はじめに
Ogawaらによる1990年のblood oxygenation level-dependent(BOLD)信号の発見1)に基づく機能的磁気共鳴画像法(functional MRI:fMRI)の成功が1992年に報告されて2,3)20周年を迎える。fMRIは認知機能の分化と脳への機能局在を明らかにする方法論として,趣向を凝らしたさまざまな課題を遂行中の脳活動計測に用いられて来た。課題・実験パラダイムはこの課題遂行型fMRI研究の肝である。当初は従前の陽電子断層法(PET)を用いた賦活研究に習い,安静・対照課題と関心課題を数十秒間ずつ交互に繰り返すblock design型実験パラダイムが用いられた。その後1996年にはBOLD信号の時間応答特性を活用して課題各試行の賦活を検出可能とする事象関連型fMRIが報告され4),これにより実験パラダイムと解析の自由度が格段に増した。神経心理学の伝統と知見を継承しつつ,その後の課題遂行型fMRI研究が認知神経科学の飛躍的発展の原動力となったことは本特集の他稿でも概説されるとおりである。
一方,本稿の主題である安静時機能的磁気共鳴画像法(resting state fMRI:以下,安静時fMRI)は1995年に安静時脳活動のゆらぎから運動関連領域間の機能的結合(functional connectivity)の抽出を実証したBiswalら5)の報告にさかのぼる。折しも事象関連型fMRIが脚光を浴び始めたころ,撮像中に課題をまったく行わない安静時fMRIは神経活動に由来しない雑音をみているに過ぎないという懐疑論が大勢を占めていた。MRIハードウエアと解析の技術的進歩とも相まって,今や安静時fMRIは脳機能画像研究のホットトピックとなり,脳ネットワークの理論的研究からAlzheimer病のバイオマーカーとしての臨床研究まで幅広い研究が展開されている。本稿では,安静時fMRIとそれを用いた機能的結合研究の成り立ちや信号源と解析法などの基本的事項を中心に概説し,神経心理学や臨床への応用の可能性にも少し触れる。
雑誌目次
BRAIN and NERVE-神経研究の進歩63巻12号
2011年12月発行
雑誌目次
特集 神経心理学と画像解析の融合
安静時機能的磁気共鳴画像法による脳ネットワークの解明
著者: 林俊宏
ページ範囲:P.1307 - P.1318
拡散テンソル画像法による脳白質の定量評価と機能連関
著者: 大石健一 , 森進
ページ範囲:P.1319 - P.1329
はじめに
ヒト脳研究においては,神経細胞体が存在しシナプス活動の場となる灰白質が主なターゲットとなってきた。現在でも灰白質研究の重要性に変わりはないが,多くの灰白質領域がいかに協調して機能するかという神経ネットワークの研究が進むにつれて,灰白質同士を連絡する解剖学的なバックグラウンドである白質の研究の重要性が増してきた。
生体脳へのトレーサーの注入とそれに引き続く脳切片の観察という,極めて侵襲性の高い研究手法が可能なサルにおいて,線維連絡や機能はよく研究されてきた。単純な視覚や運動感覚機能の研究のみならず,実行機能や判断などのより高度な神経機能に関わる脳研究も,サルをモデルとして行われている。しかしながら,ヒトとサルでは脳形態が異なることや,言語などヒト独自の神経機能が存在することから,サルの実験で得た所見を直ちにヒトに適応することはできない領域も多い。そのため,ヒトの神経ネットワークの解明にはヒトの脳研究が不可欠である。
機能的ネットワークに関しては機能的磁気共鳴画像法(functional magnetic resonance imaging:fMRI)を用いた研究が盛んに行われ,特にBiswalら1)によって最初に報告されたresting-state fMRIがこの分野をリードしている。一方,拡散テンソル画像法(diffusion tensor imaging:DTI)を用いた解剖学的ネットワークの研究には,fMRIによって推定された機能的ネットワークに対して解剖学的な裏づけを与えることが期待されている。
fMRI信号のデコーディングによる心的状態の解読
著者: 玉置應子 , 神谷之康
ページ範囲:P.1331 - P.1338
はじめに
脳の信号を解読して心の状態を知ることはできるだろうか。近年の脳計測・解析技術の進歩によって,その可能性が現実のものとなりつつある。その1つのアプローチとして,機能的磁気共鳴画像(functional magnetic resonance imaging:fMRI)のデコーディング技術が注目されている1-5)。脳計測信号を刺激や心的状態を表現する「コード」とみなし,機械学習モデルを利用してそのコードを解読(デコード)することによって,詳細な刺激属性や心的内容を予測できることが明らかになってきた。
本稿では,まず第Ⅰ節で,fMRI信号のデコーディングの方法について解説する。次に,第Ⅱ節では,デコーディングによって,fMRI画像の画素(ボクセル)のサイズより小さなコラム構造から情報を読み出す可能性について議論する。第Ⅲ節では,心的状態を解読する方法を紹介し,第Ⅳ節では心的状態のデコーディングに関する研究を幅広く紹介する。最後に心的状態のデコーディングの課題と今後の展望について述べる。
