Ⅰ.パーキンソン病の病態生理のとらえ方の最近の変化と非運動症状
パーキンソン病(Parkinson disease:PD)は,その4大症候,すなわち振戦,固縮,無動,姿勢反射障害が示すとおり,錐体外路系障害による運動疾患として長い間認知されてきた。その病態生理も,黒質緻密相ドパミン含有神経細胞の変性を主病変とする疾患であり,ドパミン補充療法さえうまく行けばその治療は完遂すると考えるのが一般的であった。しかし,近年の研究により,黒質が障害されるはるか以前から,嗅覚,自律神経系などが障害され,徐々に脳幹をさかのぼるように病変が進み,黒質が障害されて初めて運動症状が出現するというBraak仮説が脚光を浴びることになった。この仮説では,病変の進行は黒質にとどまらず,さらに上行してMeynert核,扁桃体,大脳皮質と進み,知的機能低下や幻覚,妄想などをきたすとの推論がある。一方,たとえ孤発性PDであっても,その発症,進展形式は一律ではなく,α-シヌクレオパチーという観点からPDをみた場合,Lewy小体は皮質から下降するため精神症状が先行し,のちに運動症状が発現する場合があるとの考えもある。さらに,ドパミン系以外の神経伝達物質の異常がどのように関与するのかもほとんどわかっていない。
運動症状以外のこれらの症状は,患者のQOL(quality of life)低下の一因ともなっているばかりか,これらの症状を早期に発見することが早期治療につながるとも考えられつつある。PDの非運動症状はTable1のようにまとめられるが,本特集はテーマを「パーキンソン病の新しい側面」と題し,そのトピックスのみを述べることとする。したがって,非運動症状のすべてを網羅する特集ではないことをはじめにお断りしておく。
雑誌目次
BRAIN and NERVE-神経研究の進歩64巻4号
2012年04月発行
雑誌目次
増大特集 パーキンソン病の新しい側面
序
著者: 平田幸一
ページ範囲:P.317 - P.318
パーキンソン病における認知機能障害
著者: 阿部修士 , 森悦朗
ページ範囲:P.321 - P.331
はじめに
パーキンソン病(Parkinson disease:PD)を最初に報告したイギリスのJames Parkinsonは,“An essay on the shaking palsy”の中で,PDでは知的機能は障害されないと記載している1)。しかしながら,PDの生命予後の改善に伴って認知症の発現が問題として浮かび上がり,神経心理学的研究の発展に伴って病初期から多様な認知機能障害を呈することも広く認知されるようになった。
これまでの研究では主に,遂行機能,記憶,視空間機能,言語といった認知機能障害の有無が検討されており,特に最近では社会的認知機能についての知見も報告されている。本稿では,PDにおけるこれら各種認知機能に関する先行研究を概説し,その背景にある神経基盤について考察する。PDにおける認知症も重要な問題ではあるが,ここではその基盤となっている認知機能障害を分析することとし,認知症を伴うPDについて直接は触れない。
パーキンソン病におけるうつと不安
著者: 加治芳明 , 平田幸一
ページ範囲:P.332 - P.341
はじめに
パーキンソン病(Parkinson disease:PD)は緩徐に進行する安静時振戦,筋固縮,無動,姿勢反射障害という4大症候を呈する錐体外路系の進行性変性疾患であり,日本の有病率は人口10万人あたり約120~150人である。PDは幅広い世代で発症し得る疾患だが,高齢になるほど発症率および有病率は増加する傾向にあり,本邦では社会の高齢化に伴い患者数が増加している。病理学的には中脳黒質緻密質のドパミン(dopamine)分泌細胞の変性が主体であるが,ノルアドレナリン系(青斑核),セロトニン系(背側縫線核),アセチルコリン系(Meynert基底核)の各ニューロンの変性~消失が組み合わさって生じており,その結果運動系ならびに非運動系のさまざまな障害が生じる。
近年,PDにおける非運動症状(nonmotor symptoms:NMS)の存在はより重要視されており,気分障害をはじめとして,認知機能障害,精神症状,自律神経障害,感覚障害など多枝にわたる。これらNMSは,PDの進行期の症状のみならず,ごく病初期の段階から認知・情動・行動面を含めた非運動系の機能にも問題がみられることが報告されており,予防医学的な観点からもNMSの早期発見,早期診断は重要であるとされている1)。NMSの気分障害の中でもうつ病(うつ状態)や意欲低下,パニック障害を含む不安障害は,報告ごとの差はあるが高率に合併しやすく,患者のQOL(quality of life)や家族の介護負担に悪影響を与える大きな要因として認識されている。また,これらと運動症状は相乗的に影響しあうと言われており,不適切な対応は治療そのものに悪影響を与えかねない。
本稿では,PDに伴うNMSの中からうつと不安障害を中心に,その病態や治療について当施設での検討結果を踏まえながら概説する。
パーキンソン病の睡眠障害
著者: 鈴木圭輔 , 宮本雅之 , 宮本智之 , 岩波正興 , 作田英樹 , 平田幸一
ページ範囲:P.342 - P.355
はじめに
