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文献詳細

雑誌文献

BRAIN and NERVE-神経研究の進歩60巻8号

2008年08月発行

連載 神経学を作った100冊(20)

ビシャ「記述解剖学」(1801~1803)

著者: 作田学1

所属機関: 1日本赤十字社医療センター神経内科

ページ範囲:P.984 - P.985

文献概要

 1799年,ビシャはオテル・ディユ(人類病院)の内科医になった。

 1801年に『一般解剖学』全4巻と『記述解剖学』の第1巻を出版している。ますます研究に没頭した彼は,1801年から1802年にかけての冬の間に600体の剖検を行ったと言われている。その後彼は数日間急性疾患を病み,1802年7月22日に亡くなった。彼が着手していた『記述解剖学』の第3,4巻は弟子のMFBビュイッソン,第5巻は弟子のFJルーによって完成された。ルーはビシャの頭をアルコール漬けにして,43年間も自分の手元に置いておいたという1)

参考文献

1) Ackerknecht EH: Medicine at the Paris Hosipital. 1794-1848. 館野之男・訳, 「パリ病院―1794~1848」思索社, 東京, 1978
2)Bichat X: Traite D'Anatomie Descriptive. 5vol, Gabon & Brosson, Paris, 1801-1803 xxxii+464, vi+624, xxviii+461, xxiv+496, viii+476
3)川喜田愛郎: 近代医学の史的基盤. 上巻, 岩波書店, 東京, p510

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1344-8129

印刷版ISSN:1881-6096

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