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連載 臨床実習サブノート 臨床実習で技術のステップアップをめざそう・第6回
評価⑤ 日常生活活動評価,手段的日常生活活動評価
著者: 福原隆志1
所属機関: 1秋田リハビリテーション学院
ページ範囲:P.1113 - P.1117
文献購入ページに移動はじめに
日常生活活動(ADL)とは,生活のなかで日常的に行われる一連の活動のことであり,食事,更衣,整容,排泄,入浴といった多くの人が共通して行う活動に加え,食事の用意,自動車の運転,パソコンの操作,というように個別性が大きく表れる活動でもあります.リハビリテーションは関節可動域(range of motion:ROM)や筋力といった項目ごとの改善はもちろんですが,楽に立ち上がる,歩けるようになるというように,しばしばADLの改善を目的として行われます.そのためADL評価は理学療法士にとって非常に重要な評価と言えます.
一方,学生にとってADL評価は「難しい」と感じる評価の一つです.理由として,ADLは複数の動作・要素の組み合わせで成立しており,さまざまな評価結果を統合し考える必要があること,さらに本人の身体機能や能力だけでなく,周囲の環境の影響を大きく受けることも要因の一つと考えられます.本稿では,診療参加型臨床実習を進めるうえで,学生および実習指導者が説明すべき・学生が知っておくべきポイントについて説明します.
日常生活活動(ADL)とは,生活のなかで日常的に行われる一連の活動のことであり,食事,更衣,整容,排泄,入浴といった多くの人が共通して行う活動に加え,食事の用意,自動車の運転,パソコンの操作,というように個別性が大きく表れる活動でもあります.リハビリテーションは関節可動域(range of motion:ROM)や筋力といった項目ごとの改善はもちろんですが,楽に立ち上がる,歩けるようになるというように,しばしばADLの改善を目的として行われます.そのためADL評価は理学療法士にとって非常に重要な評価と言えます.
一方,学生にとってADL評価は「難しい」と感じる評価の一つです.理由として,ADLは複数の動作・要素の組み合わせで成立しており,さまざまな評価結果を統合し考える必要があること,さらに本人の身体機能や能力だけでなく,周囲の環境の影響を大きく受けることも要因の一つと考えられます.本稿では,診療参加型臨床実習を進めるうえで,学生および実習指導者が説明すべき・学生が知っておくべきポイントについて説明します.
参考文献
1)日本理学療法士協会:臨床実習教育の手引き,第6版.pp56-62,2020
2)中川法一:セラピスト教育におけるクリニカル・クラークシップの創造.中川法一(編):セラピスト教育のためのクリニカル・クラークシップのすすめ,第3版.pp39-44,三輪書店,2019
3)中山恭秀:ADL自立度を予測する理学療法戦略—私たちが日々行う活動を考える.PTジャーナル2019;53:783-789
4)浅川康吉:さまざまなADL評価とその活用.PTジャーナル2019;53:775-781
5)木島泰明,他:人工股関節全置換術.島田洋一,他(編):整形外科 術後理学療法プログラム,第3版.メジカルビュー,pp181-198,2020
6)木島泰明,他:大腿骨近位部骨折骨接合術.島田洋一,他(編):整形外科 術後理学療法プログラム,第3版.メジカルビュー,pp164-174,2020
7)松田淳子:活動評価.河村廣幸(編):ここがポイント! 脳卒中の理学療法.金原出版,pp134-138,2018
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