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文献詳細

雑誌文献

BRAIN and NERVE-神経研究の進歩59巻7号

2007年07月発行

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あとがき フリーアクセス

著者: 高坂新一

ページ範囲:P.810 - P.810

文献概要

 少し前から私が担当するあとがきでは,その時々の出来事を簡単に書いておくようにしている。後で本特集号を読み返した時,これがどのような社会情勢の中で発行されたのか,思い出せるようにするためである。今回も何を取り上げようかと考えていたが,ご多分に漏れず,あまり良いニュースではなかった。前代未聞の現役農林水産大臣の自殺,緑資源機構の問題,社会保険庁のずさんな年金管理などなど,どれをとっても頭を抱えるばかりである。ゆいいつ若干楽しいニュースといえば,ハンカチ王子を擁する早稲田大学の6大学野球,春のリーグ戦優勝程度であろうか。

 さて,本号は「情報伝達処理におけるグリアの機能と異常」と題した増大特集号である。これまでグリア細胞は,脳内において,損傷修復,血液脳関門,ミエリン形成,ニューロン周辺環境の維持など,さまざまな機能を果たしていることが明らかにされてきたが,最近になり,主にニューロンが担っていると考えられてきた神経伝達情報処理にも,グリア細胞が深く関与している事実が積み重ねられつつある。この特集号においては,グリア細胞が持つ多様な機能の中でも,特に最近注目を集めている神経伝達情報処理に焦点を当てて,編集されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1344-8129

印刷版ISSN:1881-6096

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