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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル58巻8号

2024年08月発行

文献概要

ひろば

臨床実習指導者から臨床実習教育者への変換期

著者: 奈良勲1

所属機関: 1広島大学

ページ範囲:P.971 - P.971

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 日本で最初に3年制各種学校として理学療法学教育が開始されたのは,1963年,当時の国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院(所在地:東京都清瀬市)であった.しかし,当然ながら日本人理学療法士の教員は存在しない時代であり,外国人理学療法士が教員として招聘されるなど,理学療法界自体が発展途上の草創期であった.

 当初のカリキュラムは単位制ではなく,総計3,300時間であり,即戦力を培う目的で約50%は臨床実習であったが,上記のごとくまだ資格を有する理学療法士は存在していなかった.そのため,臨床実習施設は,米国軍の横田基地の病院や東京都内の肢体不自由児施設,心身障害者福祉センターなどにおいて外国人教員をスーパーバイザー(supervisor)として臨床実習が実施されていた.この形態は,有資格の理学療法士が増える過程で徐々に現在の状態に変わってきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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