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文献詳細

雑誌文献

BRAIN and NERVE-神経研究の進歩60巻9号

2008年09月発行

Neurological CPC・137

MPO-ANCA陽性を認めた多発性脳梗塞の74歳男性例

著者: 足立智英1 高尾昌樹2 森泰昌3 北川泰久4 福田隆浩5 井上聖啓6 横地正之7 河村満8 高木誠9 織茂智之10 藤ヶ崎純子5

所属機関: 1東京都済生会中央病院神経内科 2美原記念病院神経難病・認知症部門 3慶應義塾大学医学部病理学教室 4東海大学医学部付属八王子病院神経内科 5東京慈恵会医科大学神経病理 6東京慈恵会医科大学神経内科 7荏原病院神経内科 8昭和大学医学部神経内科 9東京都済生会中央病院神経内科 10関東中央病院神経内科

ページ範囲:P.1083 - P.1092

文献概要

 司会 1例目は「MPO-ANCA(myeloperoxidase anti-neutrophil cytoplasmic antibody)陽性を認めた多発性脳梗塞の74歳男性例」です。済生会中央病院神経内科の足立先生,よろしくお願いいたします。


症例呈示

 主治医 症例は,74歳の男性で,主訴は歩行障害と物忘れです。68歳頃から意欲の低下や物忘れ,怒りっぽくなったといった症状に家族が気づいていたそうです。その後,症状は悪化することなく,生活は自立していたそうですが,2006年に入った頃から物忘れが目立つようになり,6月頃になると家族との会話がかみ合わないことが多くなったということです。同じ頃から,尿失禁,尿意切迫が目立つようになって,ペンギンのようにヨチヨチ歩くようになられました。食欲もなくなって,元気がないということで,2006年8月に近医を受診しています。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1344-8129

印刷版ISSN:1881-6096

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