はじめに
運動野のsomatotopyと聞いたとき,多くの人が思い浮かべるのはWoolseyのサルのマップ(Fig.1)1)とPenfieldによるヒトの運動野の体部位局在図(Fig.2)2)であろう。大脳の運動野に,身体部位との対応関係に部位特異性があるという概念をわかりやすく示したという意味で,1950年代初頭に描かれたこれらの図は十分にその役割を果たした。この歴史的な意義は極めて大きいといえる。しかしそのマップの意味するところを正確に把握し,その限界と欠点を再確認することも大切である。これらの図は両者共に,大脳皮質表面の電気刺激で動く身体の部位の観察をもとに大まかな体部位との関係を概念的に示したものであって,大脳の特定領域と,支配する身体部位との関係を正確に示したものではない。電気刺激マップの弊害としては,大脳運動野の体部位局在性を単純化して拡大解釈してしまう風潮をもたらしたことにある。また,大脳の外側に存在する運動前野が,電気刺激効果を示すマップから消え去っていることも注意を要する。Woolseyのマップでは,運動前野があるべき領域が,あたかも一次運動野の頭部・頸部の領域であるかのように錯覚をしてしまう。その影響の結果として,数十年もの間,運動前野についての関心をそいでしまったことも否めない。そもそも高次運動野にはsomatotopyは存在するのであろうか。
雑誌目次
BRAIN and NERVE-神経研究の進歩61巻12号
2009年12月発行
雑誌目次
特集 Somatotopy再考
運動野のSomatotopyを考える―行動制御の生理学的検討から
著者: 丹治順 , 中山義久 , 山形朋子 , 星英司
ページ範囲:P.1363 - P.1371
体性感覚野のsomatotopy―大脳皮質における体性感覚情報処理のプロセスから
著者: 岩村𠮷晃
ページ範囲:P.1373 - P.1382
はじめに
本稿ではsomatotopyをキーワードに,体性感覚野における情報処理のプロセスについて述べる。体性感覚野のsomatotopyといえば中心後回に描かれたhomunculusを思い浮かべる。そのいわれを求めて最初に体性感覚野の研究史をたどる。次にわれわれが行ったサル体性感覚野での実験結果を振り返る。最後に最近のヒト脳での研究の一部を紹介し,サルでの研究成果がヒトでの研究に反映されていることを示す。そしてこれらの記述を通して,体性感覚野におけるsomatotopyの意味について考える。
大脳基底核のsomatotopy
著者: 南部篤
ページ範囲:P.1383 - P.1394
はじめに
身体の各部位と脳の領域が対応しているというsomatotopyは,脳機能研究において基本的かつ重要な概念である。各領域のsomatotopyを調べることは,機能を調べる手がかりとなると同時に,実際の実験において必須の知識である。また,疾患時においてsomatotopyが変化することも報告されている。本稿では大脳基底核のsomatotopyを紹介することを通して,大脳基底核の機能について考えてみたい。研究が進んでいるサルを中心に述べるが,ヒトの所見とは矛盾しないので,ヒトでも同様と考えられる。
感覚野では,例えば視覚野に代表されるように,一次野から高次領野に至るにしたがって情報処理が進み,受容野が大きくなる一方で,色,形などほかの神経情報がコードされるようになる。しかし,運動皮質では,それぞれ特徴的な活動はあるものの,高次領野でも基本的なsomatotopyが保たれている。この意味するところは,抽象的な運動というものが存在し,それらが順に関節や筋肉の運動にデコードされ実際の運動が起こる訳ではないということであろう。以下に述べるように,大脳基底核を構成する核においても,それぞれsomatotopyが存在するので,大脳基底核の回路の中で身体各部位の情報は独立して処理されていると考えられる。
扁桃体機能におけるsomatotopy―情動発現の機構から
著者: 湯浅茂樹
ページ範囲:P.1395 - P.1404
はじめに
