はじめに
CTはその登場以来,中枢神経系の診断に大きな役割を果たしてきた。MRIの登場後一時的にその中心的役割を失いつつあったが,ヘリカルスキャンの登場とともに再び臨床的重要性が増大した。その最大の利点は,それまでのスライスごとではなく,臓器全体をボリュームデータとして得ることにあった1)。これにより断面変換(multiplanar reconstruction:MPR)や各種の三次元画像処理が可能となったのである。さらにその後のマルチスライスCTの開発により,その臨床応用は再び拡大した。本稿では,最新のマルチスライスCTの開発状況と,その中枢神経系への応用について報告する。
雑誌目次
BRAIN and NERVE-神経研究の進歩59巻5号
2007年05月発行
雑誌目次
特集 脳画像最前線
マルチスライスCTの神経疾患への応用
著者: 片田和廣
ページ範囲:P.451 - P.457
光トポグラフィーによる脳機能の計測
著者: 渡辺英寿
ページ範囲:P.459 - P.466
はじめに
脳の活動している状態を生きたまま計測することは長い間,動物でしか行うことができなかったが,近年のテクノロジーの急速な発展に伴って,ヒトにおいても現実的なものとなってきた。その嚆矢はpositron emissiontomography(PET)である。この技術により,活動しているヒトの脳の動態を外部から観察する方法が開かれ,非侵襲的脳機能マッピング法として開花した1)。その後,1980年代にfMRI が臨床応用されるに及んで,非侵襲的脳機能マッピング法は一気に広く用いられるようになった。これらは,いずれも神経活動に伴って起こる局所の脳血流の変化を捉えようとしたものである。本稿で述べる光トポグラフィーは近赤外線スペクトロスコピー(NIRS:near infrared spectroscopy)を用いたもので,脳機能を継続的にかつ簡便にマッピングを行う目的で開発された。現在この装置は空間分解能こそ20~30mmにとどまるが,脳の活動状況をほぼリアルタイムに連続計測することが可能である。また,脳波計と同じ程度の大きさであり,容易に移動できるので,病室や,診察室などでの計測や,運動中の計測まで可能で,さらに頭部が多少動いても計測できるため,日常的な環境下で作業しているときの脳の活動を観察することができる点に大きな特徴がある。
神経疾患と拡散tractography―その応用と限界
著者: 青木茂樹 , 増谷佳孝 , 阿部修
ページ範囲:P.467 - P.476
はじめに
脳白質においては水分子の拡散に方向性がある。脳のMRI 拡散強調像を適切に解析し,コンピューター・グラフィックスにより三次元的に表現するとあたかも脳解剖図のシェーマのような特定の白質路の拡散tractographyを得ることができ1,2),その白質路の(拡散情報からみた)線維の密度や2点間の連絡の強さなどの定量値も算出できる。
拡散テンソルに代表される拡散解析は今までin vivoに観察することが困難であった主要脳白質路を描出し,それを定量的に評価できるという他の方法にない特徴をもつ3-8)。拡散テンソルtractographyは臨床的には皮質脊髄路などの主要白質路と脳腫瘍9-11)や脳梗塞などとの立体的関係を三次元的に描出することができる点(Fig.1)が高く評価されている。手術のアプローチの決定や脳梗塞の予後予想などでの有用性が報告され12,13),手術ナビゲーション14,15)や定位放射線照射と組み合わせた報告16)も出てきている。
こういった目に見える病巣と白質路の立体的関係のみならず,従来の方法では描出されなかった白質の微細な変化を捉えようという研究も急速に進んでいる17)。まずALS(amyotrophic lateral sclerosis)のように特定の白質路の障害が強く予想される疾患で異常が検出可能であることが確認され18,19),白質のdisconnectionが病因として注目されている統合失調症での報告も相次いでいる20)。疾患だけでなく,正常での線維連絡や白質のmaturation,加齢変化の検討もなされている。大脳皮質と視床との線維連絡などの検討には,多軸の撮像とシミュレーションを用いるprobabilistic tractographyが有用との報告もあるが,錐体路や鉤状束,帯状束,脳弓などの比較的太い,あるいは独立した白質路に関しては,拡散テンソルによる解析でも大きな差は出ないようである21)。
