はじめに
臨床家が痙縮と考える所見はどのようなものであろうか。家族性痙性対麻痺患者の歩行は,両下肢をこわばらせ,棒のようにして下肢の各関節を固定して歩く。また,両下肢が交叉してハサミのような形を示す場合もある。階段を登ることはなんとか可能だが,降りることが特に困難である。椅子に座っているときに,膝ががくがくと上下にふるえる足クローヌスを示す場合もある。
運動の外観だけではなく,種々の刺激を加えた場合にも特徴のある反応がみられる。筋腱の叩打では腱反射の亢進がみられ,叩打された当該筋の周辺の筋に反射を誘発することもある(反射の亢進と拡延)。座位から臥位になった途端に,両下肢,時に体幹までも強く突っ張りしばらくその姿勢が解除できないような状況(攣縮)を示す場合もある。逆に,皮膚刺激によっても下肢屈筋群の持続的収縮が誘発されることもある(屈筋攣縮flexor spasms)。Ashworth変法で示されるように,特定の筋を伸展する際に発生する筋緊張亢進も痙縮の特徴である。ゆっくりした伸展でなく,急速な伸展が必要である。伸展速度に応じて緊張が強くなる。ある程度まで伸展したときに抵抗が最大になり,その後急速に減弱することがあり,この場合は,折りたたみナイフ現象(clasp-knife phenomenon)と呼ぶ。
神経症状を陽性徴候(positive symptoms)と陰性徴候(negative symptoms)に分ける考え方がある1)(Fig.1)。この考えに痙縮をあてはめると,本来その神経組織が持っていた機能を失う陰性徴候には,麻痺,分離運動の障害や巧緻性障害,疲労がある。また,中枢神経病変のために,本来はみられなかった機能が開放されて出現する陽性徴候には,本稿の主題である痙縮,腱反射亢進,膝・足間代,病的連合運動,下肢の屈筋反射亢進などが該当する。
中脳より上位の脳病変では,上肢の屈筋群,下肢では伸筋群に筋緊張亢進が著しい(脳性痙縮)。痙縮の出現には,病変が完成する速度が関係している。急激な発症が特徴である血管障害や脊髄損傷では,発症直後には筋緊張は低下し,随意的制御を完全に失う(脊髄性あるいは脳性ショック)。その後,数週間から数カ月で筋緊張は亢進し典型的な痙縮が完成する3)(Fig.2)。
雑誌目次
BRAIN and NERVE-神経研究の進歩60巻12号
2008年12月発行
雑誌目次
特集 痙縮
痙縮の神経機構
著者: 長岡正範 , 角田尚幸
ページ範囲:P.1399 - P.1408
痙縮の臨床徴候・神経生理学的評価および薬物治療
著者: 松本英之 , 宇川義一
ページ範囲:P.1409 - P.1414
はじめに
痙縮(spasticty)は,錐体路(皮質脊髄路)の障害を持つ疾患患者において観察される徴候であるが,痙縮のみ単独で出現することはなく,麻痺,腱反射の亢進,病的反射の出現,連合運動の異常などの,いわゆる錐体路障害の徴候の1つとして観察されるに過ぎない。このため痙縮のみを臨床的に取り扱うことは通常はないが,一方で,痙縮により歩行障害をきたす,関節の拘縮をきたすなどで日常生活活動(ADL)の低下を招いてしまうということはしばしば観察される。また接触だけで誘発される高度のクローヌスは,睡眠の妨げにもなる。このため病態を理解し,適切に診断・治療するということが必要となる。
痙縮は錐体路徴候の1つと一般的に考えられているが,厳密にはこれは正しくない。というのも,サルの大脳運動野(area 4 of Brodmann)を破壊した場合,対側の片麻痺とBabinski徴候がみられるが,長期間観察しても痙縮はみられず,弛緩性麻痺が持続し,腱反射も低下する。一方,運動前野(area 6)を破壊した場合,痙縮を伴う不全片麻痺となる1,2)。ヒトの場合,サルのようにはっきり区別されるわけではないが,やはりこれらの領域(area 4と6)が同時に破壊された場合,Babinski徴候を伴う痙性片麻痺を呈する3)。また大脳運動野のBetz細胞からの線維は,延髄錐体部では3%を占めるに過ぎない4)。現在のところ,錐体路というと臨床では大脳運動野のBetz細胞から脊髄前角細胞への線維を指す場合が多いが,錐体路を延髄錐体部を通る線維と定義すると皮質脊髄路はそのほんの一部に過ぎず,錐体路自体の概念を再考する必要があると考えられている。このような背景があるものの,本稿では理解しやすくするため,簡略化し,痙縮を錐体路障害によって生じる徴候として扱うこととする。
