文献詳細
Neurological CPC
薬剤性パーキンソン症状との鑑別が問題となった軽度認知障害の87歳男性
著者: 神谷久雄1 村山繁雄2 舟邉さやか3 齊藤祐子4 福田隆浩5 横地正之6 河村満7 後藤淳8 織茂智之9 藤ヶ﨑純子5 鈴木正彦10 星野晴彦11
所属機関: 1東京都健康長寿医療センター神経内科 2東京都健康長寿医療センター研究所 3東京都健康長寿医療センター高齢者ブレインバンク 4国立精神・神経医療センター病院臨床検査部 5東京慈恵会医科大学神経病理 6財団法人東京都保健医療公社荏原病院神経内科 7昭和大学医学部内科学講座神経内科学部門 8済生会横浜市東部病院脳神経センター脳血管内科 9関東中央病院神経内科 10東京慈恵会医科大学葛飾医療センター神経内科 11東京都済生会中央病院神経内科
ページ範囲:P.1435 - P.1442
文献概要
司会(福田) 臨床経過からお願いいたします。
臨床医(神谷) 症例は87歳の男性です。
現病歴ですが,2008年3~4月の花見時期頃から歩行が遅くなり,電車やバスなど公共の乗り物に乗らなくなりました。それでも,気候のよいときは1日3,000~4,000歩程度,近所を散歩していました。杖歩行でしたが転倒はしていません。
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