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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル58巻3号

2024年03月発行

文献概要

ひろば

理学療法の原理原則論を問う

著者: 中村壮大1

所属機関: 1社会医学技術学院理学療法学科

ページ範囲:P.371 - P.371

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 本邦における理学療法士は,医師,看護師,薬剤師などに続き,正規の医療関連職種の一角を担う専門職として1966年に誕生した.それから半世紀以上が経過し,理学療法士は国民の保健・医療・福祉にかかわる要請に応えるべく尽力してきたと思える.しかし,社会の絶え間ない変遷に対して理学療法士は順守すべき新たな原理原則論を学び,あるいは創造して臨床現場に反映しているのだろうか.

 理学療法の英語名称には,physical therapy(米国圏)とphysiotherapy(英国圏)とがある.前者のphysicalには身体的な意味もあるが,歴史的原則論は物理的エネルギーを治療手段とするものである.後者のphysiotherapyはphysiology(生理学)の接頭語であるphysioが使用され,治療手段を問わずインプット・アウトプットの生理学的機序を表している.ちなみに,世界理学療法連盟の英語名は2020年に従来のWorld Confederation for Physical TherapyよりWorld Physiotherapyと改められている.

参考文献

1)奈良 勲:私の考える理学療法定義.PTジャーナル2010;44:686
2)奈良 勲,他:丸ごとみよう! —ICFに準じた脳卒中患者の簡易総合評価システム.奈良 勲(編):理学療法のとらえかた PART3.pp21-30,文光堂,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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