喜怒哀楽として認識される情動を生物学的に意味づけるとするなら,環境からの種々の刺激や情報が生物個体にとって有利か有害かの価値判断を行う過程と表現できる。このような割り切った表現は,情動を自然科学の研究対象とするうえでの出発点として大筋で認められていると考えてよいであろう。下等動物から霊長類に至るまで情動は生存していくための重要な脳の働きであり,価値判断の結果として表現される情動行動が適切であるかどうかが,生物学的ならびに社会的適応に大きく関わっていると考えられる。情動の神経機構は感覚刺激の受容,感覚情報の統合的処理と,その結果としての情動行動の発現から成り立っているが,情動に関する情報の処理過程には情動記憶という価値判断の基盤が存在することが特徴の1つである。このような情動記憶の形成と価値判断においては,扁桃体がシステムの中心となっている。現在,扁桃体を中心とした情動システムは情動脳,さらには社会脳として生理,病態から社会学的,文明論的脳科学まで広い視野で考察されるようになっている。情動記憶は記憶のメカニズムを解析するうえで極めて適切な系であり,主にげっ歯類を用いて分子レベルのアプローチが行われている。一方,感覚情報による価値判断とそれに基づく情動行動を組み合わせたパラダイムを用いて,霊長類での電気生理学的研究,ヒトを含む霊長類での機能的脳画像解析により情動の神経機構に関する知見が蓄積されている。げっ歯類を用いた恐怖条件づけを基本的パラダイムとする情動記憶の分子神経機構の研究が,霊長類の高次脳機能としての情動メカニズムの理解にどのように対応しているかを照らし合わせる段階にも来ている1,2)。霊長類における情動の神経回路システムの解析は大筋が確立されているが,その分子機構については今後の大きな課題である。また扁桃体の機能異常は情動機能障害を示す種々の精神・神経疾患や,自閉性障害をはじめとする発達障害と密接な関連があることが注目されている3)。
本総説ではまず,扁桃体を中心とした情動の神経システムについて感覚性入力-情報処理(価値判断)-情動行動発現の過程とその制御という観点から概説する。次いで,このような情動システムが,本総説の課題であるsomatotopyと関連を持つ可能性を神経回路や病態との関連から考察したい。さらにsomatotopyと関連性を持つ情動システムの発生・発達のメカニズムが情動機能の発達とどのように関連するかについても考察したい。
Somatotopy再考―脊髄損傷後の脳内補償機構から
著者: 伊佐正
ページ範囲:P.1405 - P.1411
Ⅰ.序論―somatotopy(体部位表現)とは何か?
大脳皮質の運動野や感覚野に体部位局在の表現(somatotopy)があることは,神経科学の「常識」の1つである。運動野の発見は,古くは1870年代にさかのぼる。FritschとHitzigはイヌを用いた動物実験において大脳皮質に電気刺激を加え,弱い電流で身体の反対側の筋の収縮が起こりやすい場所があることを見出した1)。そしてsomatotopyの概念が確立したのはその後のSherrington,さらに引き続く1930年代のPenfieldらの研究を通じてである。Penfieldらは,てんかんの患者の手術の際に脳のさまざまな部位に電気刺激を加え,中心前回に刺激によって身体のさまざまな部位に動きが生じる領域が秩序だって表現されていることと,中心後回の刺激によって身体のさまざま部位に感覚が生じることを見出した2)。そのような体部位表現地図を称してhomonculus(小人)などとも呼ばれている。このような感覚系の体部位表現は,他の霊長類においてもWoolseyらによって詳細に記述された3)。また,Asanumaらはネコやサルの大脳皮質運動野内に針電極を刺入し,連発微小電流刺激によって誘発される手指の運動の詳細なマップ構造を明らかにし,運動皮質において支配される筋肉のマップがあることを提唱した4)。この見解については,その後に単一の皮質脊髄路細胞が複数種類の手指の筋の運動ニューロンに接続することが明らかにされ5),現在では,運動野の体部位表現が単に支配する筋肉のマップを示しているものではないらしいと考えられている。
以上のような知見から,大脳皮質の感覚運動野には「手の領域」「足の領域」などのsomatotopyが存在するとされている。以下,議論を運動野に絞って考察するが,「手の領域」とは何で,どのように定義されるものだろうか? 実は「常識」を正しく理解することは案外容易ではない。例えば大脳皮質の運動野の「手の領域の定義」として考えられるものには,
①微小電流刺激によって手の運動が誘発される
②手由来の体性感覚が入力する
③手の筋の運動ニューロンと直接(ないしは比較的少ない数のシナプスを経て)結合する皮質脊髄路細胞(cortico-motoneuronal,CM細胞)が分布する
④手の運動に先行して活動するニューロンが多数分布する