ここでは,臨床の場面で痙縮を診察するにあたり,必要不可欠と思われるポイントを重点的に記載したい。まずは痙縮の理解のために病態について簡単に触れ,次に診察・評価の際に重要となる痙縮の徴候と神経生理学的アプローチを中心に評価法について述べ,最後に薬物治療の現状を述べることとする。
高度痙縮に対するバクロフェン髄注療法――自験例を中心に
著者: 植田尊善
ページ範囲:P.1415 - P.1420
はじめに
痙縮は,脳や脊髄などの中枢神経障害においてしばしば観察される症状であるが,痙縮が高度になるとQOLを低下させる。バクロフェン(baclofen)は,中枢神経系の抑制性伝達物質であるγ-アミノ酪酸(GABA)の誘導体であり,GABA-B受容体に作用し,GABAと同様な作用を発現する。すなわち脊髄後角部を中心に存在するGABA受容体に作用し,痙縮を抑制する効果を有するが,経口投与や静脈注射では血液脳脊髄関門(blood brain barrier: BBB)を通過しにくく,期待された効果が得られない。一方,脊髄くも膜下腔の髄液内へ投与すると,微量で痙縮が著明に減少することが明らかになった1)。ところが,髄液内で還流し腎から排出されるため,その効果は24~36時間で消失する。そこで,埋め込み用ポンプを体内へ設置し,カテーテルを通じて継続的に髄液中へバクロフェンを投与する方法が米国で開発され2),1992年にFDAで承認された。その後このポンプ埋め込みによる髄液中へのバクロフェン持続投与法(intra thecal bacrofen: ITB)は,アメリカ,カナダ,オーストリア,ベルギー,デンマーク,フランス,ドイツ,アイスランド,イタリア,ルクセンブルク,ポルトガル,スペイン,スウェーデン,スイス,オランダ,イギリス,オーストラリア,インド,アルゼンチンの19カ国で保険承認されている。主に西欧であり,アジアではインドでのみ承認されているに過ぎない。本邦において,重度痙縮患者を対象としたITB治療の国内治験が2001年に参加10施設で行われた。その後厚生労働省で審議され,2006年4月に保険収載されるに至った。
痙縮のボツリヌス治療
著者: 向井洋平 , 梶龍兒
ページ範囲:P.1421 - P.1426
はじめに
痙縮とは腱反射亢進を伴う,筋緊張の運動速度依存性亢進が特徴の運動障害である。上位運動ニューロン障害により生じ,骨格筋の攣縮,Babinski徴候,折りたたみナイフ現象,拘縮,筋長の短縮などがみられる。原因となる疾患や外傷は数多く,痙縮の分布や表現型もさまざまである。
ボツリヌス毒素の最初の臨床応用は1970年代に眼科医のScottらによりなされ1),斜視の治療に用いられた。1980年代以降,欧米諸国で急速にボツリヌス毒素の応用範囲が広がる中,1989年にDasとParkが脳血管障害による成人痙縮患者へのボツリヌス毒素治療を報告している2)。その後,海外では痙縮がボツリヌス治療の適応症として認可される国も現れ,また医師の裁量権で利用するいわゆるoff label useが日常的に行われるために,多くの痙縮患者がボツリヌス毒素による治療を受けている。なお痙縮治療においてボツリヌス毒素単独での効果は限定的であり,リハビリテーションとの併用で治療効果は増す。
本邦では保険で使用できるボツリヌス毒素はA型ボツリヌス毒素ボトックス(R)のみであり,適応症も痙性斜頸,眼瞼痙攣,半側顔面痙攣の3疾患に限局される。医師の裁量による他疾患への適用は認められていないが,現在脳血管障害後の痙縮に対してボトックス(R)の治験が行われており,今後適応症に加わる可能性は高い。
本稿ではボツリヌス毒素の作用機序と特性を紹介するとともに,ボツリヌス毒素による痙縮治療に必要な解剖学的知識や具体的な方法について触れる。
選択的末梢神経縮小術と選択的脊髄後根遮断術
著者: 平孝臣 , 堀智勝
ページ範囲:P.1427 - P.1436
はじめに
痙縮の神経外科的治療では患者の年齢,痙縮の分布範囲と程度,治療のゴールなどに応じて手術方法を選択することが重要である1)。本稿では選択的末梢神経縮小術(selective peripheral neurotomy: SPN)と選択的脊髄後根遮断術(selective dorsal rhizotomy: SDR)を紹介するが,SPNはボツリヌス治療と同様にさまざまな局所の痙縮を対象とするのに対して,SDRは主として10歳以下の脳性麻痺児の痙性対麻痺に対して適応となる。
総説
microRNAの神経生物学
著者: 河原行郎
ページ範囲:P.1437 - P.1444
はじめに
