文献詳細
Neurological CPC・135
構音障害と歩行障害で発症し,初期に右優位上下肢失調症状が目立った71歳の女性例
著者: 長島優1 百瀬義雄1 清水潤1 崎山快人12 齊藤祐子23 辻省次1 村山繁雄2 井上聖啓4
所属機関: 1東京大学医学部神経内科 2東京都老人総合研究所高齢者ブレインバンク 3東京都老人医療センター剖検病理科 4東京慈恵会医科大学神経内科
ページ範囲:P.687 - P.696
文献概要
症例呈示
主治医 症例は,死亡時には71歳でしたが,初診時主訴は,呂律がまわらない,歩行困難,右手が使いにくいということでいらっしゃいました。既往歴として,64歳時に大腸癌の手術を行い,生活歴は特記すべきことはありません。家族歴を見ますと,実兄はパーキンソン病でした。寡動,右手の安静時振戦などを認めており,L-dopaに反応がありまして,眼球運動障害・構音障害・小脳症状は認めておりません。
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