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Close-up 階段昇降
階段使用頻度と骨量の関係
著者: 谷口善昭12
所属機関: 1九州看護福祉大学看護福祉学部リハビリテーション学科 2鹿児島大学医学部
ページ範囲:P.585 - P.587
文献購入ページに移動はじめに
わが国における65歳以上の人口は,2043年に3953万人とピークを迎え,特に75歳以上の人口は2055年まで増加傾向が続くことが見込まれている1).それに伴い,骨粗鬆症患者も増加する可能性が高く,骨粗鬆症に起因する大腿骨近位部骨折も2040〜2050年頃まで増加することが推測されている2).骨粗鬆症による骨折は,生活機能の低下や要介護をもたらすだけでなく,生命予後にも影響を与える.そのため,骨粗鬆症を早期から予防することが重要である.
骨粗鬆症の予防に対して,運動指導や栄養指導が推奨されている.運動においては,レジスタンストレーニングや複数の種類を組み合わせた運動などが「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン」3)でも推奨されているが,特に骨には体重を負荷した状態での運動や日常生活における身体活動が重要である.生活の場面における骨に負荷がかかる動作として,階段昇降が挙げられる.本稿では,階段の使用頻度と骨量との関連性について解説する.
わが国における65歳以上の人口は,2043年に3953万人とピークを迎え,特に75歳以上の人口は2055年まで増加傾向が続くことが見込まれている1).それに伴い,骨粗鬆症患者も増加する可能性が高く,骨粗鬆症に起因する大腿骨近位部骨折も2040〜2050年頃まで増加することが推測されている2).骨粗鬆症による骨折は,生活機能の低下や要介護をもたらすだけでなく,生命予後にも影響を与える.そのため,骨粗鬆症を早期から予防することが重要である.
骨粗鬆症の予防に対して,運動指導や栄養指導が推奨されている.運動においては,レジスタンストレーニングや複数の種類を組み合わせた運動などが「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン」3)でも推奨されているが,特に骨には体重を負荷した状態での運動や日常生活における身体活動が重要である.生活の場面における骨に負荷がかかる動作として,階段昇降が挙げられる.本稿では,階段の使用頻度と骨量との関連性について解説する.
参考文献
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3)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会(編):骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版.pp46-47,ライフサイエンス出版,2015
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