ここでは筆者らのグループでの経験を中心に拡散tractographyの現状を述べ,最後によく聞かれる質問とその回答をまとめてみた。
高磁場MRIと神経疾患
著者: 松末英司 , 小川敏英
ページ範囲:P.479 - P.485
はじめに
わが国では,2003年2月に3 tesla(以下,T)MR装置が頭部領域に限って薬事承認を取得したが,2005年に入り全身用装置としての薬事承認が得られた。2005年11月には複数メーカーの3T MR装置の薬事承認が得られ,今後3T MR装置は臨床機として主力となることが予測される。鳥取大学では3T MR装置が導入されて約3年が経過し,現在までに10,000例以上の頭部領域の臨床例を経験している。この経験を基に,3T MRIにおけるそれぞれの撮像法の特徴をふまえて,神経疾患の診断に際しての臨床的有用性を中心に,問題点を含めて概説する。
神経疾患とSPECT ― easy Z-score imaging system(eZIS)による解析
著者: 松田博史
ページ範囲:P.487 - P.493
はじめに
脳のsingle photon emission computed tomography(SPECT)検査は,そのほとんどが脳血流を評価するものであるが,positron emission tomography(PET)に比べ,空間分解能および定量性に劣るという欠点を有する。その空間分解能は8mm前後であり,この10数年,ほとんど改善していない。定量性の点で,SPECTの散乱線補正に関しては種々の方法がルーチンで用いられている。
一方,吸収補正に関しては,SPECT装置と一体となったCT 装置を用いて吸収補正を行う方法が今後普及する可能性があるが,通常は脳を一様の楕円吸収体とみなすChang法が用いられており,transmission線源を用いるPETに比べ不正確な吸収補正となっている。しかし,脳血流SPECTは種々の精神・神経疾患に保険適用されており,PET装置に比較すると普及度は極めて高いことから,日常臨床に広く用いられている。
脳血流低下が顕著な脳血管障害例では,SPECT像の視覚評価のみで十分なことが多いが,精神疾患や初期の変性疾患では,血流異常が軽微なため視覚評価が困難なことが多い。この視覚評価を補うものとして最近多用されている手法が,画像統計解析法である。本稿では,われわれが開発した画像統計解析法であるeasy Z-score imagingsystem(eZIS)の脳血流SPECTへの応用について述べる。
神経疾患のFDG-PETと神経伝達機能イメージング
著者: 百瀬敏光
ページ範囲:P.495 - P.501
はじめに
Positron emission tomography(PET)の特徴として(1)分解能が良い,(2)定量性に優れている,(3)標識薬剤を柔軟に選択できる,(4)繰り返し測定が可能,という利点が挙げられる。これらはSingle photon emission computedtomography(SPECT)に優っている点であり,脳局所で何がどの程度起こっているかを定量化し,画像化する装置としては最も信頼に足るものである。なかでもPET の最も優れた点は,さまざまな放射性薬剤の標識,合成により,脳機能の多種多様な生理,生化学的プロセスを画像化できることである。脳機能を正常に維持するためには,脳内の各構成要素がバランスよく活動する必要があり,その活動を支える基本的要素である血流,酸素代謝,糖代謝,神経伝達機能を定量的に測定できることは,PETの最大の特徴といえる。現在臨床利用されている主なPET用放射性薬剤をTable1に示す。現在の臨床PETでは,おおむね病態別に適応が決まっており,血流,酸素代謝,糖代謝,アミノ酸代謝,ドーパミン,セロトニンなどの神経伝達機能系の測定を目的に応じて適宜組み合わせて,検査を施行している。PETの神経疾患への利用法の実際について概説する。
総説
骨髄間葉型細胞を用いた筋ジストロフィーへの再生医療の可能性
著者: 出澤真理
ページ範囲:P.503 - P.508
はじめに