近年,microRNA(以下,miRNA)と呼ばれる小分子RNAの研究が驚異的な発展をしている。miRNAは,21塩基前後の長さのnon-coding RNAの1種で,遺伝子発現を転写後レベルで抑制する機能性RNAである。多くのmiRNAの発現は,時間的・空間的に制御されており,ある発生時期だけ,あるいは特定の臓器・細胞だけに発現しており,細胞の発生分化・機能維持に必須であることが明らかとなってきた。また同時に,miRNAの発現や機能の異常は,さまざまな疾患の病態メカニズムとも深く関わっており,診断や治療のターゲットとして臨床的にも注目度が高まってきている。神経科学の分野においても,この5年ほどの間に,神経細胞の発生・維持に必須のmiRNAが次々と同定され,シナプスの形成にも重要な役割を担っていることがわかってきた。またパーキンソン病やアルツハイマー病など神経変性疾患と関連している可能性のあるmiRNAも報告されつつある。
本稿では,まずmiRNAの生成・機能メカニズムについて概説し,その後,脳に高発現する代表的なmiRNAの持つ機能と,さらに神経・精神疾患との関わりについての最近の知見を紹介する。
成人成長ホルモン分泌不全症(成人GHD)とその治療――神経疾患における展開
著者: 有田和徳 , 平野宏文 , 富永篤 , 栗栖薫
ページ範囲:P.1445 - P.1454
はじめに
成長ホルモン(growth hormone: GH)の作用は,①軟骨形成と骨形成の促進,②蛋白合成促進,③筋組織の成長,④脂肪分解,⑤肝臓からのグルコース放出,⑥カルシウムの消化管吸収促進,⑦カリウム,ナトリウム,水排泄の減少,⑧肝細胞におけるIGF-1産生促進,⑨心理的な健康感の維持,など多岐にわたっている1)。小児期では成長ホルモンの作用は骨や軟骨の形成,筋肉の発育が主体となるため,小児の成長ホルモン分泌不全(growth hormone dificiency: GHD)では,成長障害を呈することとなる。一方,成人における成長ホルモン分泌不全症(成人GHD)でも上記諸作用の欠損によって,多彩な症状,徴候を呈し,QOL(quality of life)も障害される。さらに心血管系疾患による死亡率も高くなることが報告されている2)。
成人期に発症するGHDの大部分は間脳下垂体腫瘍が原因と考えられてきたが,最近,頭部外傷やくも膜下出血などの脳損傷(brain injury)でもGHDが高率に発生することが知られるようになった。これらの脳損傷の罹患率が間脳下垂体腫瘍の数倍~数十倍に達することを考慮すれば,GHDの公衆衛生上の意義は従来考えられていた以上に大きいと考えられる。
かつてはGHDに対する治療は下垂体性小人症に限られていたが,リコンビナントGHが大量に産生されるようになって以降,欧米では10年以上前から成人GHDに対するGH補充療法が行われており,代謝異常の改善,QOLの改善効果が相次いで報告されている。本邦でも2006年4月から,成長ホルモン補充が成人GHDに対しても保険適応となった。
本稿では,脳損傷によるGHDに関する最近の知見を含め,成人GHDの疫学,病態,診断,治療について概説する。
原著
慢性期脳血管障害患者における把握運動による脳循環動態への影響―光トポグラフィーによる検討
著者: 原田薫雄 , 石崎文子 , 小澤由嗣 , 今泉敏 , 原田俊英 , 山田徹
ページ範囲:P.1455 - P.1461
はじめに
脳血管障害(cerebrovascular disease: CVD)患者の脳循環動態および残存機能の評価法として,さまざまな画像診断が開発されている。光トポグラフィーは生体透過性に優れた近赤外光を用いて,近赤外光(NERS)により大脳皮質の血液量を測定し脳の活性状態を計測し得る脳機能解析機器であり,これまで臨床の場においててんかん患者の焦点同定などに利用されてきた1-3)。今回,われわれはCVDにより大脳半球に障害を受けた慢性期患者の脳循環動態について光トポグラフィー装置を用いて評価し,その機能評価指標としての意義について検討したので報告する。
日本語版NPI-NHの妥当性と信頼性の検討
著者: 繁信和恵 , 博野信次 , 田伏薫 , 池田学
ページ範囲:P.1463 - P.1469
Ⅰ.はじめに