言語機能の局在論をめぐって
著者: 宮下紘幸 , 酒井邦嘉
ページ範囲:P.1339 - P.1345
はじめに
自然言語は,文法・意味・音韻などを中心としたいくつかの独立した「モジュール(機能単位)」により構成されていると考えられている。中でも文法(syntax)は,「再帰的計算(recursive computation)」という特異的なプロセスで人間の言語を特徴づけている。再帰的計算とは,新たな文や句を再び元の文や句の中に埋め込むことである。この言語の本質を看破し「生成文法」に始まる文法理論を主導してきたChomsky1)は,新たな文を無限に生成できる言語能力に着目して「言語の創造的側面」と述べている。
近年の脳機能イメージング技術の進展と実験パラダイムの精緻化によって,単語に関する音韻や意味のモジュールだけでなく,文法機能のモジュールの局在も明らかになりつつある。これにより,古典的な発話・理解モデルに基づく失語症の病因についても再検討する必要が出てきた。実際,文法処理に選択的な脳活動の解析と,損傷研究との融合によって,これまで議論の多かった文法障害の存在がはっきりしている。本稿では言語の脳科学における新しい展開について紹介しながら,人間の言語について理解を深めたい。
前頭葉と抑制機能
著者: 小西清貴
ページ範囲:P.1346 - P.1351
はじめに
前頭葉が関与すると考えられる認知機能はいくつか知られている1,2)。その1つに,その個体にとって優位であるが状況的には不適切な反応や行動を抑制する機能,すなわち“抑制機能”がある。例えばGo/No-Go課題では,個体がもともと持っているGo反応の傾向を抑制することが求められる。この抑制機能は特に,“反応抑制”と呼ばれている。また,Wisconsinカード分類課題(Wisconsin card sorting test:WCST)では,色・形・数というカテゴリのうちの1つに基づいてカードを分類する行動を確立した後,新たに別のカテゴリに基づいてカードを分類するために,ひとたび確立したカード分類行動を抑制することが必要とされる。本稿では,このような状況で発現する抑制機能の機能分化と前頭葉内の機能局在について,神経心理学および神経イメージングからの知見を概説する。
社会的認知の機能分化と機能局在
著者: 小早川睦貴 , 河村満
ページ範囲:P.1352 - P.1360
Ⅰ.社会性を支える認知機能
社会という単語が指し示す範囲はとても曖昧で,複数のヒトの集団およびその相互作用を示すという以上の厳密な定義は難しい。よって,社会性や社会的認知機能といった場合にも幅広い概念を包含する。本稿において社会的認知機能は,ヒトが社会の中で適切に生活するために必要な認知機能を指し示すが,この定義でもおよそすべての認知機能が社会的認知機能に含まれる。実際に諸研究を概観してみれば,コミュニケーション,意思決定,自己意識など,含まれる要素や境界線は曖昧であることに気づく。おそらくはそれが実際なのであり,社会性を保つためにはいくつかのまとまりを持ったシステムが互いに組み合わさって機能していると考えるのが自然である。
ここでは社会性に関わる認知機能のうち,3つの要素について考えてみたい。3つの要素とは「顔」,「共感」,「行動選択」である。われわれは顔から互いを知り,共感によって自他の内面を共有し,適切な行動を選択することで社会的に振る舞っている。それぞれの要素はさらにいくつかの機能の集合として神経ネットワークを形成しており,またそれぞれのネットワークは互いに部分的に重複している。これには,社会性という概念に必ず随伴する「他者の存在」,「情動の処理」など,共通の特徴が関わっているためである。社会性とは共存する他者との良好な関係を保つことで成立し,それによって生存効率や環境状態を向上させることが基盤にあると考えることができる。
特別座談会
Leborgne報告から150年―人間の本質をみつめたBroca(後編)
著者: 岩田誠 , 河村満 , 酒井邦嘉 , 西谷信之
ページ範囲:P.1361 - P.1368
2011年10月号の前編に続き,BrocaによるLeborgne報告から150年を記念して行った座談会をお届けする。現在まで続く失語研究,脳機能局在論の祖ともいえるBrocaをテーマに,前編にも増して自由闊達で知的刺激にあふれた議論が続いた。ぜひリラックスしてお楽しみいただきたい。
総説
高次脳機能障害と認知症に対する音楽療法
著者: 佐藤正之
ページ範囲:P.1370 - P.1377
はじめに