パーキンソン病(Parkinson disease:PD)では,中脳黒質ドパミン神経変性による運動症状のほかに,非運動症状であるうつ,認知機能障害,睡眠障害,嗅覚障害が高率に合併する。これらの症状は生活の質に与える影響も大きいことから,その重要性が認識されてきている。また,これらの症状は運動症状に先行する場合もあり,非ドパミン系の障害が示唆される。そして,一部の症状ではドパミン作動薬の効果も得られ,運動症状とともに今後の重要な治療ターゲットである1)。
近年のPD約1,000例を対象にした大規模研究では,約99%が非運動症状を合併し,睡眠障害は約64%にみられた2)。一方で,多くの非運動症状は問診調査が施行されるまで認識されず,通常診療では見すごされている可能性が指摘されている3,4)。
PDにおける睡眠状態の悪化,夜間の運動症状,日中の眠気の存在は,既にJames Parkinsonの原著“An essay on the shaking palsy”5)に記載されている。睡眠障害はPDの主要な非運動症状であり,日中の運動機能とともに6),または独立して7),PD患者の生活の質を損なう大きな要因であると報告されている。日中の過度の眠気,突発性睡眠は,1999年のFruchtら8)による非麦角系ドパミンアゴニスト服用中のPD患者の自動車事故の報告から,ドパミン作動薬との関連が見出され,社会的に注目を集めた。その後の研究によりすべてのドパミン作動薬が眠気を起こす可能性があり,疾患自体の影響として眠気を生じることが明らかになっている。
1996年にはSchenckら9)により,夜間の夢の行動化を起こす,REM睡眠行動異常症(rapid eye movement sleep behavior disorder:RBD)がPDを含む神経変性疾患の前駆病態である可能性が示唆された。レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome:RLS)は,地域差はあるが,一般人口に比してPDに多く合併すると報告され,ドパミン系障害が共通する病態であるのかどうかは興味深い点である。また,ベッドサイドで施行可能である睡眠障害の評価方法として,Chaudhuriら10)が開発したParkinson's disease sleep scale(PDSS)は,PDに関連した夜間症状の評価に適切なツールとして広く用いられており,最近改訂版であるPDSS-2が公表された11)。本稿では,PDの睡眠障害における病態・治療について述べる。
パーキンソン病とレム睡眠行動異常症の嗅覚障害
著者: 宮本智之
ページ範囲:P.356 - P.363
はじめに
パーキンソン病(Parkinson disease:PD)の振戦,筋固縮,運動寡少,姿勢反射障害という運動症状(4徴)に対して, 嗅覚機能異常は非運動症状の中の1つである。PD患者の嗅覚異常の頻度はほぼ100%に近く,早期症状あるいは診断のバイオマーカーとして感度が高い。そして, PDにおける嗅覚機能障害の程度は,認知機能障害への進展を予測できたり,各種パーキンソニズムをきたす疾患との鑑別に役立ったりする可能性が最近の知見で注目される。2003年Braakら1)は,Lewy小体の主要構成成分であるαシヌクレインの蓄積部位を, 嗅球,下部脳幹, 辺縁系, 大脳皮質と調べ,PDの病初期で必ず嗅球に病理変化が出現することを見出した。 さらに近年,Doty2)によりPDの病態機序に関する嗅覚路仮説も提唱されている。
実際の臨床的評価では,1975年Ansariら3)が,PD22例に対し段階希釈した酢酸アミルを用いて嗅覚閾値の異常を指摘した。それ以降,PDと臨床的な嗅覚機能異常の関係については海外からの報告がほとんどである。本邦においては,1991年のMurofushiら4)以降報告はなく,2007年からPDにおける研究報告が散見されるようになった(Table1)5-11)。
パーキンソン病の痛みと感覚異常
著者: 吉井文均
ページ範囲:P.364 - P.372
はじめに
パーキンソン病(Parkinson disease:PD)の痛み・感覚異常については,Charcotが“PDは単に運動障害の疾患にとどまらず,感覚の異常も伴う悲惨な疾患である”と記述しているように,日常に診療でもよく経験する症状の1つである。特に,痛みは患者の日常生活動作(activities of daily living:ADL)に支障をきたし,生活の質(quality of life:QOL)を低下させ,時に運動症状にも影響を与える。PDの非運動症状である睡眠障害やうつ,不安,パニックの原因として関わることも多い。PD患者が自殺することは少ないが,痛みが原因で自殺した症例も知られている3)。
PDの痛みに関しては既に2つの総説を書いているので1,2),本稿では少し視点を変え,また痛みに限らずPD患者の訴える感覚異常も含めて述べる。
パーキンソン病治療に伴う脱抑制性の行動異常
著者: 藤本健一
ページ範囲:P.373 - P.383
はじめに
ドパミン補充療法(dopamine replacement therapy:DRT)や脳深部刺激(deep brain stimulation:DBS)によって,パーキンソン病(Parkinson disease:PD)の治療はここ10年で大きく進歩した。その結果,運動症状が飛躍的に改善する一方で,脱抑制性の行動異常が注目を集めるようになった。本稿では,その現状について概説する。
パーキンソン病患者におけるfatigueと体重減少
著者: 大熊泰之
ページ範囲:P.384 - P.393
はじめに
