文献詳細
神経画像アトラス
HTLV-I関連多発根神経炎のMRI
著者: 岩波久威1 辰元宗人2 平田幸一2 滝口義晃1 犬飼敏彦1
所属機関: 1獨協医科大学越谷病院内分泌代謝・血液・神経内科 2獨協医科大学神経内科
ページ範囲:P.633 - P.634
文献概要
主 訴 歩行時のふらつき,手足のしびれ
既往歴 なし
出身地 栃木県
現病歴 200X年10月頃から手袋靴下型のジンジンとしたしびれ感が出現した。下肢のしびれは徐々に上行し,12月上旬からは両足に力が入りにくくなり,歩くとふらついて転ぶようになった。2006年1月下旬に1人で歩けなくなったため当院に入院となった。
入院時所見 一般内科学的に異常はなく,神経学的には運動系は徒手筋力テストで上肢は4,下肢は3+から4レベル。動揺性歩行をきたしており,閉眼状態で動揺が強まった。腱反射は上下肢ともに消失し,病的反射はなかった。感覚系は手袋靴下型の自覚的な感覚異常と下肢のL1以下の全感覚の低下がみられた。Romberg試験陽性。排尿障害あり。
参考文献
掲載誌情報