音楽は聞くヒトに癒しや安らぎ,興奮を与える。行進曲やラジオ体操にみられるように,音楽が加わると運動の効率が高まることは,誰もが経験したことであろう。音楽を病気の治療に利用する試みは,これらの日常体験での印象を背景に持つ。さまざまな疾患や症状に対する音楽療法が試され報告されているが,エビデンス足り得る研究は少ない。本稿ではまず,音楽療法の歴史と定義について簡単に述べ,次にこれまでに報告されている高次脳機能障害ならびに認知症に対する音楽療法の取り組みを紹介する。なお,本稿で用いる“高次脳機能障害”は医学的な定義を意味しており,具体的には失語や失認,失行,健忘,注意障害,判断障害を指す。高次脳機能障害という用語をめぐる混乱と医学,行政上の各定義については,岩田1)の総説を参照されたい。
GliomaにおけるIDH1/2遺伝子変異
著者: 信澤純人 , 横尾英明
ページ範囲:P.1378 - P.1386
はじめに
Glioblastomaはその発症様式から,de novo発生のprimary glioblastoma(>90%)と,より低悪性度(WHO grade Ⅱ/Ⅲ)の前駆病変を有するsecondary glioblastoma(<10%)に区別されている1)。Primary glioblastomaはsecondary glioblastomaと比較して発症年齢が高く,予後も悪い。分子遺伝学的にも違いがみられ,primary glioblastomaでは染色体10pのヘテロ接合性喪失(loss of heterozygosity:LOH),EGFR増幅,PTEN変異が有意に多く,secondary glioblastomaではTP53変異,19q LOH,22q LOHが有意に多く報告されている2-6)。しかし,両者を組織学的に区別することは困難であり,分子遺伝学的差異も必ずしもクリアカットなものとはいえず,臨床に結びつかない概念的な分類であるとの主張もなされていた7)。
2008年,Parsonsらはglioblastomaを対象に20,661もの遺伝子についてDNAシークエンスを行った結果,IDH1遺伝子に変異がみられたことを初めて報告した8)。イソクエン酸デヒドロゲナーゼ1/2(isocitrate dehydrogenase:IDH1/2)は,脂質合成,抗酸化ストレス作用,好気的呼吸に関わる酵素であり,NADP+依存性にイソクエン酸をα-ケトグルタル酸(α-ketoglutaric acid:α-KG)に変換する。Parsonsらの報告では,12%と決して多くはない頻度でglioblastomaにIDH1変異がみられたが,その変異はsecondary glioblastomaに集中し,heterozygousかつmissenseで,しかもそのすべてがコドン132に限定していたことが注目された。また,細胞周期・増殖に関連のなさそうな遺伝子であることも非常に興味を引かれる点であった。Secondary glioblastomaにみられる変異は,前駆病変であるgrade Ⅱ/Ⅲ diffuse gliomaにも認められる可能性があるという予測から,世界中の研究者はインスピレーションを掻き立てられ,以後短期間のうちに画期的な研究成果が数多く発表された。その結果,secondary glioblastomaにおけるIDH1遺伝子変異は実に80%近くに認められ,grade Ⅱ/Ⅲのastrocytomaにおいてもその頻度はほぼ同等であった。しかもgrade Ⅱ/Ⅲのoligodendroglioma,oligoastrocytomaにおいてもほぼ同等の頻度でIDH1遺伝子の変異が判明した9-16)。頻度は低いがIDH1のアイソザイムであるIDH2にもコドン172(IDH1のコドン132に相当する)に変異が見出され9),これまでのところIDH1/2の変異が同時にみられる例はほとんど知られていない9,13,17)。Glioma以外の腫瘍でのIDH1/2変異は,急性骨髄性白血病(AML)などの一部の白血病や軟骨性腫瘍を除けばごく少数の散発例が認められるのみであり18,19),現時点でIDH1/2変異は特定のgliomaにかなり特異的な現象であると考えられている。
21世紀に入り,gliomaにおける分子遺伝学的知見の主要部分は既にほぼ確立されたと多くの研究者は考えていたに違いない。そんななか,高率なIDH1/2遺伝子変異の存在は,関係者に大きな驚きを与えた。最初の報告から3年ほど経過したが,この間にIDH1/2遺伝子変異の研究は急速な展開を見せた。本稿では,筆者らが携わった研究を含め,これまでの一連の研究成果について現状をまとめる。
Neurological CPC
非定型抗酸菌症・肺アスペルギルス症の経過中,下肢の有痛性攣縮・筋萎縮を生じ,亜急性の経過で呼吸不全にて死亡した71歳男性例
著者: 新井憲俊 , 田頭周 , 村山繁雄 , 織茂智之 , 横地正之 , 河村満 , 後藤淳 , 福田隆浩 , 藤ヶ崎純子 , 鈴木正彦
ページ範囲:P.1387 - P.1395
症例呈示
司会 (織茂) それでは新井先生,よろしくお願いします。
主治医 (新井) 症例は,71歳の男性です。はじめに経過をお話しします。
