文献詳細
Neurological CPC
突然の左片麻痺,頭痛,便失禁で発症し,右中大脳動脈領域に広範なearly CT sign,右内頸から中大脳動脈に高度の狭窄を認めた62歳男性例
著者: 松村謙1 金澤俊郎2 内原俊記2 藤ヶ崎純子3 横地正之4 河村満5 後藤淳6 織茂智之7 福田隆浩3 鈴木正彦8
所属機関: 1中野総合病院神経内科 2東京都神経科学総合研究所神経学 3東京慈恵会医科大学神経病理 4財団法人東京保健医療公社荏原病院神経内科 5昭和大学医学部内科学講座神経内科学部門 6東京都済生会中央病院神経内科 7関東中央病院神経内科 8東京慈恵会医科大学青戸病院神経内科
ページ範囲:P.509 - P.517
文献概要
司会 (藤ヶ崎) それでは,臨床のプレゼンテーションからお願いします。
主治医 (松村) 症例は死亡時62歳の男性です。主訴は左片麻痺と右頭痛です。既往歴は,40歳頃に不整脈を指摘されたそうですが,詳細は本人もわからないとのことでした。
生活歴ですが,日本酒を1日5合,30歳頃から禁煙されていて,それ以前の喫煙量は明らかではありません。アレルギーはなく,職業は,ときどき設備業をされていて,家族歴に特記すべきものはありません。
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