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文献詳細

雑誌文献

BRAIN and NERVE-神経研究の進歩63巻3号

2011年03月発行

連載 神経学を作った100冊(51)

ナイチンゲール『看護覚え書き』(1859)

著者: 作田学1

所属機関: 1日本赤十字社医療センター神経内科

ページ範囲:P.282 - P.283

文献概要

 ナイチンゲール(Florence Nightingale;1820-1910)はいうまでもなく,神経学者でもなければ,医師でもなかった。通常の医学史にも載っていないことが多い。しかしながら,患者なかんずくその多くが当時は不治であった神経病患者に与えた恩恵はどの神経学者にまさるとも劣りはしないだろう。例えば「労働者階級の看護について」という書物では神経疾患への言及が特に多くみられる。

 「脳障害の患者では,わずかの物音でもひどく悩まされることがある。」

参考文献

1) Florence Nightingale: Notes on Nursing: What it is, and what it is not. Harrison, London, 1859
2) McDonald L: Florence Nightingale on Public Health Care. Wilfrid Laurier University Press, Canada, 2004
3) Woodham-Smith C: Florence Nightingale 1820-1910. Constable, London, 1968.(本書の訳本は武山満智子, 小南吉彦(訳): F.ナイチンゲールの生涯. 現代社, 東京, 1981)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1344-8129

印刷版ISSN:1881-6096

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