2003年に,右上肺野を中心とする非定型抗酸菌症を発症しました。2005年頃から,右下肢に痛みを伴う筋肉のぴくつきを自覚し,これが30分ほど持続しては軽快するということが何度もあったそうです。2007年に,2003年と同じ部位に肺のアスペルギルス症を合併し,イトラコナゾール400mg/日の内服を開始しました。ところが,その後もたびたび喀血を繰り返し,当院の呼吸器内科に通院後,入退院をしました。
学会印象記
The 15th Congress of the International Headache Society(2011年6月23~26日)
著者: 平田幸一
ページ範囲:P.1396 - P.1397
ドイツEssen大学医学部神経内科教授のH.C. Dienerが会長を務められた第15回International Headache Society(IHC2011)がベルリン,Maritimホテルで2011年6月23日から26日にわたり開催されました。日本を出発する前に心配された天候は,初日の激しいにわか雨を除くと,初夏のヨーロッパらしい湿度の低いすがすがしいものでした(写真1)。
当然のことながら,演題内容は基礎医学から臨床医学に至るまで,世界各国からの数多くの演題が集まりました。日本国内からも慶應義塾大学,北里大学,そしてわれわれ獨協医科大学,その他多くの施設から多くの発表がなされました。
連載 神経学を作った100冊(60)
フェリアー『脳の機能』(1876)
著者: 作田学
ページ範囲:P.1398 - P.1399
フェリアー(David Ferrier;1843-1928)(Fig.1)1)はスコットランドの東岸のアバディーンで生まれた。アバディーン大学とエジンバラ大学で教育を受け,1870年に四丘体についての研究で学位を取った。この年ロンドンに移り,ミドルセックス病院医学校の生理学講師となった。1873年にウェスト・ライディング精神病院の紀要として「大脳の生理学と病理学についての実験的研究」を書いた。ここでは1871年にクライトン-ブラウン(James Crichton-Browne;1840-1938)によって先端的な神経研究所が設立されていた。1874~1875年のクルーニアン・レクチャーで大脳機能の局在と題して彼の研究と準備段階の研究について報告した。すなわち大脳の表面のある決まった場所が身体の反対側の決まった動きと関連しているということであった1)。彼は英国生理学会の創立メンバーであり,医学雑誌『Brain』の創立にも携わった。King's College病院の法医学教授,神経病理学教授を務め,多数の国内外の栄誉を与えられ,1911年には爵位も授けられた。
1878年に発行された『脳疾患の局在』というRoyal College of Physicianのガルストニアン・レクチャーをまとめた書物はシャルコーにささげられているが2),1881年にロンドンで開かれた国際医学会でフェリアーは彼の実験をしたサルたちを供覧した。その1つは一側の運動領を破壊し,サルは片麻痺の状態であった。シャルコーはこれをみるなり「これは患者だ!」と叫んだという3)。
お知らせ
うつ病・認知症シンポジウム両疾患の解明・治療に向けて フリーアクセス
ページ範囲:P.1351 - P.1351
日 時 2011年12月8日(木)14:00~17:00(開場13:30)入場無料
場 所 イイノホール(東京都千代田区内幸町2-4-1)
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次号予告 フリーアクセス
ページ範囲:P.1368 - P.1368
投稿規定 フリーアクセス
ページ範囲:P.1400 - P.1401
投稿論文査読者 フリーアクセス
ページ範囲:P.1401 - P.1401
あとがき フリーアクセス
著者: 岩田誠
ページ範囲:P.1402 - P.1402
本号をもって,私は,『BRAIN and NERVE』の編集の仕事から解放していただくこととなった。本誌の前身である『神経研究の進歩』の編集幹事にさせていただいたのは1984年1月であり,丸28年間にわたり本誌の編集に携わってきた。大学を卒業してから今年は45年目であるから,卒業後の人生の半分以上を,本誌とともに歩んできたことになる。私が『神経研究の進歩』の編集幹事になったときには,藤澤浩四郎先生,酒田英夫先生,金澤一郎先生,そして今は亡き近藤喜代太郎先生が編集幹事でおられ,毎回の編集委員会では,これらの先生方からさまざまなことを教えていただき,本当に勉強になった。医学雑誌の編集という仕事は,これが初めてであったが,恩師豊倉康夫先生がご自分の雑誌『神経内科』でなさっておられた方法を真似て,特集原稿は,できるだけ若く,将来わが国のリーダーとなっていくであろうと期待されるような,新進気鋭の方々に,執筆を依頼するように心がけた。そのような考えから,初めて責任編集させていただいたのは,『神経研究の進歩』1986年10月号の特集,「注意と注意障害」であった。この特集では,当時はまだほとんど無名の研究者であった故田辺敬貴先生に,消去現象の総説執筆を依頼したが,あまり注目されていなかったテーマで,これほどの優れた総説を書くことができるその才能に,編集者として感激したことを,今でも鮮明に思い出す。
