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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル58巻8号

2024年08月発行

文献概要

連載 視覚ベースの動作分析・評価・第4回

歩行—人工股関節全置換術後に変形性膝関節症を呈した患者の歩行時の膝関節痛

著者: 髙田雄一1

所属機関: 1北海道文教大学医療保健科学部リハビリテーション学科理学療法学専攻

ページ範囲:P.853 - P.856

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症例紹介

 75歳,女性.両変形性股関節症,右変形性膝関節症,第4腰椎すべり症.

 腰痛と右膝痛を主訴に来院した.両側の変形性股関節症に対して,2018年に左人工股関節全置換術(total hip arthroplasty:THA),2019年に右THAを受けた.2023年7月より腰痛,右膝関節内側部痛が出現して理学療法開始となる.歩行時の右膝の痛み改善を目標にしている.下肢痛,神経症状は認めない.現在も脚長差を認め医師から足底挿板の提案があるものの,本人の希望により使用していない.X線画像所見を図1に示す.


*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2027年8月31日).

参考文献

1)Sabharwal S, et al:Methods for assessing leg length discrepancy. Clin Orthop Relat Res 2008;466:2910-2922
2)荒木秀明:非特異的腰痛の運動療法.pp75-78,医学書院,2014
3)福井 勉,他:リハビリテーション領域における単関節筋トレーニングの応用—単関節筋の選択的トレーニング方法の開発.理学療法2005;21:1123-1128
4)Jacquelin Perry(原著),武田 功(監訳):ペリー歩行分析—正常歩行と異常歩行,原著第2版.pp9-13,2012
5)Shiwa T, et al:Effect of heel lift insertion on gait function in a patient with total hip arthroplasty with patient-perceived leg length difference:a case report. J Phys Ther Sci 2024;36:81-86

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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