といった事象が挙げられる。
総説
行動・感情・意思決定における〈他者〉の影響
著者: 渡邊克巳
ページ範囲:P.1413 - P.1418
はじめに
人間の行動・感情・意思決定には,多くの意識的・無意識的過程がさまざまなスケールで関わっている。私たちが日常生活を営むなかで,ごく当たり前に行っている行動や普通に感じる感情は,実験室で計測される数値に簡単に還元されるものだけではないことは明らかであるが,近年,社会の中での他者との関わりが行動・感情・意思決定に及ぼす影響を捉えようとする研究が行われ始めている。その中には,個人の行動や感情,意思決定は,われわれが信じているほど内的な理由に基づいているわけではなく,多くの部分が意識されない外部(特に他者の存在)によって決められていることを示唆する研究もある。本稿では,特に行動・動作の無意識的な同調,社会的感情(共感や嫉妬など)の脳内メカニズム,社会的状況での意思決定の曖昧さと他者の影響などの研究を紹介しながら,それらの示唆するところを考察したい。
原著
くも膜下出血急性期における中枢性低ナトリウム血症の早期診断―尿中ナトリウム排泄量測定の有用性
著者: 中川一郎 , 黒川紳一郎 , 高山勝年 , 和田敬 , 中瀬裕之
ページ範囲:P.1419 - P.1423
はじめに
くも膜下出血急性期にみられる中枢性低ナトリウム血症(cerebral salt wasting syndrome,CSWS)は脳血管攣縮の発生に関与するとされている1,2)。近年,atrial natriuretic peptide(ANP)やbrain natriuretic peptide(BNP)などのナトリウム利尿ペプチドがくも膜下出血(subarachinoid hemorrohage,SAH)術後に高値を示すことが報告され3,4),このナトリウム利尿ペプチドの過多がCSWSの原因であるという報告が散見されるが,現在においてもその詳細な機序は明らかではない。一方,本病態に対する治療としては水分とナトリウムを十分量補うことが推奨されている5)。また,ナトリウム利尿抑制と水貯留促進効果のある鉱質コルチコイドの有用性についても報告されているが6,7),いかに早期にCSWSを予知し,選ばれた症例に対していかに早期に治療を開始するかの検討はなされていない。実際に治療開始時期が遅れたり,CSWSが重篤な症例では治療を行っているにもかかわらず低ナトリウム血症が遷延化してしまい,脳血管攣縮を増悪させてしまうことをしばしば経験する。今回われわれはくも膜下出血後の尿中ナトリウム排泄量に注目し,尿中ナトリウム排泄量がCSWSの簡便かつ有用な予測因子となり得るかについて検討を行った。
症例報告
非典型的な血腫分布を示した破裂脳動脈瘤の1例
著者: 竹内誠 , 高里良男 , 正岡博幸 , 早川隆宣 , 大谷直樹 , 吉野義一 , 八ツ繁寛 , 菅原貴志
ページ範囲:P.1425 - P.1428
はじめに
くも膜下出血患者において,その出血源の特定は非常に重要である。くも膜下出血の原因としては脳動脈瘤破裂によるものが多いが,1つの動脈瘤を認めた場合にそれが破裂瘤なのか未破裂瘤なのかの判断に苦慮することがある。多発性脳動脈瘤における検討などから,破裂瘤を推定する方法として,CT上のくも膜下出血の分布状況1-10),動脈瘤の大きさ1,2),blebの有無1,2),aspect ratio(depth/neck width)3,4)などが挙げられており,これらを総合的に判断する必要がある。われわれは大槽に限局したくも膜下出血と脳室内出血を認め,血管造影にて右内頸動脈・後交通動脈瘤がみられたものの未破裂動脈瘤と判断し,再出血した症例を経験したので文献的考察を加え報告する。
脳梗塞との鑑別を要した頸髄硬膜外血腫の3例
著者: 亀田知明 , 土井宏 , 杉山美紀子 , 上田直久 , 釘本千春 , 馬場泰尚 , 村田英俊 , 鈴木ゆめ , 黒岩義之
ページ範囲:P.1429 - P.1433
はじめに
頸髄硬膜外血腫は突然の後頸部痛に引き続き,対麻痺あるいは四肢麻痺,感覚障害,膀胱直腸障害などの脊髄障害が急速に進行する症状を特徴とするが,稀に一側上下肢の麻痺のみを呈することがあり,初診時には脳梗塞と誤って診断される場合がある1-7)。脳梗塞の治療である抗血栓療法は血腫の増大を招き,重篤な予後悪化をもたらす可能性があるため,疑わしい症例では治療開始前に頸髄硬膜外血腫を除外する必要がある。今回われわれは後頸部痛に引き続き顔面を含まない一側の麻痺で発症し,当初は脳梗塞の疑いで抗血栓療法が開始された後に頸髄硬膜外血腫と診断された3例を報告し,その診断における注意点を考察する。
