文献詳細
連載 神経学を作った100冊(76)
文献概要
マリネスコ(Georges Marinesco:1863-1938)はルーマニアに神経学の伝統を打ち立てた人である(ルーマニア語ではGheorghe Marinescuであるが,そのほとんどの著作をフランス語表記のGeorges Marinescoで行った)。
マリネスコは1863年にルーマニアのブカレスト(ルーマニア語ではブクレシュティ)で生まれた。医学の勉強をブカレストのブランコバン病院で始めた。1889年に卒業すると国費の政府留学生として9年間をパリでの神経学研修にあてることが許され,シャルコー(Jean-Martin Charcot;1825-1893)の主宰するサルペトリエール病院で研修を始めた。シャルコーから教えを受けたのは4年間に過ぎなかったが,彼は終生シャルコーを信奉し続けた。1893年にシャルコーが亡くなった後はフランクフルトの神経病理学者ワイゲルト(Carl Weigert:1845-1904)とベルリンの生理学者デュボア・レイモン(Emil Heinrich du Bois-Reymond;1818-1896)の教えを受けた。
マリネスコは1863年にルーマニアのブカレスト(ルーマニア語ではブクレシュティ)で生まれた。医学の勉強をブカレストのブランコバン病院で始めた。1889年に卒業すると国費の政府留学生として9年間をパリでの神経学研修にあてることが許され,シャルコー(Jean-Martin Charcot;1825-1893)の主宰するサルペトリエール病院で研修を始めた。シャルコーから教えを受けたのは4年間に過ぎなかったが,彼は終生シャルコーを信奉し続けた。1893年にシャルコーが亡くなった後はフランクフルトの神経病理学者ワイゲルト(Carl Weigert:1845-1904)とベルリンの生理学者デュボア・レイモン(Emil Heinrich du Bois-Reymond;1818-1896)の教えを受けた。
参考文献
1) Catala M, Poirier J: Georges Marinesco (1863-1938): neurologist, neurohistologist and neuropathologist. Rom J Morphol Embryol 53: 869-877, 2012
2) Marinesco G: Main Succulente et Atrophie Musculaire dans la Syringomyélie. Masson, Paris, 1897
3) Marinesco G, Radovici A: Sur un réflexe cutané nouveau: réflexe palmo-mentonnier. Rev Neurol (Paris) 27: 237-240, 1920
掲載誌情報