文献詳細
連載 神経学を作った100冊(58)
文献概要
シデナム(Thomas Sydenham;1624-1689),ブールハーヴェ(Hermann Boerhaave;1668-1738)の後の18世紀前半において,どういう治療が行われていたのだろうか。ここで,1728年に出版された『新治療学』(第2版)という2巻本に沿ってみてみたい。この著者であるピーター・ショウ(Peter Shaw;1694-1763)はロンドンで盛業中の開業医であったが,タイトルからはシデナムに則っていることが知れる。
まず,頭の疾患として,脳卒中,てんかん,麻痺,めまい,頭痛,狂気,脳・髄膜炎,ならびに眼と耳の疾患が挙げられている。以下に脳卒中の項を訳してみたい。
まず,頭の疾患として,脳卒中,てんかん,麻痺,めまい,頭痛,狂気,脳・髄膜炎,ならびに眼と耳の疾患が挙げられている。以下に脳卒中の項を訳してみたい。
参考文献
ed., Osborn and Longman, London, 1728
掲載誌情報