「BRAIN and NERVE」第63巻 総目次 フリーアクセス
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基本情報
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バックナンバー
76巻12号(2024年12月発行)
特集 芸術家と神経学Ⅱ
76巻11号(2024年11月発行)
特集 ALS 2024
76巻10号(2024年10月発行)
特集 どうして効くんだろう
76巻9号(2024年9月発行)
特集 治療可能な認知症としてのアルツハイマー病
76巻8号(2024年8月発行)
特集 Common diseaseは神経学の主戦場である—revisited
76巻7号(2024年7月発行)
特集 ニューロ・バイオイメージング—技術と応用
76巻6号(2024年6月発行)
特集 注意と注意障害
76巻5号(2024年5月発行)
増大特集 末梢神経・筋肉の自己免疫性・炎症性疾患ハンドブック
76巻4号(2024年4月発行)
特集 神経病理最前線
76巻3号(2024年3月発行)
特集 きちんと説明ができますか?
76巻2号(2024年2月発行)
特集 特発性正常圧水頭症の現在
76巻1号(2024年1月発行)
特集 新時代の重症筋無力症と関連疾患の診療
75巻12号(2023年12月発行)
特集 アガサ・クリスティーと神経毒
75巻11号(2023年11月発行)
特集 アロスタシス—ホメオスタシスを超えて
75巻10号(2023年10月発行)
特集 メタバースへの招待
75巻9号(2023年9月発行)
特集 妊娠と神経疾患
75巻8号(2023年8月発行)
特集 アルツハイマー病は本当に早期発見できるのか
75巻7号(2023年7月発行)
特集 Antibody Update 2023 Part2 末梢編
75巻6号(2023年6月発行)
特集 Antibody Update 2023 Part1 中枢編
75巻5号(2023年5月発行)
増大特集 神経・精神領域の薬剤ハンドブック
75巻4号(2023年4月発行)
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75巻3号(2023年3月発行)
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75巻2号(2023年2月発行)
特集 多系統萎縮症の新診断基準とこれからの診療
75巻1号(2023年1月発行)
特集 よく出会う不随意運動を知る
74巻12号(2022年12月発行)
特集 映画を観て精神・神経疾患を知る
74巻11号(2022年11月発行)
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74巻10号(2022年10月発行)
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74巻9号(2022年9月発行)
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74巻8号(2022年8月発行)
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74巻7号(2022年7月発行)
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74巻6号(2022年6月発行)
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74巻5号(2022年5月発行)
増大特集 次の一手—神経筋疾患難治例をどのように治療するか
74巻4号(2022年4月発行)
特集 脳科学リテラシーを高めるために
74巻3号(2022年3月発行)
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74巻2号(2022年2月発行)
特集 温度を感じる脳と身体の科学
74巻1号(2022年1月発行)
特集 脳神経内科医のキャリアパスとリーダーシップ
73巻12号(2021年12月発行)
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73巻11号(2021年11月発行)
特集 「目」の神経学
73巻10号(2021年10月発行)
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73巻9号(2021年9月発行)
特集 脳卒中治療に必要な基礎知識
73巻8号(2021年8月発行)