学会印象記
MDS(Movement Disorder Society)- 13th International Congress of Parkinson's Disease and Movement Disorders(2009年6月7日~11日,パリ)
著者: 浅沼光太郎
ページ範囲:P.1434 - P.1435
2009年6月7日~11日の日程でMDS (Movement Disorder Society)- 13th International Congressがパリにて開催されました。
シャルル・ドゴール空港に降りて入国審査瞬間に学会のポスターが目に付き,学会気分が高まります。パリでの国際学会では定番ということらしいですが,凱旋門より外側(Defensの方向)から2駅目Port MaillotにあるPalais Congresが会場でした。ベストシーズンで,世界どこからでも交通の便のよいパリでの開催ということもあり,参加者はMDS史上最高の5000人で,ポスター発表も1,700題強あったとのことです。
連載 神経学を作った100冊(36)
クルーベイエ「実地医学」(1821),「記述解剖学」(1852)
著者: 作田学
ページ範囲:P.1436 - P.1437
1815年,ナポレオン戦争が終結し再びフランスに平和が戻った。フランスの外科学はこの後20年間,デュプイトラン(Guillaume Dupuytren,1777~1835)が指導することになる。デュプイトランは解剖学者,病理解剖学者,実験生理学者,生化学者,衛生学者としても優れていたが,外科学に進んだ。一方で,外科医としては第一級で,人間としては最下等とペルシ(Pierre Franois Percy)に批判されたように,多少あくの強いところがあったようである1)。
ジャン・クルーベイエ(1791~1873)はデュプイトランの下で学び,やがて1823年11月に教授資格試験の最初のコンクールで,内科の5人のうちの1人として選ばれた。この彼が1821年に『実地医学。解剖学と病態生理学で解明する第1ノート』という書物を発表した(Fig.1)2)。扉に1ページを費やして,「医学部教授,オテル-デュウの外科主任―デュプイトラン先生へ」と「感謝の気持ちを込めて Jクールベイエ」とおそろしく丁寧に献辞を記している(Fig.2)。この書物を出版した意義は1821年10月8日にフランス医学アカデミーで発表した小児の脳疾患などの論文を転載し,詳細な考察をほどこすことにあった。ちなみにこの医学アカデミーは1820年12月20日に創設されている。
書評
「神経解剖カラーテキスト 第2版」―AR Crossman,D Neary●著,野村 嶬,水野 昇●訳 フリーアクセス
著者: 木下彩栄
ページ範囲:P.1424 - P.1424
『神経解剖カラーテキスト』が6年ぶりに改訂された。原著は2005年に英国Manchester大学のCrossman博士とNeary博士によって出版された定評のある神経解剖学テキストである。1995年の原著初版の序にあるように,90年代の英国では医学教育論議が盛んに行われており,「必ずしも必要でない膨大な量の知識が学生に不当に要求されている」ことなども問題となっていた。そこで,「“システム”を基本に据えたコアカリキュラムの設定」や「基礎科学と臨床医学の統合」という指針に沿った医学教育改革が模索されるようになった。このような背景のもと,改定された基礎教育カリキュラムに沿った新しい教科書が必要となり,「簡明な記述」,「理解を助ける図版と写真」,「臨床との融合」,という本書のコンセプトが生まれたとのことである。神経解剖学は臨床医としては,臨床神経学,脳神経外科学,整形外科学,眼科学において極めて重要な知識体系であるし,理学・作業療法学といったコメディカルにも必須の学問である。ただし,多くの学生にとって解剖学の中で理解が最も困難な領域であることもまた事実である。教育の場においては,複雑で情報量の多い知識体系を初学者が短期間に学習して一定の理解水準に到達することが求められるため,上記のコンセプトは特に重要になる。いずれも至極当然のことではあるが,旧来の神経解剖学教科書と比較すると,本質を損なわない形で情報量をそぎ落とすことや適切な模式図がいかに理解を助けるかが実感できる。原著は初版以来2度の改訂を経た本書では明快な図版が増え,上記のコンセプトが一層明確になった。その一方で,例えば臨床的に重要となる脳の循環系など,記述の不足を感じる個所も散見されるが,詳しくは専門書で,ということなのかもしれない。