筋ジストロフィーなど筋肉が変性する遺伝性の筋肉変性疾患に対しては,遺伝子治療や薬剤投与など,さまざまな方法が試みられており,その1つとして細胞移植治療法の開発も取り組まれてきた。特に筋肉に含まれており増殖可能な筋肉のもととなる筋衛星細胞の分離が研究され,同時にES細胞,あるいは胎児の細胞から筋肉細胞を誘導する方法が検討されてきた。これらの方法により大きな進歩がもたらされ,細胞移植治療に大きな可能性が見出されつつある。ただし移植に必要な細胞数確保が難しいこと,さらに死亡胎児を必要とすること,あるいはこれらの細胞を移植するに当たっての安全性や倫理問題をめぐっての問題点も指摘されている。
今回筆者らの研究グループは,骨髄間葉系細胞から効率よく骨格筋系譜の細胞を誘導する方法を開発した。この細胞の持つメリット,今後の問題点などを含め,筋細胞移植治療の可能性について考察したい。
皮質脊髄路損傷後の手指の巧緻運動の機能回復メカニズム―霊長類モデルでの研究
著者: 西村幸男 , 伊佐正
ページ範囲:P.511 - P.520
はじめに
箸で刺身をつまんだり,折り紙を折ったりといったような器用な運動ができる動物は霊長類であるヒトのみである。それが実現できるのは,ヒトが5本の指を持ち,それら1本1を独立に制御できるためである。しかしながら,脳梗塞,脳内出血や交通事故などで脊髄より上位で皮質脊髄路(corticospinal tract:CST注1)に障害が生じた場合,障害と反対側の手指に麻痺が生じ,5本の指を独立して動かすといった,手指の運動の巧緻性が失われてしまうことが大きな問題である。このようなCSTの損傷による巧緻運動障害の動物実験モデルとしては,古典的なLawrenceとKuypers19)の実験が有名である。彼らはアカゲザルにおいて延髄レベルで錐体を両側性に切断すると,到達運動と5本の指を同時に同じ方向に動かし,まとめて物をつかむといった運動(power grip)はある程度回復しても,個々の指を独立して動かす精密把持(Fig.1A)のような巧緻運動は永久に失われてしまうと報告した(Fig.1B)。
CSTは系統発生学的に新しい経路で,霊長類において大きく発達を遂げ,脊髄運動神経細胞(spinal motoneuron:MN)との直接結合(単シナプス性結合)をつくるようになる(Fig.1C)。そして手指の独立制御や巧緻性も霊長類において大きく発展を遂げる。またさまざまな霊長類種の間で比較を行うと,この直接結合の発達と手指の巧緻性の間には相関があるとされている4,9)。これらの観察結果と上記のLawrenceとKuypersら19)の研究をはじめとする損傷実験の結果から,一般には錐体路が運動ニューロンと直接結合することが,手指の巧緻性の原因であると考えられてきた。
しかし,LawrenceとKuypers19)自身がその論文の中で書いているように,彼らの損傷は「CSTからMNないしは脊髄介在ニューロン系注2)に対する入力を遮断したもの」であって,必ずしもMNへの直接投射を遮断しただけではない(Fig.1D)。したがってCST から脊髄介在ニューロン系への経路が重要な役割りを果たしていることが想像されるが,これまで霊長類でのCSTの運動制御に対する機能に関する研究は,そのMNへの直接経路に限られており,脊髄介在ニューロン系への投射がもつ機能については必ずしも注意が払われてこなかった。
原著
脳卒中患者における誤嚥の有無と臨床症状の比較検討
著者: 前島伸一郎 , 大沢愛子 , 高城文彦 , 黒住司尾子 , 太田信子 , 熊倉勇美
ページ範囲:P.521 - P.526
はじめに
不顕性誤嚥(silent aspiration:SA)は,咳やむせなどの徴候なしにみられる誤嚥であり,Amberson1)によって最初に報告された。SAは嚥下障害の26.7~58.0%にみられるとされているが,疾患,年齢,時期,評価法などが報告者によって異なる2-6)。近年,嚥下造影検査(videofluorography:VF)の普及によって,摂食・嚥下におけるSAを容易に発見できるようになった。また,最近は,VFや喉頭鏡検査(videoendoscopy:VE)を用いずに簡便に誤嚥リスクを判断できるベッドサイドでのスクリーニング検査が普及した7,8)。