認知症患者は認知機能障害に加え,しばしば幻覚,妄想や不安,焦燥,無為などさまざまな精神症状を呈する1)。これらの症状は近年behavioral and psychological symptoms of dementia(BPSD)といわれ,症候学的視点や薬物療法,介護負担を増大させる因子として評価の対象となることが多い2)。BPSDに対する評価尺度は,既に標準化され使用されているものが数種ある。中でも欧米で認知症患者の精神症状の評価法としてCummingsらによって開発されたNeuropsychiatric Inventory(NPI)は,その信頼性と有用性が示されており,その日本語版は国内でも広く利用されている3-5)。NPIは主たる介護者に対して検者が面接を行い評価する手法をとっているため,在宅認知症患者と介護者である家族を対象としている。本邦では介護保険の導入以後,認知症患者を介護する施設が急増し,施設内においてBPSDを評価し,適切な治療や看護・介護に結びつける必要性が高まっている。しかし本邦に施設内の看護,介護者が施設入所認知症患者のBPSDを評価する標準化された評価尺度はない。
そこで今回われわれは,NPIと同様にCummingsらによって開発され,施設入院・入所中の認知症患者について,NPIの10項目に睡眠異常,食行動異常の2項目を加えた12項目のBPSDを,家族介護者ではなく施設の看護・介護職員を対象として評価するNeuropsychiatric Inventory in Nursing Home Version(NPI-NH)6)の日本語版を作成しその信頼性と妥当性を検討した。
症例報告
亜急性小脳変性症,Lambert-Eaton筋無力様症候群および脳幹脳炎を合併した抗P/Q型VGCC抗体陽性肺小細胞癌の1例
著者: 長山成美 , 小池文彦 , 酒井徹雄 , 安徳恭演 , 雪竹基弘 , 黒田康夫
ページ範囲:P.1470 - P.1474
はじめに
近年,傍腫瘍性神経症候群の診断基準が提唱された1)が,いまだに診断困難例は多く,またLambert-Eaton症候群(Lambert-Eaton myasthenic syndrome:LEMS)を含め免疫療法・抗腫瘍療法に反応しない例も多く,治療反応例の維持療法についても一定の方針はない。今回われわれは,18F-fluorodeoxyglucose-positron emission tomography([18F]-FDG-PET)で診断した肺小細胞癌に伴う傍腫瘍性小脳変性症(paraneoplastic cerebellar degeneration:PCD)とLEMSの合併例(PCD-LEMS)を経験した。本症例は,いったんは免疫療法に反応したが脳幹脳炎として再発した。本症例の病態について若干の考察を加え報告する。
広範な大脳病変を呈し,脳生検組織を用いたPCR法により確定診断に至った遷延性単純ヘルペス脳炎の61歳女性例
著者: 清水文崇 , 小笠原淳一 , 古賀道明 , 木村明代 , 川井元晴 , 根来清 , 神田隆
ページ範囲:P.1475 - P.1480
はじめに
単純ヘルペス脳炎(herpes simplex virus encephalitis: HSVE)は通常,急性発症で単相性の経過をとるが,再燃例や遷延例も約1~2割報告されている1-5)。再燃例や遷延例では多彩な臨床症状を呈し,ウイルス学的検査異常に乏しく,非典型的な画像所見を認める場合も多いため,確定診断に苦慮することも少なくない1-5)。今回われわれは,脳生検組織を用いたPCR法により確定診断し得たHSVE遷延例を経験したので報告する。
右視床前核梗塞により道順障害をきたした1例
著者: 小川暢弘 , 川合寛道 , 真田充 , 中村紘子 , 出原亮 , 白子寛子 , 前田憲吾
ページ範囲:P.1481 - P.1485
はじめに
道順障害は,熟知した地域内で,ある地点から他の地点への道順想起が障害される病態である1)。その責任病巣は,右半球脳梁膨大後域および周辺領域にあたる側頭~頭頂~後頭葉内側部が一般的に想定されている。既報では両側脳梁膨大部2),左頭頂―後頭葉内側部3,4),右辺縁葉後端部1,5),両側上頭頂葉6),左後大脳動脈領域7),右下側頭葉3,8)の病変にて生じたとするものもある。
今回われわれは,右視床前核の脳梗塞にて道順障害をきたした1例を経験した。同部位の病変での道順障害はこれまで報告されておらず,貴重な症例と考えられたため報告する。
Neurological CPC・139
亜急性の経過で進行する認知症を呈し,広範な大脳白質病変を認めた84歳男性例
著者: 吉岡雅之 , 福田隆浩 , 青木茂樹 , 後藤淳 , 井上聖啓 , 横地正之 , 河村満 , 織茂智之 , 藤ヶ崎純子
ページ範囲:P.1487 - P.1496
司会 2題目は「亜急性に進行する認知症を呈し,広範な大脳白質病変を認めた84歳男性例」です。吉岡先生,よろしくお願いします。
