文献詳細
連載 神経学を作った100冊(51)
文献概要
ナイチンゲール(Florence Nightingale;1820-1910)はいうまでもなく,神経学者でもなければ,医師でもなかった。通常の医学史にも載っていないことが多い。しかしながら,患者なかんずくその多くが当時は不治であった神経病患者に与えた恩恵はどの神経学者にまさるとも劣りはしないだろう。例えば「労働者階級の看護について」という書物では神経疾患への言及が特に多くみられる。
「脳障害の患者では,わずかの物音でもひどく悩まされることがある。」
「脳障害の患者では,わずかの物音でもひどく悩まされることがある。」
参考文献
1) Florence Nightingale: Notes on Nursing: What it is, and what it is not. Harrison, London, 1859
2) McDonald L: Florence Nightingale on Public Health Care. Wilfrid Laurier University Press, Canada, 2004
3) Woodham-Smith C: Florence Nightingale 1820-1910. Constable, London, 1968.(本書の訳本は武山満智子, 小南吉彦(訳): F.ナイチンゲールの生涯. 現代社, 東京, 1981)
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