近年,運動症状のみならず,数々の非運動症状がパーキンソン病(Parkinson disease:PD)患者の生活の質(quality of life:QOL)を低下させることが注目されている。その中でもfatigue(疲れやすさ/疲労感)はPD患者の半数近くにみられ,QOLを低下させる症状の1つである1,2)。医師,患者家族,介護者は,PDが疲れやすい病気であることをよく知っていないと,あたかも患者が怠けているように感じてしまう。外国では1993年ごろからfatigueの論文が散見され,わが国ではAbeらが比較的早期からこの問題をとりあげている3)。
一方,体重減少(痩せ)もPDでは頻繁にみられる現象であり,悪性腫瘍の併発を疑って全身検索をしても何もみつからないことをよく経験する。したがって多くの場合,PDそのものによる変化と考えられる。体重減少については,はじめはレボドパ(levodopa)服用の副作用として注目され4,5),その後1990年代に入って研究論文が増えている。本邦では師尾ら6),野崎ら7)の研究,柏原の総説8)がある。Fatigueと体重減少は相互に関係し得るが,本稿では別々に論じることとする。
パーキンソン病の自律神経症状
著者: 山元敏正 , 田村直俊
ページ範囲:P.394 - P.402
はじめに
パーキンソン病(Parkinson disease:PD)では錐体外路症状だけではなく,精神症状,嗅覚障害,自律神経症状などさまざまな非運動症状を認める。とりわけ自律神経症状については,便秘がPD発症前に出現する可能性1)や心臓交感神経が早期に障害される2)ことが明らかになっている。これらの成績に加えて,Braakら3)のLewy小体の進展仮説によれば,PDの自律神経障害は末梢から中枢側へと病変が進展して行く可能性があり,非常に注目されている領域である。本稿ではPDの自律神経症状の特徴について,最近の知見を踏まえ概説する。
パーキンソン病におけるMIBG心筋シンチグラフィの意義
著者: 織茂智之
ページ範囲:P.403 - P.412
はじめに
神経疾患における[123Ⅰ]meta-iodobenzylguanidine心筋シンチグラフィ(MIBG心筋シンチ)の『脳と神経』誌2004年の総説以来7年が経過した1)。この間パーキンソン病(Parkinson disease:PD)および類縁疾患におけるMIBG心筋シンチの研究は格段の進歩を遂げた。すなわち臨床研究では,①MIBG集積とPDの運動症状,非運動症状,ほかの検査法との関連について検討されたこと,②薬物負荷試験により,PD患者において心臓交感神経の脱神経過敏が証明されたこと,③家族性PDにおけるMIBG集積の報告が追加されたこと,④レム睡眠行動障害(RBD:rapid eye movement sleep behavior disorder)ではMIBG集積が低下することが報告がされたこと,⑤認知症における知見が追加されてきていること,である。
基礎研究では,①PDやLewy小体型認知症(dementia with Lewy body:DLB)などのLewy小体病におけるMIBG集積低下の病理形態学的な根拠が明らかにされたことにより,MIBG集積低下がLewy小体病のバイオマーカーとしての信頼性が高まったこと,②家族性PDにおける心臓交感神経の知見が追加されたこと,③心臓交感神経の変性機序が明らかにされつつあること,④PDにおけるMIBG集積低下の病態機序を明らかにする目的で,動物実験が行われたことなどである。さらに,MIBG心筋シンチの臨床・基礎研究を通じて,PDの病理学的な変化が中枢神経系のみならず末梢諸臓器にも及んでいる,すなわちPDは全身病であることが再認識させられた。
本稿では,前回の総説1)に倣い臨床と基礎にわけそれぞれについて解説し,最後にMIBG心筋シンチの臨床的意義について触れたい。
パーキンソン病と中脳エコーの変化
著者: 井澤(大川)眞沙江 , 三輪英人
ページ範囲:P.413 - P.422
はじめに
近年,中脳黒質の経頭蓋超音波検査(transcranial sonography:TCS)がパーキンソン病(Parkinson's disease:PD)の診断において注目を集めている。PD患者において特徴的な黒質の高輝度変化が認められることが1995年に初めて『Neurology』誌に発表された1)。当時は,CTやMRIなどのより精密な画像検査で検出できない異常が超音波検査で検出されることに対し,多分に懐疑的な意見が多かった2)。しかし,高性能の超音波診断装置の普及に伴い,多くの施設で追認がなされ,今日TCSはPDの診断において信頼し得る検査と考えられつつある。TCSは,PD発症早期,さらには発症前の診断に役立つ可能性も期待されることから,今後ますます重要性を増すと考えられる。ここではTCSの検査手技,画像所見や,その病態,臨床的意義について最近の報告をもとに述べる。
パーキンソン病と脳機能画像
著者: 馬場徹 , 武田篤
ページ範囲:P.423 - P.432
はじめに
パーキンソン病(Parkinson disease:PD)は中脳黒質の神経細胞脱落とLewy小体の出現を病理学的特徴とする神経変性疾患である1)。Lewy小体の主要構成成分であるαシヌクレインの蓄積に着目すると,PDでは中脳黒質だけでなく嗅球や大脳皮質・脊髄・末梢神経など広範な神経系に変性が生じることが明らかとなってきた2)。
