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文献詳細

雑誌文献

BRAIN and NERVE-神経研究の進歩60巻9号

2008年09月発行

連載 神経学を作った100冊(21)

ロブシュタイン「人の交感神経について 解剖,生理,病理」(1823)

著者: 作田学1

所属機関: 1日本赤十字社医療センター神経内科

ページ範囲:P.1094 - P.1095

文献概要

 ロブシュタイン(Jean Georges Chretien Frederic Martin Lobstein)は1777年にドイツのギーセンで生まれ,1835年に亡くなった。彼は1803年にストラスブール大学で解剖学と産科学を修めたが,革命に揺れるフランスで,在学時から卒業後の9年間,軍医として臨床に携わった。

 解剖病理学の重要性を感じていたロブシュタインは,1813年に病理博物館を創立する。その後1819年に有名な生物学者キュビエの紹介により,ストラスブール大学に迎えられ,病理解剖学の教授になった。これは世界各国を通じて,専任の病理解剖学者の始まりであると伝えられている1)。そして,この教室にはやがてフォン・レックリングハウゼンが来ることになる。

参考文献

1) 川喜田愛郎: 近代医学の史的基盤. 岩波書店, 東京, 1977, p541
2) Lobstein JGCFM: Traite d'Anatomie Pathologique, FG Levrault, Paris, 1829-1833
3) Morton LT: A Medical Bibliography, 3rd ed, Andre Deutsch, London, 1970
4) Lobstein JF: De Nervi Sympathetici Humani Fabrica Usu et Morbis. Commentatio Anatomico-Physiologico-Pathologica. Tabulis Aeneis et Lithographicis Illustrata. FG Levrault, Paris, 1823, xii+174+viii; 10pl
5) 高久史麿(総監修): ステッドマン医学大辞典, 第4版, メジカルビュー, 東京, 1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1344-8129

印刷版ISSN:1881-6096

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