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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル58巻7号

2024年07月発行

文献概要

臨床のコツ・私の裏ワザ

呼吸リハビリテーションにおける非侵襲的モニタリング活用のコツ

著者: 石光雄太12

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構関門医療センターリハビリテーション科 2独立行政法人国立病院機構山口宇部医療センター臨床研究部

ページ範囲:P.845 - P.847

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 呼吸リハビリテーション中,理学療法士は運動療法や日常生活活動の練習とともに,在宅酸素療法導入症例であれば各種動作ごとの適切な酸素流量の評価を行う.また慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)や間質性肺炎の予後予測因子として身体活動量が重要1,2)であるため,酸素療法の導入支援と平行して離床を奨励する.

 ここで問題となるのが低酸素血症の増悪である.理学療法時では動作スピードや休憩頻度を十分に指導するため適切な経皮的酸素飽和度(SpO2)を保てたとしても,正しく酸素療法が使用できていなかった場合や,動作スピード・休憩のタイミングの定着が不十分であった場合,自身で離床した際に理学療法評価時と比べ,低酸素血症が増悪してしまうケースを経験する.低酸素血症の増悪につながる要因を評価・抽出することでそれに伴う呼吸困難感などからの不活動を予防できる.そのための山口宇部医療センター(以下,当院)での工夫を紹介する.

参考文献

1)Waschki B, et al:Physical activity is the strongest predictor of all-cause mortality in patients with COPD:a prospective cohort study. Chest 2011;140:331-342
2)Nishiyama O, et al:Physical activity in daily life in patients with idiopathic pulmonary fibrosis. Respir Investig 2018;56:57-63
3)Nagata K, et al:Home high-flow nasal cannula oxygen therapy for stable hypercapnic COPD a randomized clinical trial. Am J Respir Crit Care Med 2022;206:1326-1335

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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