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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル57巻7号

2023年07月発行

文献概要

連載 難しい症例のみかた・第1回【新連載】

病棟で作製した長下肢装具がうまく使えず,訪問リハビリテーションで歩行再建に挑戦した症例

著者: 中谷知生1

所属機関: 1宝塚リハビリテーション病院療法部リハビリテーション研究開発部門

ページ範囲:P.847 - P.849

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はじめに

 重度の運動麻痺を呈する脳卒中症例の立位・歩行トレーニングにおいて,長下肢装具を使用する機会は多い.長下肢装具は下肢関節の運動自由度を制限することで立位歩行動作の難易度調整が可能であるが,当然ながらその効果は麻痺側下肢に装着したうえで,理学療法士が適切な介助を提供することで得られるものである.

 今回「難しい症例のみかた」というテーマで事例を紹介するにあたり,宝塚リハビリテーション病院(以下,当院)で長下肢装具を本格的に導入した当初,歩行トレーニングの質の担保に難渋した症例を紹介する.なお本稿は個人情報にかかわる一部情報を改変している.

参考文献

1)Balasubramanian CK, et al:Relationship between step length asymmetry and walking performance in subjects with chronic hemiparesis. Arch Phys Med Rehabil 2007;88:43-49
2)Roelker SA, et al:Paretic propulsion as a measure of walking performance and functional motor recovery post-stroke:a review. Gait Posture 2019;68:6-14
3)Awad LN, et al:These legs were made for propulsion:advancing the diagnosis and treatment of post-stroke propulsion deficits. J Neuroeng Rehabil 2020;17:139. doi:10.1186/s12984-020-00747-6
4)中谷知生:理学療法士としての有意義な「同職種連携」よりよい治療の質のために—理学療法士の院内同職種連携.PTジャーナル2020;54:1437-1440

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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