脳機能画像は,このような病理変化によって生じる脳の構造的・機能的異常をin vivoで評価できる手法の1つであり,近年の解析技術の進歩に伴ってPDの早期診断を目指すうえで重要なツールとなっている。
われわれは以前から,東北大学病院神経内科外来に通院中のPD患者における脳構造および脳糖代謝の経時的変化についての縦断研究を続けている。本稿では,PDおよび類縁疾患における脳機能画像研究の報告について自検例も含めて概説したい。
パーキンソン病における脳波・事象関連電位による解析
著者: 亀井聡
ページ範囲:P.433 - P.443
はじめに
パーキンソン病(Parkinson disease:PD)の原著では,“senses and the intellect remain uninjured”と記載された。しかしその後,認知症(dementia)を含む認知機能障害(cognitive impairment)は,本症の非運動徴候の1つとして知られ,患者の日常生活動作(activities of daily living:ADL)を阻害する大きな要因として注目されている。このようなPDの認知機能を検討する手法として,脳波(electroencephalogram:EEG)を基盤にした脳波周波数解析(quantitative EEG:qEEG)や事象関連電位(event-related potentials:ERP)が挙げられる。本稿では,PDにおけるqEEGとERPについて最近の動向を踏まえ概説する。
Braak仮説と非運動症状
著者: 齊藤祐子 , 村山繁雄
ページ範囲:P.444 - P.452
緒言
1.αシヌクレイン抗体免疫染色
Lewy小体病は,Lewy小体の出現を体の中のいずれかの部位に認める疾患の総称との立場を本稿ではとる(Fig.1)1,2)。Park1の原因遺伝子として同定されたαシヌクレイン3)に対する抗体を用いた免疫染色により,Lewy小体の主要構成要素がαシヌクレインであることが同定された4)。さらに,単離Lewy小体に対する単クローン抗体LB509が,αシヌクレインのシークエンスを認識することが確認され5),のちに115~122のシークエンスであることが明らかとなった6)。αシヌクレインは,シナプス前終末に存在することが生理学的に知られている。LB509では,ニューロピルが顆粒状に染色される背景の中に,Lewy小体が濃染される染色性を示す(Fig.2)。
神経細胞障害の立場からは,アミロイドβ蛋白研究からのフィードバックにより,αシヌクレインオリゴマーが重要である7)。そして現在では,Lewy小体自体は無毒化のプロセスとして神経細胞内に隔離されたもの,との考えが主流である。したがって,Lewy小体の存在は,その部位にαシヌクレイン関連神経細胞障害が存在することのマーカーとなる。さらに,αシヌクレインがシナプス前終末に存在し,かつその部位にもαシヌクレインオリゴマーの存在が示唆されている点からは8),神経細胞死より神経伝導障害のほうが病態の主体であることを示唆する。
非運動症状早期発見は早期治療につながるか?
著者: 長谷川一子
ページ範囲:P.453 - P.461
はじめに
パーキンソン病(Parkinson's disease:PD)は神経変性疾患の中でも頻度が高く,かつ,人口の老齢化に伴い有病率が増加することが知られている。PDの運動症状が発現する以前から神経病理学的変化は生じており,PDの運動症状発現時には中脳黒質緻密層(substantia nigra pars compacta:SNc)の神経細胞数は,諸説あるものの既に40~60%前後まで減少しているとされる。Fig.1には多くの神経科学者が想定している神経細胞数とPD症状発現に関する図のうちDeLongらの例を示す1)。Fig.1に示す経過図は,主としてPDの運動症状についての想定であるが,近年のBraakら2)の仮説とPDの運動症状に先行する非運動症状との関連において,よく合致することが認識されている。すなわち,Braakらによれば,PD発症はアミン系作動神経である末梢自律神経,もしくは嗅神経のαシヌクレイン関連病理の発現を起源としている(Fig.2)。なお,BraakらはこのPD病変の進展様式を検討するうえで,認知症がみられる症例は除外している。そのため,いわゆるDLB(dementia with Lewy bodies)で想定される皮質から脳幹へ下降するような病巣の進展については述べていない。
本稿は,Delongの図とBraakの仮説から想定される,PD発症前診断とPDの発症前もしくは早期治療の可否を命題とされている。他稿に述べられているように,それぞれの症候や検査所見からPDの早期診断はある程度可能と考えられるが,PDの確定診断については現時点では困難であると言わざるを得ない。臨床的にPDの4主症状を認め,PDと臨床診断し,L-dopaへの反応が当初よくても,経過を追ううちにほかのパーキンソニズムをきたす疾患であると臨床診断を訂正することも時に経験する。しかし,PDの発症を抑制,あるいは病状の進行を緩徐にする方策を講じるにあたっては,運動症状発現以前になんらかの介入をすることが必要である。では,実際の臨床ではどの時点でいかに介入すべきであろうか? 介入時期を考えるためには何を知っておく必要があるだろうか? 1つにはPDの自然史を理解しておくことが必須であるように思う。そして,介入を行った際の効果判定にも,PDの自然史を理解しておくことが必要である。PDの自然史は,薬物療法や生活環境などが時代によって変化している。そのため,どの時代におけるどのようなPDの自然史であるかが問題となる可能性がある。ここではまず,PDの自然史について利用可能な最近のデータを示し,バイオマーカーとしての非運動症状(non-motor symptom)について考案する。
