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臨床のコツ・私の裏ワザ
人工膝関節全置換術後の熱感を測定するコツ
著者: 元家佳仁1
所属機関: 1瀬戸内市立瀬戸内市民病院
ページ範囲:P.110 - P.111
文献購入ページに移動人工膝関節全置換術後の炎症に対する評価
人工膝関節全置換術(total knee arthroplasty:TKA)後の臨床的な炎症反応として,発赤,腫脹,熱感,疼痛を示す.評価項目として,腫脹ならば周径,疼痛ならば痛みの評価スケールを使用して数値化できるが,発赤や熱感に関しては,その有無を把握するのみで,これまで数値化できていなかった.
熱流補償式体温計により非侵襲的に深部温を測定する方法1)があるが,機器が高価なこともあり一般に臨床に普及しているとは言いがたい.そこで本稿では,通常の評価に加える工夫として,非侵襲的に皮膚表面温度を測定することで,熱感を数値化する方法を紹介する.
人工膝関節全置換術(total knee arthroplasty:TKA)後の臨床的な炎症反応として,発赤,腫脹,熱感,疼痛を示す.評価項目として,腫脹ならば周径,疼痛ならば痛みの評価スケールを使用して数値化できるが,発赤や熱感に関しては,その有無を把握するのみで,これまで数値化できていなかった.
熱流補償式体温計により非侵襲的に深部温を測定する方法1)があるが,機器が高価なこともあり一般に臨床に普及しているとは言いがたい.そこで本稿では,通常の評価に加える工夫として,非侵襲的に皮膚表面温度を測定することで,熱感を数値化する方法を紹介する.
参考文献
1)Ueyama M, et al:Alterations in deep tissue temperature around the knee after total knee arthroplasty:its association with knee motion recovery in the early phase. Phys Ther Res 2018;21:1-8
掲載誌情報