症例呈示
主治医 症例は,84歳の男性で,主訴は「立てない」「様子がおかしい」ということでした。
もともと健康な方で,日常生活は自立していましたが,2007年の1月に,電車内で椅子から立ち上がることが困難になったということがありました。その後,歩行時のバランスが悪くなって杖歩行になり,料理中に眠ってしまって,鍋を焦がすことが何度かありました。同年3月,椅子から立ち上がれずに転倒したり,平地でも転倒することがありました。兄弟の名前を思い出せなくなり,もの忘れが進行しほぼ寝たきりとなって,この時点で,血液内科を再診受診されています。そのときのMMSE(mini-mental state examination)は22点でした。家人が言うには,目つきが別人のようになっていたそうです。4月頃から食事の摂取量が減って,長女に対し,突然暴言を吐くようになり,精査目的のための入院初日にも,入退院の窓口で興奮して暴言を吐くような状況でした。
学会印象記
第12回国際パーキンソン病・不随意運動学会(2008年6月22日~26日,シカゴ)
著者: 佐光亘
ページ範囲:P.1498 - P.1499
Movement Disorder Society(MDS)は,パーキンソン病とそれに関連する諸疾患群,hyperkineticな運動障害,筋緊張や運動制御系の異常による疾患群に関心のある臨床医,科学者,その他の医療従事者からなる組織として設立された。学会誌として『Movement Disorders』を発行し,年に一度国際パーキンソン病・不随意運動学会(International Congress of Parkinson's Disease and Other Movement Disorders)を開催している。2008年度は,6月22日から26日にかけて,アメリカ合衆国のシカゴで第12回国際パーキンソン病・不随意運動学会として開催された(写真1)。
シカゴは五大湖の1つであるミシガン湖の湖畔にあるアメリカ第三の都市である。高層ビル群やシカゴ美術館が有名であるが(写真2),昨今では日本人にとってシカゴといえば,シカゴ・カブスの福留孝介選手の活躍が一番に思い浮かぶところであろう。
連載 神経学を作った100冊(24)
ビシャ 生理学および医学に応用した一般解剖学 4巻(1801)
著者: 作田学
ページ範囲:P.1500 - P.1501
この本はなかなか手に入らず,私の生きているうちには難しいかなと考えていた。2008年6月中旬のある日,パリの医学部の周辺にある小道rue de Medicisをぶらぶら歩いていると,Albert Blanchardという古本屋が目に入った。中に入ると天井まで本がぎっしり詰まっている。神経学の区画をのぞいていると,天井の奥にはなにやら汚い古い本がある。ハシゴを使い,天井まで登ると目に入ってきたのがこの本であった。高さ22cm,1,2巻(CXii+636ページ),3,4巻(XXXViii+828ページ)の紙装の原型のままの書物だった1)。奪うように買い求め,近くのカフェで読みふけった。
これはビシャ自身が書いた,最も価値があり,最も野心的な書物と言われている2)。
--------------------
あとがき フリーアクセス
著者: 辻省次
ページ範囲:P.1504 - P.1504
2008年11月に,中国の漢民族と西アフリカのヨルバ人の全ゲノム配列の解析結果がNature誌上に発表された。1,000人ゲノムプロジェクトという国際コンソーシアムによる研究では,1,000人の全ゲノム配列の収集と解析が進められている。このように,ゲノムの解析技術の発展には目覚ましいものがあり,パーソナルゲノム(個人の全ゲノム配列)を数週間程度で取得することが可能になってきており,数年後にはさらに解析技術が1桁も2桁も加速するといわれている。このような技術革新により,パーソナルゲノムに基づく研究が今後飛躍的に発展することが期待されている。これまでのゲノム研究は頻度の高い多型を目印にして,疾患との関連などを調べるだけであったが,パーソナルゲノム時代になれば,ゲノム上のすべての多様性に基づき,疾患との関連性や,環境要因との相互関係などを調べることができ,病態機序の理解が飛躍的に進み,疾患の診断,治療,予防という面で大きな恩恵を受けることができるという期待が高まる。