総説
Corticobasal syndrome―最近の進歩と今後の課題
著者: 饗場郁子
ページ範囲:P.462 - P.473
はじめに
大脳皮質基底核変性症(corticobasal degeneration:CBD)は1968年にReveizら1)により臨床病理学的に独立した疾患として報告された。その後,剖検例の蓄積によりCBDの臨床像は極めて多彩であることが明らかとなり(Fig.1)2-10),一方CBDの典型的臨床像(=corticobasal syndrome:CBS3))を呈する背景疾患もさまざまである(Fig.2)ことがわかってきた2,3,6,11-20)。そのため臨床診断名と病理診断名を区別し,CBSは臨床診断名,CBDは病理診断名として使われるようになっている3)。本総説はCBSについて,現在までにわかっていることと今後の課題を概説したい。
特別鼎談
100年目のレヴィ小体研究
著者: 河村満 , 中野今治 , 水野美邦
ページ範囲:P.474 - P.485
2012年はレヴィ(Fritz Heinrich Lewy;1885-1950)がのちにレヴィ小体と呼ばれる封入体を発見してから100年目の記念すべき年にあたる。そこで,レヴィ小体研究をテーマに鼎談を開き,原著を紐解くところから,最新の治療までお話しいただいた。
神経画像アトラス
Non-bifurcating cervical carotid arteryの1例
著者: 遠藤英樹 , 大熊理弘 , 髙田英和 , 北條敦史 , 岡亨治 , 村上宣人 , 相本康晴 , 光増智 , 関口雅 , 武田利兵衛 , 中村博彦
ページ範囲:P.486 - P.487
〈患 者〉63歳,男性
2カ月前に脳梗塞(右後大脳動脈閉塞→再開通)で入院歴がある。ふらつき,左半身の痺れが出現したため,翌日,当院を受診した。左顔面・上下肢の感覚障害と構音障害を認めた。MRI拡散強調画像で右橋背側に高信号域を認め(Fig.1),脳梗塞と診断した。短期間の再発であったため,血管造影検査を施行した。
連載 神経学を作った100冊(64)
ガワーズ『てんかんと,他の慢性痙攣性疾患』(1881)
著者: 作田学
ページ範囲:P.488 - P.489
ガワーズが1881年に出版したこの書物には,彼の経験した,1,450例のてんかん患者の経験がぎっしりと詰まっている1)。この一部はGulstonian lectureとして1880年にロンドンのRoyal College of Physiciansで報告されたものであるが,それを全面的に書き換え,xiv+309頁の書籍として刊行した。このときガワーズが36歳の若さであったことを考えると,彼の臨床努力がいかに完璧を期するものであったかが偲ばれる。
この書物に欠けているものがあるとすれば,それは脳波であろうが,これは1929年のハンス・ベルガー(Hans Berger;1873-1941)による脳波の発見を待たねばならない。
--------------------
次号予告 フリーアクセス
ページ範囲:P.432 - P.432
投稿規定 フリーアクセス
ページ範囲:P.490 - P.491
「読者からの手紙」募集 フリーアクセス
ページ範囲:P.491 - P.491
あとがき フリーアクセス
著者: 河村満
ページ範囲:P.492 - P.492
今月号は,年に3回ある増大特集号です。本号のテーマ「パーキンソン病の新しい側面」は,平田幸一先生にゲスト・エディターとしてご企画いただきました。
パーキンソン病には,認知機能障害,うつ,パニックなど運動障害以外のさまざまな症候がみられることが,最近注目されています。それらを鳥瞰することが,「新しい側面」からパーキンソン病をとらえることだという平田先生の主張がよく表現されている特集になっています。その背景を考えるうえで,Braak仮説の重要性が指摘され,これら非運動症状の早期発見が早期治療につながるか否かも議論されています。
著作財産権譲渡承諾書 フリーアクセス
ページ範囲:P. - P.
読者アンケート用紙 フリーアクセス
ページ範囲:P. - P.
基本情報

バックナンバー
76巻12号(2024年12月発行)
特集 芸術家と神経学Ⅱ
76巻11号(2024年11月発行)
特集 ALS 2024
76巻10号(2024年10月発行)
特集 どうして効くんだろう
76巻9号(2024年9月発行)
特集 治療可能な認知症としてのアルツハイマー病
76巻8号(2024年8月発行)
特集 Common diseaseは神経学の主戦場である—revisited
76巻7号(2024年7月発行)
特集 ニューロ・バイオイメージング—技術と応用
76巻6号(2024年6月発行)
特集 注意と注意障害
76巻5号(2024年5月発行)
増大特集 末梢神経・筋肉の自己免疫性・炎症性疾患ハンドブック
76巻4号(2024年4月発行)
特集 神経病理最前線
76巻3号(2024年3月発行)
特集 きちんと説明ができますか?
