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連載 とびら
母の最期が教えてくれたこと
著者: 横山仁志1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院リハビリテーション部
ページ範囲:P.507 - P.507
文献購入ページに移動母は,ハンセン病療養所に定年まで看護師として勤務し,その後も近所のデイサービスのスタッフのアドバイザー兼サポーターをしていた.辛抱強い性格で,人とのかかわりを大切にし,周囲から厚い信頼を得ていた.そんな母が骨髄異形成症候群を患い,コロナ禍のなか治療のために入退院を繰り返し,汎血球数と感染とのにらみ合いで,4年余りの闘病生活を過ごしていた.いつ肺炎を併発してもおかしくない検査値で,田舎で独居をする母を,遠方から気にかけながらの生活であった.
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