文献詳細
連載 神経学を作った100冊(16)
グラシオレ『人相と表情運動』(1865年),デュシェンヌ『人の表情の機構』(1862年)
著者: 作田学1
所属機関: 1日本赤十字社医療センター神経内科
ページ範囲:P.472 - P.473
文献概要
ピエール・グラシオレ(Pierre Gratiolet,1815年7月6日~1865年2月16日)は,比較神経解剖学者として有名であり,gyri supramarginalisなど彼の命名した用語が残っている。ソルボンヌにおいて「人相について,特に表情運動の理論について」という講義を行い,これは1865年2月11日のRevue des Cours Scientifiquesに抄録が掲載され,さらに彼の死後,『人相および表情運動について』という書物にまとめられ,出版された(Fig.1,左)。
参考文献
掲載誌情報