76巻2号(2024年2月発行)
特集 特発性正常圧水頭症の現在
76巻1号(2024年1月発行)
特集 新時代の重症筋無力症と関連疾患の診療
75巻12号(2023年12月発行)
特集 アガサ・クリスティーと神経毒
75巻11号(2023年11月発行)
特集 アロスタシス—ホメオスタシスを超えて
75巻10号(2023年10月発行)
特集 メタバースへの招待
75巻9号(2023年9月発行)
特集 妊娠と神経疾患
75巻8号(2023年8月発行)
特集 アルツハイマー病は本当に早期発見できるのか
75巻7号(2023年7月発行)
特集 Antibody Update 2023 Part2 末梢編
75巻6号(2023年6月発行)
特集 Antibody Update 2023 Part1 中枢編
75巻5号(2023年5月発行)
増大特集 神経・精神領域の薬剤ハンドブック
75巻4号(2023年4月発行)
特集 All About Epilepsy
75巻3号(2023年3月発行)
特集 慢性疼痛
75巻2号(2023年2月発行)
特集 多系統萎縮症の新診断基準とこれからの診療
75巻1号(2023年1月発行)
特集 よく出会う不随意運動を知る
74巻12号(2022年12月発行)
特集 映画を観て精神・神経疾患を知る
74巻11号(2022年11月発行)
特集 RFC1遺伝子関連スペクトラム障害
74巻10号(2022年10月発行)
特集 ウイルス性脳炎・脳症2022
74巻9号(2022年9月発行)
特集 動的環境への適応系としての歩行
74巻8号(2022年8月発行)
特集 迷走神経の不思議
74巻7号(2022年7月発行)
特集 COVID-19—脳神経内科医が診るための最新知識2022
74巻6号(2022年6月発行)
特集 脳神経内科医に求められる移行医療
74巻5号(2022年5月発行)
増大特集 次の一手—神経筋疾患難治例をどのように治療するか
74巻4号(2022年4月発行)
特集 脳科学リテラシーを高めるために
74巻3号(2022年3月発行)
特集 中枢性自律神経障害update
74巻2号(2022年2月発行)
特集 温度を感じる脳と身体の科学
74巻1号(2022年1月発行)
特集 脳神経内科医のキャリアパスとリーダーシップ
73巻12号(2021年12月発行)
特集 芸術家と神経学
73巻11号(2021年11月発行)
特集 「目」の神経学
73巻10号(2021年10月発行)
特集 中枢神経・末梢神経の悪性リンパ腫
73巻9号(2021年9月発行)
特集 脳卒中治療に必要な基礎知識
73巻8号(2021年8月発行)
特集 脳腸相関—脳-身体の双方向性制御
73巻7号(2021年7月発行)
特集 グリアと神経—相補的な制御系として
73巻6号(2021年6月発行)
特集 Lower Spine Neurology
73巻5号(2021年5月発行)
増大特集 中枢神経の自己免疫性・炎症性疾患ハンドブック
73巻4号(2021年4月発行)
特集 片頭痛・群発頭痛治療の新たな夜明け
73巻3号(2021年3月発行)
特集 マルチリンガルブレイン
73巻2号(2021年2月発行)
特集 筋炎と壊死性筋症
73巻1号(2021年1月発行)
特集 Neuro-Oncology
72巻12号(2020年12月発行)
特集 超高齢期の精神神経疾患を診る
72巻11号(2020年11月発行)
増大特集 脳の発振現象—基礎から臨床へ
72巻10号(2020年10月発行)
特集 COVID-19—脳神経内科医が診るための最新知識
72巻9号(2020年9月発行)
特集 皮質性小脳萎縮症へのアプローチ
72巻8号(2020年8月発行)
特集 サルコイドーシス
72巻7号(2020年7月発行)
増大特集 神経倫理ハンドブック
72巻6号(2020年6月発行)
特集 前頭側頭葉変性症の今日的理解
72巻5号(2020年5月発行)
特集 多発性硬化症の現在と未来
72巻4号(2020年4月発行)
増大特集 神経疾患の診断における落とし穴—誤診を避けるために
72巻3号(2020年3月発行)
特集 でこぼこの脳の中でおしくらまんじゅうする脳機能
72巻2号(2020年2月発行)
特集 αシヌクレイノパチーの新たな展開
72巻1号(2020年1月発行)
特集 神経難病をクスリで治す—薬物開発の現況と近未来への展望
71巻12号(2019年12月発行)
特集 小脳と大脳—Masao Itoのレガシー
71巻11号(2019年11月発行)
増大特集 ALS2019
71巻10号(2019年10月発行)
特集 認知症と遺伝
71巻9号(2019年9月発行)
特集 神経疾患のドラッグ・リポジショニング—新時代へ
71巻8号(2019年8月発行)
特集 パーキンソン病診療の現在地—200年の変遷と新規治療
71巻7号(2019年7月発行)
増大特集 人工知能と神経科学
71巻6号(2019年6月発行)
特集 補体標的治療の現状と展望
71巻5号(2019年5月発行)
特集 NPSLE
71巻4号(2019年4月発行)
増大特集 神経学のための皮膚アトラス
71巻3号(2019年3月発行)
特集 Spine Neurology
71巻2号(2019年2月発行)
特集 “スポーツ”を生み出す脳
71巻1号(2019年1月発行)
特集 人工知能の医療応用Update
70巻12号(2018年12月発行)
特集 主訴に沿う—俯瞰し収束する画像診断の目
70巻11号(2018年11月発行)
増大特集 脳科学で解き明かす精神神経症候
70巻10号(2018年10月発行)
特集 「左脳と右脳」の現在
70巻9号(2018年9月発行)
特集 脳神経内科診療に役立つ精神科の知識
70巻8号(2018年8月発行)
特集 レヴィ小体型認知症の新知見
70巻7号(2018年7月発行)
