icon fsr

文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル58巻6号

2024年06月発行

文献概要

Close-up 指定規制

看護師の指定規則

著者: 山田雅子1

所属機関: 1聖路加国際大学

ページ範囲:P.682 - P.686

文献購入ページに移動
看護基礎教育の構造

 看護師国家試験受験資格を得るための教育を看護基礎教育という.現在の3年間のカリキュラムの基礎となる保健師助産師看護師学校養成所指定規則(以下,指定規則)が定められたのは,戦後間もない1951(昭和26年)のことであった.その原型は,連合国軍最高司令官総司令部(general headquarters:GHQ)の指導のもとに設置された東京看護教育模範学院(現在の聖路加国際大学と日本赤十字看護大学の統合により実現した・1946〜1953年)で展開されていた3年間の教育内容である.指定規則が成立して70年以上が経ち,その間に5回の改正がなされ現在に至っている(図1)1).改正のたび,教育内容の項目数が増え,実習時間が短くなっていることがわかる.

 指定規則は,厚生労働省と文部科学省の合同所管となっており,3年以上の養成所と4年制大学における看護基礎教育に適用される.また,もう一つの関連法規である「看護師等養成所の運営に関する指導ガイドライン」(以下,指導ガイドライン)は,大学以外の養成機関に適用される(図2).表2)は,指導ガイドラインにある看護基礎教育の「教育の基本的考え」,「教育内容」,「単位数」,「留意点」の一覧である.このうち「教育内容」と「単位数」は指定規則に準じている.

参考文献

1)五十嵐久美子:看護行政の動向.令和2年9月日本看護系大学協議会.2020
2)厚生労働省:看護師等養成所の運営に関する指導ガイドライン.2023
3)三上 亮:生活期(在宅場面)での理学療法—理学療法士のアイデンティティに着目して.理学療法の臨研2021;30:3-7
4)山田雅子:地域・在宅看護論.看護と情報2022;29:3-8
5)大学における看護系人材養成の在り方に関する検討会:看護学教育モデル・コア・カリキュラム—「学士課程においてコアとなる看護実践能力」の修得を目指した学修目標.2017.https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2017/10/31/1217788_3.pdf(2014年2月29日閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?