一方で,パーソナルゲノムは,個人の究極のプライバシーと言える情報であり,個人のプライバシーの保護など研究倫理面について,これまでの研究と比べて,より一層の適切な配慮が求められる。インフォームドコンセントのあり方も,パーソナルゲノム時代に対応したものが求められるようになってくる。また,パーソナルゲノム時代の疾患研究は,ゲノム配列だけでなく,詳細な診療情報を含めた総合的な研究が必須となる。したがって,研究パラダイムもこれまでのものとは大きく変わる可能性がある。わが国でも次世代シーケンサーの導入は進み始めているが,パーソナルゲノム時代の研究をどのように進めるのか,総合的なビジョンの構築が喫緊の課題となっている。
基本情報
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増大特集 ALS2019
71巻10号(2019年10月発行)
特集 認知症と遺伝
71巻9号(2019年9月発行)
特集 神経疾患のドラッグ・リポジショニング—新時代へ
71巻8号(2019年8月発行)
特集 パーキンソン病診療の現在地—200年の変遷と新規治療
71巻7号(2019年7月発行)
増大特集 人工知能と神経科学
71巻6号(2019年6月発行)
特集 補体標的治療の現状と展望
71巻5号(2019年5月発行)
特集 NPSLE
71巻4号(2019年4月発行)
増大特集 神経学のための皮膚アトラス
71巻3号(2019年3月発行)
特集 Spine Neurology
71巻2号(2019年2月発行)
特集 “スポーツ”を生み出す脳
71巻1号(2019年1月発行)
特集 人工知能の医療応用Update
70巻12号(2018年12月発行)
特集 主訴に沿う—俯瞰し収束する画像診断の目
70巻11号(2018年11月発行)
増大特集 脳科学で解き明かす精神神経症候
70巻10号(2018年10月発行)
特集 「左脳と右脳」の現在
70巻9号(2018年9月発行)
特集 脳神経内科診療に役立つ精神科の知識
70巻8号(2018年8月発行)
特集 レヴィ小体型認知症の新知見
70巻7号(2018年7月発行)
増大特集 記憶と忘却に関わる脳のしくみ—分子機構から健忘の症候まで
70巻6号(2018年6月発行)
特集 芸術を生み出す脳
70巻5号(2018年5月発行)
特集 非アルツハイマー型認知症の病理学
70巻4号(2018年4月発行)
増大特集 Antibody Update 2018
70巻3号(2018年3月発行)
特集 『認知症疾患診療ガイドライン2017』を読み解く
70巻2号(2018年2月発行)
特集 知っておきたい神経感染症
70巻1号(2018年1月発行)
特集 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群の今
69巻12号(2017年12月発行)
特集 運動異常症をみる—Web動画付録つき
69巻11号(2017年11月発行)
増大特集 こころの時間学の未来
69巻10号(2017年10月発行)
特集 成人てんかん—知っておきたい6つのトピック
69巻9号(2017年9月発行)
特集 ミクログリアと精神・神経疾患
69巻8号(2017年8月発行)
特集 遺伝性脊髄小脳失調症の病態と治療展望
69巻7号(2017年7月発行)
増大特集 あしたのアルツハイマー病治療
69巻6号(2017年6月発行)
特集 局在病変の神経心理学
69巻5号(2017年5月発行)
特集 Voxel-Based Morphometry—体積からわかること
69巻4号(2017年4月発行)
増大特集 ブロードマン領野の現在地
69巻3号(2017年3月発行)
特集 磁気刺激の新たな展開
69巻2号(2017年2月発行)
特集 Stroke-Like Diseases—鑑別時に注意を要する5病態
69巻1号(2017年1月発行)
特集 近年注目されている白質脳症
68巻12号(2016年12月発行)
特集 炎症性神経・筋疾患の新たな展開
68巻11号(2016年11月発行)
増大特集 連合野ハンドブック
68巻10号(2016年10月発行)
特集 アディクション—行動の嗜癖
68巻9号(2016年9月発行)
特集 自己免疫性脳炎・脳症
68巻8号(2016年8月発行)
特集 こころと汗
68巻7号(2016年7月発行)
増大特集 認知症の危険因子と防御因子
68巻6号(2016年6月発行)
特集 脳とフローラ
68巻5号(2016年5月発行)
特集 手の症候学—生理学・解剖学からみた新知見
68巻4号(2016年4月発行)
増大特集 治せる認知症
68巻3号(2016年3月発行)
特集 末梢神経の血管炎
68巻2号(2016年2月発行)