増大特集 記憶と忘却に関わる脳のしくみ—分子機構から健忘の症候まで
70巻6号(2018年6月発行)
特集 芸術を生み出す脳
70巻5号(2018年5月発行)
特集 非アルツハイマー型認知症の病理学
70巻4号(2018年4月発行)
増大特集 Antibody Update 2018
70巻3号(2018年3月発行)
特集 『認知症疾患診療ガイドライン2017』を読み解く
70巻2号(2018年2月発行)
特集 知っておきたい神経感染症
70巻1号(2018年1月発行)
特集 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群の今
69巻12号(2017年12月発行)
特集 運動異常症をみる—Web動画付録つき
69巻11号(2017年11月発行)
増大特集 こころの時間学の未来
69巻10号(2017年10月発行)
特集 成人てんかん—知っておきたい6つのトピック
69巻9号(2017年9月発行)
特集 ミクログリアと精神・神経疾患
69巻8号(2017年8月発行)
特集 遺伝性脊髄小脳失調症の病態と治療展望
69巻7号(2017年7月発行)
増大特集 あしたのアルツハイマー病治療
69巻6号(2017年6月発行)
特集 局在病変の神経心理学
69巻5号(2017年5月発行)
特集 Voxel-Based Morphometry—体積からわかること
69巻4号(2017年4月発行)
増大特集 ブロードマン領野の現在地
69巻3号(2017年3月発行)
特集 磁気刺激の新たな展開
69巻2号(2017年2月発行)
特集 Stroke-Like Diseases—鑑別時に注意を要する5病態
69巻1号(2017年1月発行)
特集 近年注目されている白質脳症
68巻12号(2016年12月発行)
特集 炎症性神経・筋疾患の新たな展開
68巻11号(2016年11月発行)
増大特集 連合野ハンドブック
68巻10号(2016年10月発行)
特集 アディクション—行動の嗜癖
68巻9号(2016年9月発行)
特集 自己免疫性脳炎・脳症
68巻8号(2016年8月発行)
特集 こころと汗
68巻7号(2016年7月発行)
増大特集 認知症の危険因子と防御因子
68巻6号(2016年6月発行)
特集 脳とフローラ
68巻5号(2016年5月発行)
特集 手の症候学—生理学・解剖学からみた新知見
68巻4号(2016年4月発行)
増大特集 治せる認知症
68巻3号(2016年3月発行)
特集 末梢神経の血管炎
68巻2号(2016年2月発行)
特集 筋疾患の認知機能障害
68巻1号(2016年1月発行)
特集 シャルコー・マリー・トゥース病
67巻12号(2015年12月発行)
特集 視床と高次脳機能
67巻11号(2015年11月発行)
増大特集 ギラン・バレー症候群のすべて—100年の軌跡
67巻10号(2015年10月発行)
特集 非・日常生活の脳科学
67巻9号(2015年9月発行)
特集 酵素補充療法
67巻8号(2015年8月発行)
特集 神経難病の終末期医療
67巻7号(2015年7月発行)
増大特集 神経疾患と感染症update
67巻6号(2015年6月発行)
特集 脳と「質感」
67巻5号(2015年5月発行)
特集 NCSE(非痙攣性てんかん重積状態)
67巻4号(2015年4月発行)
増大特集 大脳皮質vs.大脳白質
67巻3号(2015年3月発行)
特集 中枢神経の血管炎
67巻2号(2015年2月発行)
特集 「食べる」を考える
67巻1号(2015年1月発行)
特集 ニューロトキシコロジー
66巻12号(2014年12月発行)
特集 Orthopaedic Neurology—神経内科と整形外科の狭間で
66巻11号(2014年11月発行)
増大特集 神経症候学は神経学の“魂”である
66巻10号(2014年10月発行)
特集 分子を撃つ 神経疾患治療の新しい水平線
66巻9号(2014年9月発行)
特集 痙縮の臨床神経学
66巻8号(2014年8月発行)
特集 神経系の悪性リンパ腫update
66巻7号(2014年7月発行)
増大特集 アミロイド関連神経疾患のすべて―封入体筋炎からアルツハイマー病まで
66巻6号(2014年6月発行)
特集 ミラーニューロン
66巻5号(2014年5月発行)
特集 アセチルコリンと神経疾患―100年目の現在地
66巻4号(2014年4月発行)
増大特集 タッチ・ビジョン・アクション
66巻3号(2014年3月発行)
特集 神経筋疾患の超音波診断
66巻2号(2014年2月発行)
特集 糖尿病の神経学revisited
66巻1号(2014年1月発行)
特集 日常生活の脳科学
65巻12号(2013年12月発行)
特集 プロテイノパチーの神経病理学
65巻11号(2013年11月発行)
増大特集 Close Encounters―臨床神経学と臨床免疫学の遭遇と未来
65巻10号(2013年10月発行)
特集 神経系の発達メカニズム―最近の話題
65巻9号(2013年9月発行)
特集 Common diseaseは神経学の主戦場である―現状と展望
65巻8号(2013年8月発行)
特集 こころの時間学―現在・過去・未来の起源を求めて
65巻7号(2013年7月発行)
増大特集 あしたの脳梗塞
65巻6号(2013年6月発行)
特集 見せる・仕分ける―脳機能解析の新手法
65巻5号(2013年5月発行)
特集 てんかん―新しいパースペクティブ
65巻4号(2013年4月発行)
増大特集 Antibody Update
65巻3号(2013年3月発行)
特集 次世代シーケンサーによる神経変性疾患の解析と展望
65巻2号(2013年2月発行)
特集 血液脳関門研究の進歩
65巻1号(2013年1月発行)
特集 Corticobasal Syndrome
64巻12号(2012年12月発行)
特集 The Border-Land of Dementia
64巻11号(2012年11月発行)
増大特集 痛みの神経学―末梢神経から脳まで
64巻10号(2012年10月発行)
特集 辺縁系をめぐって
64巻9号(2012年9月発行)
特集 高次脳機能イメージングの脳科学への新展開
64巻8号(2012年8月発行)
特集 線条体の基礎と臨床
64巻7号(2012年7月発行)
増大特集 顔認知の脳内機構
64巻6号(2012年6月発行)
特集 睡眠と覚醒の脳内機構
64巻5号(2012年5月発行)
特集 神経疾患のバイオマーカー
64巻4号(2012年4月発行)
増大特集 パーキンソン病の新しい側面
64巻3号(2012年3月発行)
特集 アカデミアから新規治療の実現へ―トランスレーショナルリサーチの現状
64巻2号(2012年2月発行)
特集 生物学的精神医学の進歩
64巻1号(2012年1月発行)
特集 iPS細胞と神経疾患
63巻12号(2011年12月発行)
特集 神経心理学と画像解析の融合
63巻11号(2011年11月発行)
増大特集 筋疾患update
63巻10号(2011年10月発行)
特集 緩徐進行性高次脳機能障害の病態
63巻9号(2011年9月発行)
特集 脳卒中の最新画像診断
63巻8号(2011年8月発行)
特集 日本人の発見した神経症候
63巻7号(2011年7月発行)
増大特集 神経筋接合部―基礎から臨床まで
63巻6号(2011年6月発行)
特集 ニューロパチー
63巻5号(2011年5月発行)
特集 神経系と血管内リンパ腫
63巻4号(2011年4月発行)
増大特集 てんかんの新しい治療
63巻3号(2011年3月発行)
特集 サイバーナイフ治療
63巻2号(2011年2月発行)
特集 続・日本人の発見した神経疾患
63巻1号(2011年1月発行)
特集 血管腫
62巻12号(2010年12月発行)
特集 頸部頸動脈狭窄症の診断と治療
62巻11号(2010年11月発行)
増大特集 歩行とその異常
62巻10号(2010年10月発行)
特集 ブレインバンク
62巻9号(2010年9月発行)
特集 視神経脊髄炎(NMO)update
62巻8号(2010年8月発行)
特集 辺縁系脳炎
62巻7号(2010年7月発行)
増大特集 アルツハイマー病―研究と診療の進歩
62巻6号(2010年6月発行)
特集 改正臓器移植法の問題点とその対応
62巻5号(2010年5月発行)
特集 神経画像のピットフォール―見落としと読み過ぎ
62巻4号(2010年4月発行)
特集 傍腫瘍性神経筋疾患update
62巻3号(2010年3月発行)
特集 神経回路解析法の最近の進歩
62巻2号(2010年2月発行)
特集 ニューロリハビリテーションの最前線
62巻1号(2010年1月発行)
特集 神経救急
61巻12号(2009年12月発行)
特集 Somatotopy再考
61巻11号(2009年11月発行)
特集 前頭側頭葉変性症
61巻10号(2009年10月発行)
特集 片頭痛の予防療法
61巻9号(2009年9月発行)
特集 脳血管障害治療の進歩
61巻8号(2009年8月発行)
特集 神経・筋疾患の分子標的治療
61巻7号(2009年7月発行)
特集 脳腫瘍研究の最前線―遺伝子解析から治療まで
61巻6号(2009年6月発行)
特集 脊椎・脊髄外科の最近の進歩
61巻5号(2009年5月発行)
特集 Restless legs syndrome
61巻4号(2009年4月発行)
特集 大脳基底核―分子基盤から臨床まで
61巻3号(2009年3月発行)
特集 Microneurography(微小神経電図法)の臨床応用
61巻2号(2009年2月発行)
特集 神経系の再興感染症と輸入感染症
61巻1号(2009年1月発行)
特集 脳神経倫理
60巻12号(2008年12月発行)
特集 痙縮
60巻11号(2008年11月発行)
特集 脳卒中と遺伝子
60巻10号(2008年10月発行)
特集 若年者の脳卒中
60巻9号(2008年9月発行)
特集 知・情・意の神経学
60巻8号(2008年8月発行)
特集 脳硬膜動静脈瘻
60巻7号(2008年7月発行)
増大特集 学習と記憶――基礎と臨床
60巻6号(2008年6月発行)
特集 Crow-深瀬症候群(POEMS症候群)
60巻5号(2008年5月発行)
特集 「痛み」の研究と治療の最前線
60巻4号(2008年4月発行)
増大特集 神経系の発生とその異常
60巻3号(2008年3月発行)
特集 特発性正常圧水頭症(iNPH)―最近の話題
60巻2号(2008年2月発行)
特集 がん治療と神経障害
60巻1号(2008年1月発行)
特集 日本人の発見した神経疾患
59巻12号(2007年12月発行)
特集 損傷神経の再生―温存的治療法の開発
59巻11号(2007年11月発行)
特集 手根管症候群をめぐって
59巻10号(2007年10月発行)
増大特集 ALS―研究と診療の進歩
59巻9号(2007年9月発行)
特集 パーキンソン病の認知機能障害
59巻8号(2007年8月発行)
特集 パーキンソン病の分子遺伝学―最近の知見
59巻7号(2007年7月発行)
増大特集 情報伝達処理におけるグリアの機能と異常
59巻6号(2007年6月発行)
特集 職業性神経障害の新しい展開
59巻5号(2007年5月発行)
特集 脳画像最前線
59巻4号(2007年4月発行)
増大特集 最近注目される脳神経疾患治療の研究
59巻3号(2007年3月発行)
特集 分子イメージング
59巻2号(2007年2月発行)
特集 進行性多巣性白質脳症の新しい展開―PMLが治る時代へ向けて
59巻1号(2007年1月発行)
特集 高次視覚研究の最近の進歩