icon fsr

文献詳細

雑誌文献

BRAIN and NERVE-神経研究の進歩59巻12号

2007年12月発行

学会印象記

第13回国際頭痛学会報告記(2007年6月28日~7月1日,ストックホルム)

著者: 竹島多賀夫1

所属機関: 1鳥取大学医学部附属脳幹性疾患研究施設・脳神経内科

ページ範囲:P.1382 - P.1383

文献概要

 第13回国際頭痛学会は2007年6月28日から7月1日まで4日の日程で,Carl Dahlof教授会長(写真1)のもとストックホルムで開催された。本学会は隔年で開催されており毎回参加者が増えている。今回は約1,500名の大盛会であった。第12回大会が京都で開催されたこともあって,日本からの参加者がこれまで以上に多く60名以上であった。

 初日は開会式に先立って,5つの教育コースが平行して行われた。「小児期・青年期の頭痛」,「群発頭痛,三叉神経・自律神経性頭痛(TAC)」,「ヒトおよび動物の頭痛モデル」,「頭痛治療の基本」,「難しい症例の診断と治療」が取り上げられ,診療と研究のホットな話題がバランスよく選ばれていた。開会式に引き続き,「Pain and Inflammatory Mechanisms」のテーマのもと会長シンポジウムが行われた。このシンポジウムは国際頭痛学会長坂井文彦教授(北里大学神経内科)と大会長Dahlof教授のお二人の司会で進められ,「Pro-inflammatory Mediators」(SD Brain),「Sensory innervation of the skull: possible role in the pathophysiology of migraine headache」(R Burstein),「Links between cortical waves and migraine pain」(A Charles),「The Role of Cortical Spreading Depression (CSD) in Migraine」(MA Moskowitz)といった内容で,最近の頭痛研究の進歩を最先端の研究者が解説した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1344-8129

印刷版ISSN:1881-6096

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら