文献詳細
連載 神経学を作った100冊(55)
文献概要
ヴュルピアン(Edmé Félix Alfred Vulpian;1826-1887)は,1826年1月5日にパリで作家の父のもとに生まれた。この父は天然痘のワクチンを拒絶したために,天然痘で早くに亡くなったといわれている。そのため,ヴュルピアンら4人の子どもは貧困の中で育った。
ヴュルピアンはエコール・ノルマールの入学試験に失敗し,生計を立てるためにテクニシャンとして国立博物館に職を得た。ここで一緒に働いていたのがフルランス(Marie Jean Pierre Flourens;1794-1867)であり,このフルランスの影響で19歳のときに医学校に入ることになる。そして1853年に第3脳神経~第10脳神経の起始部についての学位論文を書いた。1857年に病院医師,1860年に教授資格を取り,1866年にクルーベイエ(Jean Cruveilhier;1791-1874)の後任として病理解剖学の教授になった。また,1862年から彼はシャルコー(Jean-Martin Charcot;1825-1893)とともにサルペトリエール病院の管理を引き継いだ2)。
ヴュルピアンはエコール・ノルマールの入学試験に失敗し,生計を立てるためにテクニシャンとして国立博物館に職を得た。ここで一緒に働いていたのがフルランス(Marie Jean Pierre Flourens;1794-1867)であり,このフルランスの影響で19歳のときに医学校に入ることになる。そして1853年に第3脳神経~第10脳神経の起始部についての学位論文を書いた。1857年に病院医師,1860年に教授資格を取り,1866年にクルーベイエ(Jean Cruveilhier;1791-1874)の後任として病理解剖学の教授になった。また,1862年から彼はシャルコー(Jean-Martin Charcot;1825-1893)とともにサルペトリエール病院の管理を引き継いだ2)。
参考文献
1) Vulpian A: Maladies de Systeme Nerveux (Maladies de la Moelle), Octave Doin, Paris, 1879, p512, Tome second, ibid, 1886, p798
2) Walter Freeman: Alfred Vulpian, In The founders of neurology, Haymaker W, Schiller F (eds), second ed., CC Thomas Springfield, 1970
3) Vulpian A: Leons sur L'Appareil Vaso-Moteur (Physiologie et Pathologie) faites a la Faculte de Medecine de Paris. Tome 1, Germer Bailliere, Paris, pXIV+571, Tome 2, ibid, p775
4) Vulpian A: Leons sur la Physiologie generale et comparee du Systeme Nerveux faites au Museum D'Histoire Naturelle. Germer Bailliere, Paris, 1866, p920
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