特集 脳腸相関—脳-身体の双方向性制御
73巻7号(2021年7月発行)
特集 グリアと神経—相補的な制御系として
73巻6号(2021年6月発行)
特集 Lower Spine Neurology
73巻5号(2021年5月発行)
増大特集 中枢神経の自己免疫性・炎症性疾患ハンドブック
73巻4号(2021年4月発行)
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73巻3号(2021年3月発行)
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73巻2号(2021年2月発行)
特集 筋炎と壊死性筋症
73巻1号(2021年1月発行)
特集 Neuro-Oncology
72巻12号(2020年12月発行)
特集 超高齢期の精神神経疾患を診る
72巻11号(2020年11月発行)
増大特集 脳の発振現象—基礎から臨床へ
72巻10号(2020年10月発行)
特集 COVID-19—脳神経内科医が診るための最新知識
72巻9号(2020年9月発行)
特集 皮質性小脳萎縮症へのアプローチ
72巻8号(2020年8月発行)
特集 サルコイドーシス
72巻7号(2020年7月発行)
増大特集 神経倫理ハンドブック
72巻6号(2020年6月発行)
特集 前頭側頭葉変性症の今日的理解
72巻5号(2020年5月発行)
特集 多発性硬化症の現在と未来
72巻4号(2020年4月発行)
増大特集 神経疾患の診断における落とし穴—誤診を避けるために
72巻3号(2020年3月発行)
特集 でこぼこの脳の中でおしくらまんじゅうする脳機能
72巻2号(2020年2月発行)
特集 αシヌクレイノパチーの新たな展開
72巻1号(2020年1月発行)
特集 神経難病をクスリで治す—薬物開発の現況と近未来への展望
71巻12号(2019年12月発行)
特集 小脳と大脳—Masao Itoのレガシー
71巻11号(2019年11月発行)
増大特集 ALS2019
71巻10号(2019年10月発行)
特集 認知症と遺伝
71巻9号(2019年9月発行)
特集 神経疾患のドラッグ・リポジショニング—新時代へ
71巻8号(2019年8月発行)
特集 パーキンソン病診療の現在地—200年の変遷と新規治療
71巻7号(2019年7月発行)
増大特集 人工知能と神経科学
71巻6号(2019年6月発行)
特集 補体標的治療の現状と展望
71巻5号(2019年5月発行)
特集 NPSLE
71巻4号(2019年4月発行)
増大特集 神経学のための皮膚アトラス
71巻3号(2019年3月発行)
特集 Spine Neurology
71巻2号(2019年2月発行)
特集 “スポーツ”を生み出す脳
71巻1号(2019年1月発行)
特集 人工知能の医療応用Update
70巻12号(2018年12月発行)
特集 主訴に沿う—俯瞰し収束する画像診断の目
70巻11号(2018年11月発行)
増大特集 脳科学で解き明かす精神神経症候
70巻10号(2018年10月発行)
特集 「左脳と右脳」の現在
70巻9号(2018年9月発行)
特集 脳神経内科診療に役立つ精神科の知識
70巻8号(2018年8月発行)
特集 レヴィ小体型認知症の新知見
70巻7号(2018年7月発行)
増大特集 記憶と忘却に関わる脳のしくみ—分子機構から健忘の症候まで
70巻6号(2018年6月発行)
特集 芸術を生み出す脳
70巻5号(2018年5月発行)
特集 非アルツハイマー型認知症の病理学
70巻4号(2018年4月発行)
増大特集 Antibody Update 2018
70巻3号(2018年3月発行)
特集 『認知症疾患診療ガイドライン2017』を読み解く
70巻2号(2018年2月発行)
特集 知っておきたい神経感染症
70巻1号(2018年1月発行)
特集 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群の今
69巻12号(2017年12月発行)
特集 運動異常症をみる—Web動画付録つき
69巻11号(2017年11月発行)
増大特集 こころの時間学の未来
69巻10号(2017年10月発行)
特集 成人てんかん—知っておきたい6つのトピック
69巻9号(2017年9月発行)
特集 ミクログリアと精神・神経疾患
69巻8号(2017年8月発行)
特集 遺伝性脊髄小脳失調症の病態と治療展望
69巻7号(2017年7月発行)
増大特集 あしたのアルツハイマー病治療
69巻6号(2017年6月発行)
特集 局在病変の神経心理学
69巻5号(2017年5月発行)
特集 Voxel-Based Morphometry—体積からわかること
69巻4号(2017年4月発行)
増大特集 ブロードマン領野の現在地
69巻3号(2017年3月発行)
特集 磁気刺激の新たな展開
69巻2号(2017年2月発行)
特集 Stroke-Like Diseases—鑑別時に注意を要する5病態