特集 筋疾患の認知機能障害
68巻1号(2016年1月発行)
特集 シャルコー・マリー・トゥース病
67巻12号(2015年12月発行)
特集 視床と高次脳機能
67巻11号(2015年11月発行)
増大特集 ギラン・バレー症候群のすべて—100年の軌跡
67巻10号(2015年10月発行)
特集 非・日常生活の脳科学
67巻9号(2015年9月発行)
特集 酵素補充療法
67巻8号(2015年8月発行)
特集 神経難病の終末期医療
67巻7号(2015年7月発行)
増大特集 神経疾患と感染症update
67巻6号(2015年6月発行)
特集 脳と「質感」
67巻5号(2015年5月発行)
特集 NCSE(非痙攣性てんかん重積状態)
67巻4号(2015年4月発行)
増大特集 大脳皮質vs.大脳白質
67巻3号(2015年3月発行)
特集 中枢神経の血管炎
67巻2号(2015年2月発行)
特集 「食べる」を考える
67巻1号(2015年1月発行)
特集 ニューロトキシコロジー
66巻12号(2014年12月発行)
特集 Orthopaedic Neurology—神経内科と整形外科の狭間で
66巻11号(2014年11月発行)
増大特集 神経症候学は神経学の“魂”である
66巻10号(2014年10月発行)
特集 分子を撃つ 神経疾患治療の新しい水平線
66巻9号(2014年9月発行)
特集 痙縮の臨床神経学
66巻8号(2014年8月発行)
特集 神経系の悪性リンパ腫update
66巻7号(2014年7月発行)
増大特集 アミロイド関連神経疾患のすべて―封入体筋炎からアルツハイマー病まで
66巻6号(2014年6月発行)
特集 ミラーニューロン
66巻5号(2014年5月発行)
特集 アセチルコリンと神経疾患―100年目の現在地
66巻4号(2014年4月発行)
増大特集 タッチ・ビジョン・アクション
66巻3号(2014年3月発行)
特集 神経筋疾患の超音波診断
66巻2号(2014年2月発行)
特集 糖尿病の神経学revisited
66巻1号(2014年1月発行)
特集 日常生活の脳科学
65巻12号(2013年12月発行)
特集 プロテイノパチーの神経病理学
65巻11号(2013年11月発行)
増大特集 Close Encounters―臨床神経学と臨床免疫学の遭遇と未来
65巻10号(2013年10月発行)
特集 神経系の発達メカニズム―最近の話題
65巻9号(2013年9月発行)
特集 Common diseaseは神経学の主戦場である―現状と展望
65巻8号(2013年8月発行)
特集 こころの時間学―現在・過去・未来の起源を求めて
65巻7号(2013年7月発行)
増大特集 あしたの脳梗塞
65巻6号(2013年6月発行)
特集 見せる・仕分ける―脳機能解析の新手法
65巻5号(2013年5月発行)
特集 てんかん―新しいパースペクティブ
65巻4号(2013年4月発行)
増大特集 Antibody Update
65巻3号(2013年3月発行)
特集 次世代シーケンサーによる神経変性疾患の解析と展望
65巻2号(2013年2月発行)
特集 血液脳関門研究の進歩
65巻1号(2013年1月発行)
特集 Corticobasal Syndrome
64巻12号(2012年12月発行)
特集 The Border-Land of Dementia
64巻11号(2012年11月発行)
増大特集 痛みの神経学―末梢神経から脳まで
64巻10号(2012年10月発行)
特集 辺縁系をめぐって
64巻9号(2012年9月発行)
特集 高次脳機能イメージングの脳科学への新展開
64巻8号(2012年8月発行)
特集 線条体の基礎と臨床
64巻7号(2012年7月発行)
増大特集 顔認知の脳内機構
64巻6号(2012年6月発行)
特集 睡眠と覚醒の脳内機構
64巻5号(2012年5月発行)
特集 神経疾患のバイオマーカー
64巻4号(2012年4月発行)
増大特集 パーキンソン病の新しい側面
64巻3号(2012年3月発行)
特集 アカデミアから新規治療の実現へ―トランスレーショナルリサーチの現状
64巻2号(2012年2月発行)
特集 生物学的精神医学の進歩
64巻1号(2012年1月発行)
特集 iPS細胞と神経疾患
63巻12号(2011年12月発行)
特集 神経心理学と画像解析の融合
63巻11号(2011年11月発行)
増大特集 筋疾患update
63巻10号(2011年10月発行)
特集 緩徐進行性高次脳機能障害の病態