本書の序盤には,臨床診断の基本原理,最後に症例検討問題が配置されるなど,全体的な構成においても効率的な自己学習のための工夫が凝らされている。また,その他の項にも学習者のモチベーションを刺激する臨床関連事項が適度に散りばめられており,所期の目標の達成に成功したといえる。複雑化・高度化する臨床医学分野において専門職として要求される知識量は増加の一途をたどっている。神経解剖学分野に限らず,基礎教育に割り当てられる時間数が圧縮される傾向は今後も続くと思われる。医学の将来を担う教育カリキュラムや教材の最適化は永遠の課題であるが,上記の指針に沿った本書のコンセプトは普遍的な価値を持つであろう。
--------------------
あとがき フリーアクセス
著者: 河村満
ページ範囲:P.1440 - P.1440
Somatotopyは神経学用語集では,「体性[機能]局在(身体各部位に対応した中枢神経系での機能局在。Somatotopical localization/ representationとほぼ同義)」とある。この用語を聞けば,神経学に関わっている人は誰でもまずペンフィールドの運動野と体性感覚野のhomunculus(小人間像)を思い浮かべるであろう。しかし,丹治 順先生と岩村吉晃先生の特集総説にあるように,運動野も体性感覚野も研究が進んで,体性局在はますます精緻になり,一筋縄ではいかなくなって,再考せざるを得なくなった。それで,この特集企画が成立したのである。それにしても,お2人のベテラン神経生理学者の語り口は重厚で,しかも洗練されていて,さらにわかりやすい。重厚で洗練された文章と,吟味された図の選択の背景には,長い経験がうかがわれる。
大脳基底核や扁桃体,脊髄ももちろん中枢神経系であり,体性機能の局在があって不思議はない。でも,情動発現に関わる扁桃体などでは体性局在を語るのは相当難しいらしいことが,湯浅茂樹先生の論文を読むとわかる。湯浅先生には「これでよいですか?」と執筆中の草稿を送っていただいた。扁桃体は現在の脳科学研究の中で最も注目されている脳部位の1つであり,個人的にもとても興味を持っている場所でもあったのですぐ読んでみたが,非常に優れた内容で勉強になり,すぐに「OKです」とメールした。私自身は,特集企画をした先生に締め切り前に,「これでよいですか?」と伺ったことなどはなく,せいぜい脱稿と同時に原稿をお送りすることぐらいしかしてこなかった。湯浅先生の学者らしい,謙虚な姿勢は論文内容と同じくらいに勉強になった。
基本情報
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特集 局在病変の神経心理学
69巻5号(2017年5月発行)
特集 Voxel-Based Morphometry—体積からわかること
69巻4号(2017年4月発行)
増大特集 ブロードマン領野の現在地
69巻3号(2017年3月発行)
特集 磁気刺激の新たな展開
69巻2号(2017年2月発行)
特集 Stroke-Like Diseases—鑑別時に注意を要する5病態
69巻1号(2017年1月発行)
特集 近年注目されている白質脳症
68巻12号(2016年12月発行)
特集 炎症性神経・筋疾患の新たな展開
68巻11号(2016年11月発行)
増大特集 連合野ハンドブック
68巻10号(2016年10月発行)
特集 アディクション—行動の嗜癖
68巻9号(2016年9月発行)
特集 自己免疫性脳炎・脳症
68巻8号(2016年8月発行)
特集 こころと汗
68巻7号(2016年7月発行)
増大特集 認知症の危険因子と防御因子
68巻6号(2016年6月発行)
特集 脳とフローラ
68巻5号(2016年5月発行)
特集 手の症候学—生理学・解剖学からみた新知見
68巻4号(2016年4月発行)
増大特集 治せる認知症
68巻3号(2016年3月発行)
特集 末梢神経の血管炎
68巻2号(2016年2月発行)
特集 筋疾患の認知機能障害
68巻1号(2016年1月発行)
特集 シャルコー・マリー・トゥース病
67巻12号(2015年12月発行)
特集 視床と高次脳機能
