文献詳細
連載 神経学を作った100冊(82)
文献概要
モニス(Egas Moniz;1874-1955)は,ポルトガルの神経学者である。1874年にポルトガルのアヴァンカに生まれた。コインブラ大学医学部に入るまでは,叔父から教育を受けたという。さらにボルドー大学とパリ大学で学んだ。特にバビンスキー(Jpseph Francois Félix Babinski;1857-1932),マリー(Pierre Marie;1853-1940),デジュリーヌ(Joseph Jules Dejerine;1849-1917)に師事したという。
1902年に28歳でコインブラ大学医学部の教授となり,1911年には37歳でリスボン大学医学部神経学の主任教授となった後は,終生ここで過ごした。同時に彼はリスボンのサンタマリア病院の医師としても診療を行った。モニスはまた1903年に政治の世界にも入り,スペイン大使や外務大臣も務めた。彼の大きな業績として,脳血管造影術と統合失調症の不安興奮症状に対する前頭白質切截術が挙げられる1)。後者の業績に対して1949年にノーベル医学・生理学賞が与えられた。
1902年に28歳でコインブラ大学医学部の教授となり,1911年には37歳でリスボン大学医学部神経学の主任教授となった後は,終生ここで過ごした。同時に彼はリスボンのサンタマリア病院の医師としても診療を行った。モニスはまた1903年に政治の世界にも入り,スペイン大使や外務大臣も務めた。彼の大きな業績として,脳血管造影術と統合失調症の不安興奮症状に対する前頭白質切截術が挙げられる1)。後者の業績に対して1949年にノーベル医学・生理学賞が与えられた。
参考文献
1) http://www.nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/1949/moniz-bio.html (Viewed 2013.7.16)
2) Egas Moniz: Die Cerebrale Arteriographie und Phlebographie. Springer, Berlin, 1940
掲載誌情報