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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル58巻5号

2024年05月発行

文献概要

連載 中間管理職の悩み・第11回

人を評価する人事考課には,いつもプレッシャーを感じます

著者: 篠周平1 松山太士2

所属機関: 1医療法人社団苑田会花はたリハビリテーション病院 2社会医療法人財団新和会八千代病院

ページ範囲:P.594 - P.595

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はじめに

 「昨日までオーケストラでフルートを吹いていた人や手術室でメスを振るっていた人が,次の日からは,昨日までの自分と同じことをしている人たちを管理する立場になるのだ.すべてがガラリと変わる」1)——プレイヤーから管理職への転身を表現した言葉です.平均年齢が若い私たちの業種は,プレイヤーとして評価され,管理職になる準備が不十分なままに昇進することも多いと思われます.しかし管理職となってからも,現場の忙しさからマネジメントを十分に学ぶことがないまま管理を行う必要がある方も多いのではないでしょうか.

 今回のテーマである人事考課も,ほかの管理業務と同様に学ぶ機会が少なく,苦手意識をもちやすい業務だとされています2).そのため本稿では,人事考課について概説したうえでプレッシャーがかかる要因について考察し,その対応策について検討したいと思います.

参考文献

1)グロービス経営大学院(著),田久保善彦(監):これからのマネジャーの教科書.p18,東洋経済新報社,2016
2)山下淳一,他:主任職が役割移行時に感じる困難感とキャリア支援に関する実態調査—就任初期の理学療法士の人材育成.日農医誌2019;68:482-489
3)井上仁志:人事評価誤差の改善に関する研究—人事評価制度の実運用上の視点を中心に.大阪産業大学経営論集2016;17:31-51
4)Dunn RT:Dunn and Haimann's Healthcare Management, 11th ed. p226, Health Administration Press, Chicago, 2020
5)荒井理江:人事評価制度に対する意識調査ビジネスパーソンの声からみる,働きがいを高める人事評価とコミュニケーションの鍵とは? RMS Message 2017;45:25-32
6)畑田典子,他:企業の人事考課制度に関するアンケート調査の報告.岡山大学経済学会雑誌2023;54:61-79

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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