理学療法ジャーナル58巻10号

2024年10月発行

連載 視覚ベースの動作分析・評価・第6回

腰部—腰痛緩和のための骨盤，胸郭への介入

著者： 城内若菜¹

所属機関： ¹成尾整形外科病院

ページ範囲：P.1079 - P.1082

症例紹介

　20歳台の男性．しゃがみ動作での作業が続き左腰痛が出現した．以前より作業後の腰痛は時折あったが，徐々に休憩しても症状が残存するようになった．近医を受診し，物理療法のみ実施されるも効果なく，成尾整形外科病院（以下，当院）を受診し，精査，加療目的で入院となった．医師の診断は腰椎椎間板症であり，理学療法実施の指示が出た．既往歴は左前腕骨骨折（11年前），左気胸（手術あり，6年前）であった．

＊本論文中，動画マークのある箇所につきましては，関連する動画を見ることができます（公開期間：2027年10月31日）．

参考文献

1）Diane Lee（原著），石井美和子（監訳）：腰椎骨盤股関節複合体の評価，そのテクニックと手法．骨盤帯—臨床の専門的技術とリサーチの統合，原著第4版．医歯薬出版，pp161-167，2013

2）Diane Lee（原著），石井美和子（監訳）：胸郭の解剖．胸郭—総合アプローチ．医歯薬出版，pp1-2，2020