63巻9号(2011年9月発行)
特集 脳卒中の最新画像診断
63巻8号(2011年8月発行)
特集 日本人の発見した神経症候
63巻7号(2011年7月発行)
増大特集 神経筋接合部―基礎から臨床まで
63巻6号(2011年6月発行)
特集 ニューロパチー
63巻5号(2011年5月発行)
特集 神経系と血管内リンパ腫
63巻4号(2011年4月発行)
増大特集 てんかんの新しい治療
63巻3号(2011年3月発行)
特集 サイバーナイフ治療
63巻2号(2011年2月発行)
特集 続・日本人の発見した神経疾患
63巻1号(2011年1月発行)
特集 血管腫
62巻12号(2010年12月発行)
特集 頸部頸動脈狭窄症の診断と治療
62巻11号(2010年11月発行)
増大特集 歩行とその異常
62巻10号(2010年10月発行)
特集 ブレインバンク
62巻9号(2010年9月発行)
特集 視神経脊髄炎(NMO)update
62巻8号(2010年8月発行)
特集 辺縁系脳炎
62巻7号(2010年7月発行)
増大特集 アルツハイマー病―研究と診療の進歩
62巻6号(2010年6月発行)
特集 改正臓器移植法の問題点とその対応
62巻5号(2010年5月発行)
特集 神経画像のピットフォール―見落としと読み過ぎ
62巻4号(2010年4月発行)
特集 傍腫瘍性神経筋疾患update
62巻3号(2010年3月発行)
特集 神経回路解析法の最近の進歩
62巻2号(2010年2月発行)
特集 ニューロリハビリテーションの最前線
62巻1号(2010年1月発行)
特集 神経救急
61巻12号(2009年12月発行)
特集 Somatotopy再考
61巻11号(2009年11月発行)
特集 前頭側頭葉変性症
61巻10号(2009年10月発行)
特集 片頭痛の予防療法
61巻9号(2009年9月発行)
特集 脳血管障害治療の進歩
61巻8号(2009年8月発行)
特集 神経・筋疾患の分子標的治療
61巻7号(2009年7月発行)
特集 脳腫瘍研究の最前線―遺伝子解析から治療まで
61巻6号(2009年6月発行)
特集 脊椎・脊髄外科の最近の進歩
61巻5号(2009年5月発行)
特集 Restless legs syndrome
61巻4号(2009年4月発行)
特集 大脳基底核―分子基盤から臨床まで
61巻3号(2009年3月発行)
特集 Microneurography(微小神経電図法)の臨床応用
61巻2号(2009年2月発行)
特集 神経系の再興感染症と輸入感染症
61巻1号(2009年1月発行)
特集 脳神経倫理
60巻12号(2008年12月発行)
特集 痙縮
60巻11号(2008年11月発行)
特集 脳卒中と遺伝子
60巻10号(2008年10月発行)
特集 若年者の脳卒中
60巻9号(2008年9月発行)
特集 知・情・意の神経学
60巻8号(2008年8月発行)
特集 脳硬膜動静脈瘻
60巻7号(2008年7月発行)
増大特集 学習と記憶――基礎と臨床
60巻6号(2008年6月発行)
特集 Crow-深瀬症候群(POEMS症候群)
60巻5号(2008年5月発行)
特集 「痛み」の研究と治療の最前線
60巻4号(2008年4月発行)
増大特集 神経系の発生とその異常
60巻3号(2008年3月発行)
特集 特発性正常圧水頭症(iNPH)―最近の話題
60巻2号(2008年2月発行)
特集 がん治療と神経障害
60巻1号(2008年1月発行)
特集 日本人の発見した神経疾患
59巻12号(2007年12月発行)
特集 損傷神経の再生―温存的治療法の開発
59巻11号(2007年11月発行)
特集 手根管症候群をめぐって
59巻10号(2007年10月発行)
増大特集 ALS―研究と診療の進歩
59巻9号(2007年9月発行)
特集 パーキンソン病の認知機能障害
59巻8号(2007年8月発行)
特集 パーキンソン病の分子遺伝学―最近の知見
59巻7号(2007年7月発行)
増大特集 情報伝達処理におけるグリアの機能と異常
59巻6号(2007年6月発行)
特集 職業性神経障害の新しい展開
59巻5号(2007年5月発行)
特集 脳画像最前線
59巻4号(2007年4月発行)
増大特集 最近注目される脳神経疾患治療の研究
59巻3号(2007年3月発行)
特集 分子イメージング
59巻2号(2007年2月発行)
特集 進行性多巣性白質脳症の新しい展開―PMLが治る時代へ向けて
59巻1号(2007年1月発行)
特集 高次視覚研究の最近の進歩