67巻11号(2015年11月発行)
増大特集 ギラン・バレー症候群のすべて—100年の軌跡
67巻10号(2015年10月発行)
特集 非・日常生活の脳科学
67巻9号(2015年9月発行)
特集 酵素補充療法
67巻8号(2015年8月発行)
特集 神経難病の終末期医療
67巻7号(2015年7月発行)
増大特集 神経疾患と感染症update
67巻6号(2015年6月発行)
特集 脳と「質感」
67巻5号(2015年5月発行)
特集 NCSE(非痙攣性てんかん重積状態)
67巻4号(2015年4月発行)
増大特集 大脳皮質vs.大脳白質
67巻3号(2015年3月発行)
特集 中枢神経の血管炎
67巻2号(2015年2月発行)
特集 「食べる」を考える
67巻1号(2015年1月発行)
特集 ニューロトキシコロジー
66巻12号(2014年12月発行)
特集 Orthopaedic Neurology—神経内科と整形外科の狭間で
66巻11号(2014年11月発行)
増大特集 神経症候学は神経学の“魂”である
66巻10号(2014年10月発行)
特集 分子を撃つ 神経疾患治療の新しい水平線
66巻9号(2014年9月発行)
特集 痙縮の臨床神経学
66巻8号(2014年8月発行)
特集 神経系の悪性リンパ腫update
66巻7号(2014年7月発行)
増大特集 アミロイド関連神経疾患のすべて―封入体筋炎からアルツハイマー病まで
66巻6号(2014年6月発行)
特集 ミラーニューロン
66巻5号(2014年5月発行)
特集 アセチルコリンと神経疾患―100年目の現在地
66巻4号(2014年4月発行)
増大特集 タッチ・ビジョン・アクション
66巻3号(2014年3月発行)
特集 神経筋疾患の超音波診断
66巻2号(2014年2月発行)
特集 糖尿病の神経学revisited
66巻1号(2014年1月発行)
特集 日常生活の脳科学
65巻12号(2013年12月発行)
特集 プロテイノパチーの神経病理学
65巻11号(2013年11月発行)
増大特集 Close Encounters―臨床神経学と臨床免疫学の遭遇と未来
65巻10号(2013年10月発行)
特集 神経系の発達メカニズム―最近の話題
65巻9号(2013年9月発行)
特集 Common diseaseは神経学の主戦場である―現状と展望
65巻8号(2013年8月発行)
特集 こころの時間学―現在・過去・未来の起源を求めて
65巻7号(2013年7月発行)
増大特集 あしたの脳梗塞
65巻6号(2013年6月発行)
特集 見せる・仕分ける―脳機能解析の新手法
65巻5号(2013年5月発行)
特集 てんかん―新しいパースペクティブ
65巻4号(2013年4月発行)
増大特集 Antibody Update
65巻3号(2013年3月発行)
特集 次世代シーケンサーによる神経変性疾患の解析と展望
65巻2号(2013年2月発行)
特集 血液脳関門研究の進歩
65巻1号(2013年1月発行)
特集 Corticobasal Syndrome
64巻12号(2012年12月発行)
特集 The Border-Land of Dementia
64巻11号(2012年11月発行)
増大特集 痛みの神経学―末梢神経から脳まで
64巻10号(2012年10月発行)
特集 辺縁系をめぐって
64巻9号(2012年9月発行)
特集 高次脳機能イメージングの脳科学への新展開
64巻8号(2012年8月発行)
特集 線条体の基礎と臨床
64巻7号(2012年7月発行)
増大特集 顔認知の脳内機構
64巻6号(2012年6月発行)
特集 睡眠と覚醒の脳内機構
64巻5号(2012年5月発行)
特集 神経疾患のバイオマーカー
64巻4号(2012年4月発行)
増大特集 パーキンソン病の新しい側面
64巻3号(2012年3月発行)
特集 アカデミアから新規治療の実現へ―トランスレーショナルリサーチの現状
64巻2号(2012年2月発行)
特集 生物学的精神医学の進歩
64巻1号(2012年1月発行)
特集 iPS細胞と神経疾患
63巻12号(2011年12月発行)
特集 神経心理学と画像解析の融合
63巻11号(2011年11月発行)
増大特集 筋疾患update
63巻10号(2011年10月発行)
特集 緩徐進行性高次脳機能障害の病態
63巻9号(2011年9月発行)
特集 脳卒中の最新画像診断
63巻8号(2011年8月発行)
特集 日本人の発見した神経症候
63巻7号(2011年7月発行)
増大特集 神経筋接合部―基礎から臨床まで
63巻6号(2011年6月発行)
特集 ニューロパチー
63巻5号(2011年5月発行)
特集 神経系と血管内リンパ腫
63巻4号(2011年4月発行)
増大特集 てんかんの新しい治療
63巻3号(2011年3月発行)
特集 サイバーナイフ治療
63巻2号(2011年2月発行)
特集 続・日本人の発見した神経疾患
63巻1号(2011年1月発行)
特集 血管腫
62巻12号(2010年12月発行)
特集 頸部頸動脈狭窄症の診断と治療
62巻11号(2010年11月発行)
増大特集 歩行とその異常
62巻10号(2010年10月発行)
特集 ブレインバンク
62巻9号(2010年9月発行)
特集 視神経脊髄炎(NMO)update
62巻8号(2010年8月発行)
特集 辺縁系脳炎
62巻7号(2010年7月発行)
増大特集 アルツハイマー病―研究と診療の進歩
62巻6号(2010年6月発行)
特集 改正臓器移植法の問題点とその対応
62巻5号(2010年5月発行)
特集 神経画像のピットフォール―見落としと読み過ぎ
62巻4号(2010年4月発行)
特集 傍腫瘍性神経筋疾患update
62巻3号(2010年3月発行)
特集 神経回路解析法の最近の進歩
62巻2号(2010年2月発行)
特集 ニューロリハビリテーションの最前線
62巻1号(2010年1月発行)
特集 神経救急
61巻12号(2009年12月発行)
特集 Somatotopy再考
61巻11号(2009年11月発行)
特集 前頭側頭葉変性症
61巻10号(2009年10月発行)
特集 片頭痛の予防療法
61巻9号(2009年9月発行)
特集 脳血管障害治療の進歩
61巻8号(2009年8月発行)
特集 神経・筋疾患の分子標的治療
61巻7号(2009年7月発行)
特集 脳腫瘍研究の最前線―遺伝子解析から治療まで
61巻6号(2009年6月発行)
特集 脊椎・脊髄外科の最近の進歩
61巻5号(2009年5月発行)
特集 Restless legs syndrome
61巻4号(2009年4月発行)
特集 大脳基底核―分子基盤から臨床まで
61巻3号(2009年3月発行)
特集 Microneurography(微小神経電図法)の臨床応用
61巻2号(2009年2月発行)
特集 神経系の再興感染症と輸入感染症
61巻1号(2009年1月発行)
特集 脳神経倫理
60巻12号(2008年12月発行)
特集 痙縮
60巻11号(2008年11月発行)
特集 脳卒中と遺伝子
60巻10号(2008年10月発行)
特集 若年者の脳卒中
60巻9号(2008年9月発行)
特集 知・情・意の神経学
60巻8号(2008年8月発行)
特集 脳硬膜動静脈瘻
60巻7号(2008年7月発行)
増大特集 学習と記憶――基礎と臨床
60巻6号(2008年6月発行)
特集 Crow-深瀬症候群(POEMS症候群)
60巻5号(2008年5月発行)
特集 「痛み」の研究と治療の最前線
60巻4号(2008年4月発行)
増大特集 神経系の発生とその異常
60巻3号(2008年3月発行)
特集 特発性正常圧水頭症(iNPH)―最近の話題
60巻2号(2008年2月発行)
特集 がん治療と神経障害
60巻1号(2008年1月発行)
特集 日本人の発見した神経疾患
59巻12号(2007年12月発行)
特集 損傷神経の再生―温存的治療法の開発
59巻11号(2007年11月発行)
特集 手根管症候群をめぐって
59巻10号(2007年10月発行)
増大特集 ALS―研究と診療の進歩
59巻9号(2007年9月発行)
特集 パーキンソン病の認知機能障害
59巻8号(2007年8月発行)
特集 パーキンソン病の分子遺伝学―最近の知見
59巻7号(2007年7月発行)
増大特集 情報伝達処理におけるグリアの機能と異常
59巻6号(2007年6月発行)
特集 職業性神経障害の新しい展開
59巻5号(2007年5月発行)
特集 脳画像最前線
59巻4号(2007年4月発行)
増大特集 最近注目される脳神経疾患治療の研究
59巻3号(2007年3月発行)
特集 分子イメージング
59巻2号(2007年2月発行)
特集 進行性多巣性白質脳症の新しい展開―PMLが治る時代へ向けて
59巻1号(2007年1月発行)
特集 高次視覚研究の最近の進歩