摂食・嚥下に影響を及ぼす要因としては,年齢,覚醒レベル,認知機能,身体能力,肺炎の既往などが重視されている9)。しかし,これらの臨床症状やスクリーニング検査とSAとの関係は明らかではない。本研究では,VFでSAを確認できた症例に対して,その要因についての検討を行った。
症例報告
急性期の大量ステロイド投与が奏効した抗グルタミン酸受容体抗体陽性の非ヘルペス性脳炎の1例
著者: 和田裕子 , 高橋竜一 , 柳原千枝 , 西村洋 , 高橋幸利
ページ範囲:P.527 - P.532
はじめに
非ヘルペス性辺縁系脳炎(acute limbic encephalitis: ALE)は,楠原ら1)により提唱された,頭部MRIで辺縁系に病変を認め,単純ヘルペス感染や傍腫瘍性によるものは否定的である原因不明の急性脳炎である。発熱,意識障害で発症し,後遺症として健忘症候群を認めることが多いとされている。
抗グルタミン酸受容体(glutamate receptor:GluR)ε2抗体は,Rasmussen脳炎で高率に陽性であることが知られているが2),非ヘルペス性急性脳炎でも陽性を示すことが報告されており,その病態には自己免疫学的機序が想定されている3-6)。
われわれは,急性期の血清・髄液中に抗GluRε2およびδ2抗体を検出した非ヘルペス性辺縁系脳炎の1例に対し,早期からの大量ステロイド投与を試みた結果,奏効し,しばしば問題となる記憶障害も急速に回復し,早期の社会復帰が可能であった。今後の治療を考えるうえで重要な症例と考えられたので報告する。
いわゆる『他人の手徴候』(拮抗失行)を呈した多発性硬化症の1例
著者: 小長谷正明 , 酒井素子
ページ範囲:P.533 - P.536
はじめに
自分の意思に反して非利き手が勝手に行動し,患者には他人の手のように感じられる,いわゆる『他人の手徴候』は,前頭葉内側面,脳梁,視床後外側腹側核およびその周辺などの病変で出現することがある1-3)。このうち,利き手による随意運動や随意的意図に触発されて生じる,非利き手の異常行動である拮抗失行は脳梁病変によって惹起されるが4,5),日常の臨床で目にすることは極めて少なく,また大部分が血管障害例である。一方,多発性硬化症(multiple sclerosis:MS)は脳梁になんらかの障害を認める例が多いとされているが6-8),拮抗失行などの脳梁離断症候群の報告は稀である9-11)。筆者らは右手の随意運動時に左手の拮抗失行を示し,画像にて脳梁病変を認めたMS患者を経験し,MSの脳梁障害を考えるうえで貴重と考え,報告する。
仙髄に至る広範病変を認めた中枢神経系アミロイド・アンギオパチー関連肉芽腫性血管炎の1剖検例
著者: 武田景敏 , 辰己新水 , 山下真理子 , 山本徹
ページ範囲:P.537 - P.543
はじめに
中枢神経系に限局する肉芽腫性血管炎(granulomatous angiitis of CNS:GANS)1-5)とアミロイド・アンギオパチー(cerebral amyloid angiopathy:CAA)6-9)の2つの病態が関連すると考えられる症例が知られてきた10-19)。われわれはCAAが関連した中枢神経系の肉芽腫性血管炎で広範囲に病変を認めたほか,大脳皮質にβ-amyloid(Aβ)を伴わないtau沈着を認めた症例を経験したので報告する。
連載 神経学を作った100冊(5)
Ueber die multiplen Fibrome der Haut und ihre Beziehung zu den multiplen Neuromen 1882
著者: 作田学
ページ範囲:P.544 - P.545
フリードリッヒ・ダニエル・フォン・レックリングハウゼン(1833-1910)は,ウイルヒョウの最も優れた弟子の1人だった。そしてウイルヒョウの恩師が,ヨハネス・ミュラーということになる。彼は31歳でケニヒスベルクの病理解剖学の教授となり,39歳でストラスブルク大学の病理学主任教授に招聘され,生涯をそこで過ごした。この間に書いたモノグラフが上記の書物であり,彼の名前を今に伝えることになった。
