文献詳細
文献概要
連載 とびら
二つの三猿
著者: 金子秀雄1
所属機関: 1国際医療福祉大学
ページ範囲:P.983 - P.983
文献購入ページに移動 今年,2年ぶりに帰省した.前回はまだpolymerase chain reaction(PCR)検査が望まれる時期であった.マスク装着で過ごし,飛沫防止パネルに阻まれた会話は途切れがちとなり,同じ言葉がたびたび繰り返されていた.今回はマスクを装着することもなく,コロナ禍前のように過ごすことができた.当然,飛沫防止パネルもなかったのだが,同じ言葉はたびたび繰り返されていた.重ねた歳は無視することができなかった.
少し時間があったので昔を懐かしんで秩父神社に立ち寄った.高校時代は何度となく通りすぎ,人生の節目にお世話になった神社である.駐車場の入口はどこ? と聞かれ,沈黙したまま神社を一周.入口を見つけると昔の記憶が蘇ってきた.その記憶を確かめるように風景を眺めながら階段を上ると,記憶とは少し違う本殿が佇んでいた.4年間をかけて本殿は改修されていた.
少し時間があったので昔を懐かしんで秩父神社に立ち寄った.高校時代は何度となく通りすぎ,人生の節目にお世話になった神社である.駐車場の入口はどこ? と聞かれ,沈黙したまま神社を一周.入口を見つけると昔の記憶が蘇ってきた.その記憶を確かめるように風景を眺めながら階段を上ると,記憶とは少し違う本殿が佇んでいた.4年間をかけて本殿は改修されていた.
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