69巻1号(2017年1月発行)
特集 近年注目されている白質脳症
68巻12号(2016年12月発行)
特集 炎症性神経・筋疾患の新たな展開
68巻11号(2016年11月発行)
増大特集 連合野ハンドブック
68巻10号(2016年10月発行)
特集 アディクション—行動の嗜癖
68巻9号(2016年9月発行)
特集 自己免疫性脳炎・脳症
68巻8号(2016年8月発行)
特集 こころと汗
68巻7号(2016年7月発行)
増大特集 認知症の危険因子と防御因子
68巻6号(2016年6月発行)
特集 脳とフローラ
68巻5号(2016年5月発行)
特集 手の症候学—生理学・解剖学からみた新知見
68巻4号(2016年4月発行)
増大特集 治せる認知症
68巻3号(2016年3月発行)
特集 末梢神経の血管炎
68巻2号(2016年2月発行)
特集 筋疾患の認知機能障害
68巻1号(2016年1月発行)
特集 シャルコー・マリー・トゥース病
67巻12号(2015年12月発行)
特集 視床と高次脳機能
67巻11号(2015年11月発行)
増大特集 ギラン・バレー症候群のすべて—100年の軌跡
67巻10号(2015年10月発行)
特集 非・日常生活の脳科学
67巻9号(2015年9月発行)
特集 酵素補充療法
67巻8号(2015年8月発行)
特集 神経難病の終末期医療
67巻7号(2015年7月発行)
増大特集 神経疾患と感染症update
67巻6号(2015年6月発行)
特集 脳と「質感」
67巻5号(2015年5月発行)
特集 NCSE(非痙攣性てんかん重積状態)
67巻4号(2015年4月発行)
増大特集 大脳皮質vs.大脳白質
67巻3号(2015年3月発行)
特集 中枢神経の血管炎
67巻2号(2015年2月発行)
特集 「食べる」を考える
67巻1号(2015年1月発行)
特集 ニューロトキシコロジー
66巻12号(2014年12月発行)
特集 Orthopaedic Neurology—神経内科と整形外科の狭間で
66巻11号(2014年11月発行)
増大特集 神経症候学は神経学の“魂”である
66巻10号(2014年10月発行)
特集 分子を撃つ 神経疾患治療の新しい水平線
66巻9号(2014年9月発行)
特集 痙縮の臨床神経学
66巻8号(2014年8月発行)
特集 神経系の悪性リンパ腫update
66巻7号(2014年7月発行)
増大特集 アミロイド関連神経疾患のすべて―封入体筋炎からアルツハイマー病まで
66巻6号(2014年6月発行)
特集 ミラーニューロン
66巻5号(2014年5月発行)
特集 アセチルコリンと神経疾患―100年目の現在地
66巻4号(2014年4月発行)
増大特集 タッチ・ビジョン・アクション
66巻3号(2014年3月発行)
特集 神経筋疾患の超音波診断
66巻2号(2014年2月発行)
特集 糖尿病の神経学revisited
66巻1号(2014年1月発行)
特集 日常生活の脳科学
65巻12号(2013年12月発行)
特集 プロテイノパチーの神経病理学
65巻11号(2013年11月発行)
増大特集 Close Encounters―臨床神経学と臨床免疫学の遭遇と未来
65巻10号(2013年10月発行)
特集 神経系の発達メカニズム―最近の話題
65巻9号(2013年9月発行)
特集 Common diseaseは神経学の主戦場である―現状と展望
65巻8号(2013年8月発行)
特集 こころの時間学―現在・過去・未来の起源を求めて
65巻7号(2013年7月発行)
増大特集 あしたの脳梗塞
65巻6号(2013年6月発行)
特集 見せる・仕分ける―脳機能解析の新手法
65巻5号(2013年5月発行)
特集 てんかん―新しいパースペクティブ
65巻4号(2013年4月発行)
増大特集 Antibody Update
65巻3号(2013年3月発行)
特集 次世代シーケンサーによる神経変性疾患の解析と展望
65巻2号(2013年2月発行)
特集 血液脳関門研究の進歩
65巻1号(2013年1月発行)
特集 Corticobasal Syndrome
64巻12号(2012年12月発行)
特集 The Border-Land of Dementia
64巻11号(2012年11月発行)
増大特集 痛みの神経学―末梢神経から脳まで
64巻10号(2012年10月発行)
特集 辺縁系をめぐって
64巻9号(2012年9月発行)
特集 高次脳機能イメージングの脳科学への新展開
64巻8号(2012年8月発行)
特集 線条体の基礎と臨床
64巻7号(2012年7月発行)
増大特集 顔認知の脳内機構
64巻6号(2012年6月発行)
特集 睡眠と覚醒の脳内機構
64巻5号(2012年5月発行)
特集 神経疾患のバイオマーカー
64巻4号(2012年4月発行)
増大特集 パーキンソン病の新しい側面
64巻3号(2012年3月発行)