現在では神経線維腫症1型(NF1)がRecklinghausen病と呼ばれ,神経線維腫症,カフェオレ斑,虹彩結節を特徴とすることが知られている。そしてNF1は常染色体優性遺伝で,遺伝子座17q11.2にコードされるタンパク質neurofibrominは癌抑制遺伝子として機能すると考えられている。今日,神経線維腫症は8型まで知られている。
書評
「神経内視鏡手術アトラス」―石原 正一郎,上川 秀士,三木 保●編集 フリーアクセス
著者: 冨永悌二
ページ範囲:P.478 - P.478
このたび,石原正一郎先生,上川秀士先生,三木 保先生らが編集した「神経内視鏡手術アトラス 第1版」が発売された。神経内視鏡は,歴史は古いものの脳神経外科領域における診断・治療技術としては片隅に追いやられていた感がある。しかし新たな内視鏡機器の開発や技術の洗練によって成熟し,今やある種の閉塞性水頭症では治療の第一選択肢となるほど重要なmodalityとなりつつある。本書はこのような流れの中にあって誠に時宜を得た企画であり,神経内視鏡を志す脳神経外科医,第一線で神経内視鏡治療に携わっている脳神経外科医のみならず,一般の脳神経外科医にとっても大変有用な著書である。
第一章「歴史と基礎知識」では神経内視鏡の歴史がわかりやすく紹介されるとともに,従来の著書では軽視されがちであったdeviceとしての神経内視鏡に関する解説がなされている。軟性鏡と硬性鏡それぞれの特色や利点にとどまらず,最近登場した脳室内ビデオスコープについても従来の軟性鏡との違いについて解説している。さらに現在の神経内視鏡手技において最も問題となる止血操作の際に用いられる凝固因子についても,各製品の作用原理,生体への影響について,わかりやすく述べている。
--------------------
あとがき フリーアクセス
著者: 作田学
ページ範囲:P.548 - P.548
今月号は脳画像の最前線を特集した。片田和廣先生はマルチスライスCTの神経疾患への応用を寄せられた。3D-CT angiographyは,既に脳動脈瘤の診断にはなくてはならない地歩を占めている。大動脈弓部からウイリス動脈輪までの画像が,わずか6.9秒の時間でスキャンできるとは驚きであり,さらに256列面検出器CTによる美しい画像は,今後の応用が期待される。渡辺英寿先生は,光トポグラフィーによる脳機能の計測について書かれた。これは近赤外線を使用し,脳の活動を明らかにするものであり,特にてんかん焦点の同定が興味深かった。青木茂樹先生らは神経疾患と拡散tractographyをご寄稿いただいた。4年ほど前から実用に供されている画像だが,場合によっては息を飲むほど美しい像を提供している。松末英司先生らは高磁場MRIと神経疾患についてお書きになったが,3テスラで1万例以上の症例の蓄積を披露された。特に図3は脳解剖図を彷彿とさせる見事さである。松田博史先生は神経疾患とSPECTについてお書きいただいた。特にご自分が開発され,現在の主流になっているeZISについて,多数例を示された。百瀬敏光先生は神経疾患のFDG-PETと神経伝達機能イメージングについてお書きいただいた。先生のライフワークとも言える領域で,お聞きするたびに進化している様子が目に浮かぶようである。放射線薬剤も主なものだけで,14種類にも及び,特にパーキンソニズムの鑑別診断はすばらしい。
出澤真理先生は骨髄間葉系細胞を用いた筋ジストロフィーへの再生医療の可能性と題した総説で,新たな治療法の方向を打ち出された。ただし,筋ジストロフィーではジストロフィン遺伝子など,機能を欠失している遺伝子を何らかの方法で補う必要があるとされた。西村幸男先生らには皮質脊髄路損傷後の手指の巧緻運動の機能回復メカニズムという総説をお寄せいただいた。たとえ皮質脊髄路が損傷を受けても,それと平行して下行する経路を合目的的に駆動するリハビリテーションが大切であることをお示しになった。
基本情報
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76巻9号(2024年9月発行)
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76巻8号(2024年8月発行)
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71巻7号(2019年7月発行)
