文献詳細
連載 神経学を作った100冊(49)
シュワン『動物および植物の構造と発育の一致に関する顕微鏡的研究』(1839)
著者: 作田学1
所属機関: 1日本赤十字社医療センター神経内科
ページ範囲:P.88 - P.89
文献概要
1839年に29歳で出版した本書は,動物と植物は核を持ってさまざまに分化した細胞から構成され,細胞の増殖がすべて一定のパターンで生じ,細胞外に見出される組織もすべて細胞にその起源を持ち,その意味で動物と植物の間には基本的な一致がみられる,という細胞説を打ち出しており,その意味で画期的な書物であった。さらにその説を説くうえで,神経線維にも論が及ぶ。
参考文献
掲載誌情報