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文献概要
連載 今月の深めたい理学療法周辺用語・第7回
TeamSTEPPS
著者: 池田一樹1
所属機関: 1亀田総合病院リハビリテーション室
ページ範囲:P.824 - P.825
文献購入ページに移動TeamSTEPPS誕生の経緯
1999年,米国医学研究所が医療安全システムの構築を目的に「To err is human」を報告した1).「人は誰でも間違える」と題したこの報告では,米国で毎年9万8000人が医療事故により死亡している状況を打開するべく,患者の安全を向上させるための計画を提言している.そのなかで言及されたのが,多職種によるチームトレーニングの研修・教育プログラムの開発の必要性である.これを受け米国医療研究品質局と米国国防総省は2005年に,航空・軍隊・原子力などのエラーの影響が大きいハイリスク環境で働くチームから得られたエビデンスに基づきTeamSTEPPSを開発した.
1999年,米国医学研究所が医療安全システムの構築を目的に「To err is human」を報告した1).「人は誰でも間違える」と題したこの報告では,米国で毎年9万8000人が医療事故により死亡している状況を打開するべく,患者の安全を向上させるための計画を提言している.そのなかで言及されたのが,多職種によるチームトレーニングの研修・教育プログラムの開発の必要性である.これを受け米国医療研究品質局と米国国防総省は2005年に,航空・軍隊・原子力などのエラーの影響が大きいハイリスク環境で働くチームから得られたエビデンスに基づきTeamSTEPPSを開発した.
参考文献
1)Kohn LT, et al(eds):To err is human:building a safer health system. National Academies Press, Washington D. C., 2000
:team strategies and tools to enhance performance and patient safety. Henriksen K, et al(eds):Advances in patient safety:new directions and alternative approaches (vol. 3:performance and tools). Agency for Healthcare Research and Quality, Rockville, 2008
掲載誌情報