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71巻5号(2019年5月発行)
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71巻2号(2019年2月発行)
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70巻11号(2018年11月発行)
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70巻10号(2018年10月発行)
特集 「左脳と右脳」の現在
70巻9号(2018年9月発行)
特集 脳神経内科診療に役立つ精神科の知識
70巻8号(2018年8月発行)
特集 レヴィ小体型認知症の新知見
70巻7号(2018年7月発行)
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70巻6号(2018年6月発行)
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70巻5号(2018年5月発行)
特集 非アルツハイマー型認知症の病理学
70巻4号(2018年4月発行)
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70巻3号(2018年3月発行)
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70巻2号(2018年2月発行)
特集 知っておきたい神経感染症
70巻1号(2018年1月発行)
特集 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群の今
69巻12号(2017年12月発行)
特集 運動異常症をみる—Web動画付録つき
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増大特集 こころの時間学の未来
69巻10号(2017年10月発行)
特集 成人てんかん—知っておきたい6つのトピック
69巻9号(2017年9月発行)
特集 ミクログリアと精神・神経疾患
69巻8号(2017年8月発行)
特集 遺伝性脊髄小脳失調症の病態と治療展望
69巻7号(2017年7月発行)
増大特集 あしたのアルツハイマー病治療
69巻6号(2017年6月発行)
特集 局在病変の神経心理学
69巻5号(2017年5月発行)
特集 Voxel-Based Morphometry—体積からわかること
69巻4号(2017年4月発行)
増大特集 ブロードマン領野の現在地
69巻3号(2017年3月発行)
特集 磁気刺激の新たな展開
69巻2号(2017年2月発行)
特集 Stroke-Like Diseases—鑑別時に注意を要する5病態
69巻1号(2017年1月発行)
特集 近年注目されている白質脳症
68巻12号(2016年12月発行)
特集 炎症性神経・筋疾患の新たな展開
68巻11号(2016年11月発行)
増大特集 連合野ハンドブック
68巻10号(2016年10月発行)
特集 アディクション—行動の嗜癖
68巻9号(2016年9月発行)
特集 自己免疫性脳炎・脳症
68巻8号(2016年8月発行)
特集 こころと汗
68巻7号(2016年7月発行)
増大特集 認知症の危険因子と防御因子
68巻6号(2016年6月発行)
特集 脳とフローラ
68巻5号(2016年5月発行)
特集 手の症候学—生理学・解剖学からみた新知見
68巻4号(2016年4月発行)
増大特集 治せる認知症
68巻3号(2016年3月発行)
特集 末梢神経の血管炎
68巻2号(2016年2月発行)
特集 筋疾患の認知機能障害
68巻1号(2016年1月発行)
特集 シャルコー・マリー・トゥース病
67巻12号(2015年12月発行)
特集 視床と高次脳機能
67巻11号(2015年11月発行)
増大特集 ギラン・バレー症候群のすべて—100年の軌跡
67巻10号(2015年10月発行)
特集 非・日常生活の脳科学
67巻9号(2015年9月発行)
特集 酵素補充療法
67巻8号(2015年8月発行)
特集 神経難病の終末期医療
67巻7号(2015年7月発行)
増大特集 神経疾患と感染症update
67巻6号(2015年6月発行)
特集 脳と「質感」
67巻5号(2015年5月発行)
特集 NCSE(非痙攣性てんかん重積状態)
67巻4号(2015年4月発行)
増大特集 大脳皮質vs.大脳白質
67巻3号(2015年3月発行)
特集 中枢神経の血管炎
67巻2号(2015年2月発行)
特集 「食べる」を考える
67巻1号(2015年1月発行)
特集 ニューロトキシコロジー
66巻12号(2014年12月発行)
特集 Orthopaedic Neurology—神経内科と整形外科の狭間で
66巻11号(2014年11月発行)
増大特集 神経症候学は神経学の“魂”である
66巻10号(2014年10月発行)
特集 分子を撃つ 神経疾患治療の新しい水平線
66巻9号(2014年9月発行)
特集 痙縮の臨床神経学
66巻8号(2014年8月発行)
特集 神経系の悪性リンパ腫update
66巻7号(2014年7月発行)
増大特集 アミロイド関連神経疾患のすべて―封入体筋炎からアルツハイマー病まで
66巻6号(2014年6月発行)
特集 ミラーニューロン
66巻5号(2014年5月発行)
特集 アセチルコリンと神経疾患―100年目の現在地
66巻4号(2014年4月発行)
増大特集 タッチ・ビジョン・アクション
66巻3号(2014年3月発行)
特集 神経筋疾患の超音波診断
66巻2号(2014年2月発行)
特集 糖尿病の神経学revisited
66巻1号(2014年1月発行)
特集 日常生活の脳科学
65巻12号(2013年12月発行)
特集 プロテイノパチーの神経病理学
65巻11号(2013年11月発行)
増大特集 Close Encounters―臨床神経学と臨床免疫学の遭遇と未来
65巻10号(2013年10月発行)
特集 神経系の発達メカニズム―最近の話題
65巻9号(2013年9月発行)
特集 Common diseaseは神経学の主戦場である―現状と展望
65巻8号(2013年8月発行)
特集 こころの時間学―現在・過去・未来の起源を求めて
65巻7号(2013年7月発行)
増大特集 あしたの脳梗塞
65巻6号(2013年6月発行)
特集 見せる・仕分ける―脳機能解析の新手法
65巻5号(2013年5月発行)
特集 てんかん―新しいパースペクティブ
65巻4号(2013年4月発行)
増大特集 Antibody Update
65巻3号(2013年3月発行)
特集 次世代シーケンサーによる神経変性疾患の解析と展望
65巻2号(2013年2月発行)
特集 血液脳関門研究の進歩
65巻1号(2013年1月発行)
特集 Corticobasal Syndrome
64巻12号(2012年12月発行)
特集 The Border-Land of Dementia
64巻11号(2012年11月発行)
増大特集 痛みの神経学―末梢神経から脳まで
64巻10号(2012年10月発行)
特集 辺縁系をめぐって
64巻9号(2012年9月発行)
特集 高次脳機能イメージングの脳科学への新展開
64巻8号(2012年8月発行)
特集 線条体の基礎と臨床
64巻7号(2012年7月発行)
増大特集 顔認知の脳内機構
64巻6号(2012年6月発行)
特集 睡眠と覚醒の脳内機構
64巻5号(2012年5月発行)
特集 神経疾患のバイオマーカー
64巻4号(2012年4月発行)
増大特集 パーキンソン病の新しい側面
64巻3号(2012年3月発行)
特集 アカデミアから新規治療の実現へ―トランスレーショナルリサーチの現状
64巻2号(2012年2月発行)
特集 生物学的精神医学の進歩
64巻1号(2012年1月発行)
特集 iPS細胞と神経疾患
63巻12号(2011年12月発行)
特集 神経心理学と画像解析の融合
63巻11号(2011年11月発行)
増大特集 筋疾患update
63巻10号(2011年10月発行)
特集 緩徐進行性高次脳機能障害の病態
63巻9号(2011年9月発行)
特集 脳卒中の最新画像診断
63巻8号(2011年8月発行)
特集 日本人の発見した神経症候
63巻7号(2011年7月発行)
増大特集 神経筋接合部―基礎から臨床まで
63巻6号(2011年6月発行)
