icon fsr

文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル57巻7号

2023年07月発行

文献概要

--------------------

編集後記 フリーアクセス

著者: 村永信吾

所属機関:

ページ範囲:P.882 - P.882

 今年のゴールデンウィークはコロナウイルス感染症2019対策の規制緩和もあり,多くの観光地で以前の賑わいを取り戻しました.その一方で,従業員不足によりホテルや飲食店が閉鎖に追い込まれている実態が報道で明らかにされていました.要因は異なりますが,少子高齢化の影響が,医療者や介護者の人材不足問題として浮上してくることが予想されています.このニュースを通して,医療福祉領域における人材確保と人材育成に早急に取り組んでいくことが,地域医療を守るうえでの重要な課題であることを再認識することとなりました.

 さて,本号の特集では,「腎臓リハビリテーション」に関する最新の取り組みを紹介しています.松永論文では,「透析時運動指導等加算」の目的や経緯そして今後の課題について,西澤論文では,保存期慢性腎臓病(CKD)における運動療法の重要性と意義について,森山論文では,透析中の監視型運動療法について,西山論文では,今日のトピックである腎移植と運動療法への取り組みをご紹介いただきました.井本論文では,透析患者の退院後の生活支援をチーム医療の側面から,黒住論文では,CKD患者の栄養管理的側面からお示しいただきました.河野論文では,高齢透析患者の移動能力の維持の重要性を,服部論文では,思春期や若年成人の透析患者のQOL向上をめざした取り組みを紹介していただきました.いずれの論文も実践的でわかりやすく,一読することで腎臓リハビリテーションの全体像を理解できる内容になっています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら