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文献詳細

雑誌文献

BRAIN and NERVE-神経研究の進歩62巻2号

2010年02月発行

書評

「神経診断学を学ぶ人のために」―柴﨑 浩●著 フリーアクセス

著者: 田代邦雄12

所属機関: 1北海道大学 2北祐会神経内科病院

ページ範囲:P.164 - P.164

文献概要

 神経学,神経内科学,神経症候学,神経生理学,神経病理学など,神経に関する書名のある教科書はわが国においても数多く出版されているが,「神経診断学」を冠するものとしては,本書の著者である柴﨑浩先生らがまとめられた「ダイナミック神経診断学」(柴﨑浩,田川皓一,湯浅龍彦 共編)とする分担執筆があるのみである。

 このたび,柴﨑浩先生(著)の単行本が世に出ることとなったことは画期的であり「神経診断学とは何か!」が語りかけられることとなった。本書の意図,特徴はその序に詳しく述べられており,その内のエッセンスの一部をそのまま引用すれば,“少し熟練した神経内科医であれば,典型的な疾患をもつ患者が診察室に入って来た場合,その瞬間にほとんど直感的に診断をつけられることがまれでない”,しかし“症候から種々の可能性を考慮に入れて病歴聴取と診察に当たり,理論的・系統的に考えて正しい診断に到達するのが妥当な方法である(序より一部引用)”という言葉に集約されると思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1344-8129

印刷版ISSN:1881-6096

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