特集 ニューロパチー
63巻5号(2011年5月発行)
特集 神経系と血管内リンパ腫
63巻4号(2011年4月発行)
増大特集 てんかんの新しい治療
63巻3号(2011年3月発行)
特集 サイバーナイフ治療
63巻2号(2011年2月発行)
特集 続・日本人の発見した神経疾患
63巻1号(2011年1月発行)
特集 血管腫
62巻12号(2010年12月発行)
特集 頸部頸動脈狭窄症の診断と治療
62巻11号(2010年11月発行)
増大特集 歩行とその異常
62巻10号(2010年10月発行)
特集 ブレインバンク
62巻9号(2010年9月発行)
特集 視神経脊髄炎(NMO)update
62巻8号(2010年8月発行)
特集 辺縁系脳炎
62巻7号(2010年7月発行)
増大特集 アルツハイマー病―研究と診療の進歩
62巻6号(2010年6月発行)
特集 改正臓器移植法の問題点とその対応
62巻5号(2010年5月発行)
特集 神経画像のピットフォール―見落としと読み過ぎ
62巻4号(2010年4月発行)
特集 傍腫瘍性神経筋疾患update
62巻3号(2010年3月発行)
特集 神経回路解析法の最近の進歩
62巻2号(2010年2月発行)
特集 ニューロリハビリテーションの最前線
62巻1号(2010年1月発行)
特集 神経救急
61巻12号(2009年12月発行)
特集 Somatotopy再考
61巻11号(2009年11月発行)
特集 前頭側頭葉変性症
61巻10号(2009年10月発行)
特集 片頭痛の予防療法
61巻9号(2009年9月発行)
特集 脳血管障害治療の進歩
61巻8号(2009年8月発行)
特集 神経・筋疾患の分子標的治療
61巻7号(2009年7月発行)
特集 脳腫瘍研究の最前線―遺伝子解析から治療まで
61巻6号(2009年6月発行)
特集 脊椎・脊髄外科の最近の進歩
61巻5号(2009年5月発行)
特集 Restless legs syndrome
61巻4号(2009年4月発行)
特集 大脳基底核―分子基盤から臨床まで
61巻3号(2009年3月発行)
特集 Microneurography(微小神経電図法)の臨床応用
61巻2号(2009年2月発行)
特集 神経系の再興感染症と輸入感染症
61巻1号(2009年1月発行)
特集 脳神経倫理
60巻12号(2008年12月発行)
特集 痙縮
60巻11号(2008年11月発行)
特集 脳卒中と遺伝子
60巻10号(2008年10月発行)
特集 若年者の脳卒中
60巻9号(2008年9月発行)
特集 知・情・意の神経学
60巻8号(2008年8月発行)
特集 脳硬膜動静脈瘻
60巻7号(2008年7月発行)
増大特集 学習と記憶――基礎と臨床
60巻6号(2008年6月発行)
特集 Crow-深瀬症候群(POEMS症候群)
60巻5号(2008年5月発行)
特集 「痛み」の研究と治療の最前線
60巻4号(2008年4月発行)
増大特集 神経系の発生とその異常
60巻3号(2008年3月発行)
特集 特発性正常圧水頭症(iNPH)―最近の話題
60巻2号(2008年2月発行)
特集 がん治療と神経障害
60巻1号(2008年1月発行)
特集 日本人の発見した神経疾患
59巻12号(2007年12月発行)
特集 損傷神経の再生―温存的治療法の開発
59巻11号(2007年11月発行)
特集 手根管症候群をめぐって
59巻10号(2007年10月発行)
増大特集 ALS―研究と診療の進歩
59巻9号(2007年9月発行)
特集 パーキンソン病の認知機能障害
59巻8号(2007年8月発行)
特集 パーキンソン病の分子遺伝学―最近の知見
59巻7号(2007年7月発行)
増大特集 情報伝達処理におけるグリアの機能と異常
59巻6号(2007年6月発行)
特集 職業性神経障害の新しい展開
59巻5号(2007年5月発行)
特集 脳画像最前線
59巻4号(2007年4月発行)
増大特集 最近注目される脳神経疾患治療の研究
59巻3号(2007年3月発行)
特集 分子イメージング
59巻2号(2007年2月発行)
特集 進行性多巣性白質脳症の新しい展開―PMLが治る時代へ向けて
59巻1号(2007年1月発行)
特集 高次視覚研究の最近の進歩