特集 アカデミアから新規治療の実現へ―トランスレーショナルリサーチの現状
64巻2号(2012年2月発行)
特集 生物学的精神医学の進歩
64巻1号(2012年1月発行)
特集 iPS細胞と神経疾患
63巻12号(2011年12月発行)
特集 神経心理学と画像解析の融合
63巻11号(2011年11月発行)
増大特集 筋疾患update
63巻10号(2011年10月発行)
特集 緩徐進行性高次脳機能障害の病態
63巻9号(2011年9月発行)
特集 脳卒中の最新画像診断
63巻8号(2011年8月発行)
特集 日本人の発見した神経症候
63巻7号(2011年7月発行)
増大特集 神経筋接合部―基礎から臨床まで
63巻6号(2011年6月発行)
特集 ニューロパチー
63巻5号(2011年5月発行)
特集 神経系と血管内リンパ腫
63巻4号(2011年4月発行)
増大特集 てんかんの新しい治療
63巻3号(2011年3月発行)
特集 サイバーナイフ治療
63巻2号(2011年2月発行)
特集 続・日本人の発見した神経疾患
63巻1号(2011年1月発行)
特集 血管腫
62巻12号(2010年12月発行)
特集 頸部頸動脈狭窄症の診断と治療
62巻11号(2010年11月発行)
増大特集 歩行とその異常
62巻10号(2010年10月発行)
特集 ブレインバンク
62巻9号(2010年9月発行)
特集 視神経脊髄炎(NMO)update
62巻8号(2010年8月発行)
特集 辺縁系脳炎
62巻7号(2010年7月発行)
増大特集 アルツハイマー病―研究と診療の進歩
62巻6号(2010年6月発行)
特集 改正臓器移植法の問題点とその対応
62巻5号(2010年5月発行)
特集 神経画像のピットフォール―見落としと読み過ぎ
62巻4号(2010年4月発行)
特集 傍腫瘍性神経筋疾患update
62巻3号(2010年3月発行)
特集 神経回路解析法の最近の進歩
62巻2号(2010年2月発行)
特集 ニューロリハビリテーションの最前線
62巻1号(2010年1月発行)
特集 神経救急
61巻12号(2009年12月発行)
特集 Somatotopy再考
61巻11号(2009年11月発行)
特集 前頭側頭葉変性症
61巻10号(2009年10月発行)
特集 片頭痛の予防療法
61巻9号(2009年9月発行)
特集 脳血管障害治療の進歩
61巻8号(2009年8月発行)
特集 神経・筋疾患の分子標的治療
61巻7号(2009年7月発行)
特集 脳腫瘍研究の最前線―遺伝子解析から治療まで
61巻6号(2009年6月発行)
特集 脊椎・脊髄外科の最近の進歩
61巻5号(2009年5月発行)
特集 Restless legs syndrome
61巻4号(2009年4月発行)
特集 大脳基底核―分子基盤から臨床まで
61巻3号(2009年3月発行)
特集 Microneurography(微小神経電図法)の臨床応用
61巻2号(2009年2月発行)
特集 神経系の再興感染症と輸入感染症
61巻1号(2009年1月発行)
特集 脳神経倫理
60巻12号(2008年12月発行)
特集 痙縮
60巻11号(2008年11月発行)
特集 脳卒中と遺伝子
60巻10号(2008年10月発行)
特集 若年者の脳卒中
60巻9号(2008年9月発行)
特集 知・情・意の神経学
60巻8号(2008年8月発行)
特集 脳硬膜動静脈瘻
60巻7号(2008年7月発行)
増大特集 学習と記憶――基礎と臨床
60巻6号(2008年6月発行)
特集 Crow-深瀬症候群(POEMS症候群)
60巻5号(2008年5月発行)
特集 「痛み」の研究と治療の最前線
60巻4号(2008年4月発行)
増大特集 神経系の発生とその異常
60巻3号(2008年3月発行)
特集 特発性正常圧水頭症(iNPH)―最近の話題
60巻2号(2008年2月発行)
特集 がん治療と神経障害
60巻1号(2008年1月発行)
特集 日本人の発見した神経疾患
59巻12号(2007年12月発行)
特集 損傷神経の再生―温存的治療法の開発
59巻11号(2007年11月発行)
特集 手根管症候群をめぐって
59巻10号(2007年10月発行)
増大特集 ALS―研究と診療の進歩
59巻9号(2007年9月発行)
特集 パーキンソン病の認知機能障害
59巻8号(2007年8月発行)
特集 パーキンソン病の分子遺伝学―最近の知見
59巻7号(2007年7月発行)
増大特集 情報伝達処理におけるグリアの機能と異常
59巻6号(2007年6月発行)
特集 職業性神経障害の新しい展開
59巻5号(2007年5月発行)
特集 脳画像最前線
59巻4号(2007年4月発行)
増大特集 最近注目される脳神経疾患治療の研究
59巻3号(2007年3月発行)
特集 分子イメージング
59巻2号(2007年2月発行)
特集 進行性多巣性白質脳症の新しい展開―PMLが治る時代へ向けて
59巻1号(2007年1月発行)
特集 高次視覚研究の最近の進歩