
文献購入ページに移動臨床研究がどのくらい信頼できるか,すなわちエビデンスの強さは,研究デザイン(研究の種類)により決まっている.それがエビデンスレベルであり,専門家の意見,症例研究・ケースシリーズ,コホート研究・症例対照研究・横断研究,非ランダム化比較研究,ランダム化比較試験(randomized controlled trial:RCT)の順に高くなる.ところが,RCTは治療効果を立証するための最良の方法であるにもかかわらず,同じ研究テーマであっても異なる結論が得られることがある.これを補完するものが,RCTのシステマティックレビュー(systematic review:SR)を行い,それをメタアナリシス(meta-analysis:MA)により統合したものである.それゆえ,SRとMAは,エビデンスレベルの最上位に位置づけられる研究デザインとなっている.
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